獅子真鍮の虫 の商品レビュー

田中啓文【著】

2015/03/23

(収録作品)塞翁が馬／犬猿の仲／虎は死して皮を残す／獅子真鍮の虫／サギをカラスと／ザリガニで鯛を釣る／狐につままれる

2013/07/07

　今度の連作タイトルはなんにするんだろうと思ったら、ことわざシリーズなのね。

　海外に出て世界が広がった……のかもしれないが、元々音楽に詳しくないので、何を聞いても常に同じくらい異世界感なのであった。残念。

2012/10/17

+++
クインテットでの活動を休止にして海外に旅立つ唐島に、同行すると言いだした永見。ニューヨーク、シカゴ、ニューオリンズでふたりが出合った、ジャズと不思議な出来事。“日常の謎”的ジャズミステリーシリーズ、第三弾。あこがれのミュージシャンが遺した楽器を手に入れた唐島を襲った災難、ニューヨークで管楽器の盗難事件に巻きこまれた永見が見いだした真相、シカゴで仲良くなった老人が行方不明になっていた伝説のジャズマンだったことに端を発した騒動の顛末…、など全七編を収録。田中啓文おすすめのジャズレコード、CD情報付。
+++
表題作のほか、「塞翁が馬」　「犬猿の仲」　「虎は死して皮を残す」　「サギをカラスと」　「ザリガニで鯛を釣る」　「狐につままれる」
+++

アメリカのジャズシーンめぐりのような趣である。そして、どこにいてもふらっといなくなったり、さらっと謎を解いたりする永見緋太郎である。マイペースなのはいつものことながら、音楽に関しては強い衝撃を受け、本場の洗礼をも受け、大きな影響を受けて成長もしたようである。相変わらず彼の中心は音楽なのである。ジャズにはまるで疎いが、お腹に響くような圧倒的な音に包まれた心地にもなった。永見緋太郎シリーズはこれをもって一旦おしまい、というのが残念な一冊である。

2011/10/04

永見緋太郎シリーズ３作目。これでいったん終わりだなんてさびしい。
「ハナシが～」よりもこちらのほうが好きなので。。。

日本編が３編、そして二人がアメリカへ渡ってＮＹ、シカゴ、ニューオーリンズの各都市で１編ずつ、そして日本へ帰ってきての１編となっている。

ジャズなんて全然わからない私がジャズを聴きその音に酔う錯覚を楽しめてしまう。

探偵役は永見だが、著者のジャズ愛が乗り移ったかのような唐島の語りが好き。
若手の永見の才能を認め、育てるところに彼の温かみを感じます。

2011/06/11

第３弾で一旦終了。
ミステリ色は弱いけど、ジャズを堪能させていただきました。
もっと読みたいなあ。

2011/03/27

唐島英治がカルテットを休止した。永見は、唐島とともにアメリカへ向かう──。本場アメリカを舞台に繰り広げる、鮮やかな推理と人情譚。日本推理作家協会賞受賞シリーズ。