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秋葉原事件 の商品レビュー

3.9

35件のお客様レビュー

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2012/04/28

こういう若者いっぱい知ってる。つらいなぁと思う。わからない部分も含めて真摯な本だと感じた。母親の存在の大きさ、友達の存在、ネットのつながり、派遣という働き方、だれだってこの人になる可能性は0じゃない、と同世代として思う部分もある。

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2012/04/14
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加藤被告のあゆみを一つ一つ追った力作。事件の解明に必読の第一級ノンフィクション http://www.amazon.co.jp/review/R2VVL0L5W9YM55/ref=cm_cr_rdp_perm

Posted byブクログ

2012/03/03
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 幼少から事件を起こすまでほぼ正確に彼という人間が描かれている。  読み終わって、ネットで彼の写真を検索して見たら悲しくなって泣きそうになった。  日本中に彼の抱えていた孤独に共感する人たちがいる。私もその1人だと強く感じた。日本の社会には孤独を感じる要素がたくさんある。感じない人の方が少ないのではないか。重なる部分があるから共感する。事件を起こすほどの孤独はもはや病気の一種ではないかと思った。  彼は根は悪い人間じゃない。性根が悪ければ昔からの友達は離れていっただろう。そばに理解者がいなかった・・彼が心を開けなかったことが問題か。本音をぶつけていれば、昔からの友達は理解者になった可能性が高い。自分以外の人間に心を開くのは難しい。答えがあるなら私にも教えてもらいたいくらい。          人間の人格を形成する最も身近な存在は親。やはりそこなんだ。親の子どもへの接し方で大部分決まってしまう。固まってしまった性格から脱却するのは簡単じゃない。親のありかたはすごく大切。      依存は人にしちゃいけない。心あるものに依存したら絶対自分という人間が壊れる。依存するならモノにすればいい。心の無いもの。趣味が1番いいと思う。人は嘘をつくし裏切る。あくまで依存しては駄目だということで、本音を見せたら駄目ってことではない。依存は駄目。

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2012/02/27
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史上稀に見る凶悪事件の犯人の人物像についての本なのに、読み終わった後、後味の悪さを感じさせない…何故だろうと思ったら、家族以外で容疑者と出会った人達が、暖かい人達ばかりだったからなのでしょうね。 容疑者は、家族はアレだけど職場や友人達にはかなり恵まれた方だと思います。正直羨ましいと思ったエピソードもありました。 この本を読んで、ほんのちょっとの我慢や、態度の違いで相当違う人生が送れたのにって思いました。 又、改めて事件当初に容疑者が派遣社員である事と事件を強く結びつけて報道したマスコミに憤りを感じたし、家庭から逃げて母親の虐待から息子達を守ろうとせず、せっかく貰った奨学金も渡さない父親も大概だと思いました。

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2012/02/27

どこまで加藤の動機を描けているのか わからないけれども テレビの「動機の見えない犯罪」といった説明より はるかに説得力がある。 ひとひとりが 異常な犯罪に走るには 本1冊分の説明が必要ということだ。 犯行前に 感じのいい店員のいる店にわざわざ出かけ 何かを期待して雑談をする加...

どこまで加藤の動機を描けているのか わからないけれども テレビの「動機の見えない犯罪」といった説明より はるかに説得力がある。 ひとひとりが 異常な犯罪に走るには 本1冊分の説明が必要ということだ。 犯行前に 感じのいい店員のいる店にわざわざ出かけ 何かを期待して雑談をする加藤 風俗店にひととのつながりをもとめて 2度出かける加藤に 共感を覚える人間がたくさんいることは さほど不思議なことではない。 この本の感想というわけではないけど 本というメディアは なににも代えがたい。 そう思った。

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2012/01/26

淡々と事実を積み上げていくことで、加藤容疑者がどうして事件を起こしたのが読者に考えさせる内容になっている。 一読して感じたのは、加藤容疑者が事件を起こさない可能性も幾ばくかはあったということ。そして、引き留める可能性があったのは、(やはり)人と人のつながりであることに深く考えさせ...

淡々と事実を積み上げていくことで、加藤容疑者がどうして事件を起こしたのが読者に考えさせる内容になっている。 一読して感じたのは、加藤容疑者が事件を起こさない可能性も幾ばくかはあったということ。そして、引き留める可能性があったのは、(やはり)人と人のつながりであることに深く考えさせられた。どんな人にもチャンスはある。でもそのチャンスをチャンスととらえられるかどうかはまた別であるということに言葉がない。

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2012/01/12

読んでいてジェットコースターに乗るような、そんな気分がした。親、友人とのわかちあいがあり、そこからハッピーエンドに終わらない人生の激しさ。この本の中には人のストーリーは実際に肯定で終わらない恐ろしさをはらんでいる。 実際に起きたこの事件を、自分のなかでどのように噛み砕き、そして飲...

読んでいてジェットコースターに乗るような、そんな気分がした。親、友人とのわかちあいがあり、そこからハッピーエンドに終わらない人生の激しさ。この本の中には人のストーリーは実際に肯定で終わらない恐ろしさをはらんでいる。 実際に起きたこの事件を、自分のなかでどのように噛み砕き、そして飲み込むのか、問われる一冊であることは間違いない。

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2011/09/08

内容はタイトルのとおり。 暮らしの手帖のコラムにちらっと、のっていたので読んでみた。 今ドラマでやっている「それでも、生きてゆく」をみていて、家庭環境がどれだけ犯罪に結びつくのかを知りたかったから。 犯罪者には、虐待を受けて育った人の確率は高い。でも虐待を受けて育った人のすべて...

内容はタイトルのとおり。 暮らしの手帖のコラムにちらっと、のっていたので読んでみた。 今ドラマでやっている「それでも、生きてゆく」をみていて、家庭環境がどれだけ犯罪に結びつくのかを知りたかったから。 犯罪者には、虐待を受けて育った人の確率は高い。でも虐待を受けて育った人のすべてが犯罪者になるわけではない。 もやもやが残る本。 アベンジャー型犯罪を読んで、補完された気がした。 事件を犯した彼は、子供なのだ。 25にもなっていたけれど、少年犯罪と同じ。 「自分をみてほしい」 ってこと。 アベンジャー型犯罪のほうは、これからの日本がどうあるべきかも、かいてあり、希望がもてる終わり方。 セットで読むべきだと思う。

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2011/09/06
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チェック項目21箇所。携帯の掲示板が本音でものを言える場所・・・なりすましの存在でアイデンティティを崩壊。母の執拗な教育。父親の帰り遅い・・・ストレス?子供への虐待。怒られる理由を教えてもらえなかった。弟も高校を3ヶ月で辞めて引きこもる。本人は小学校高学年までおねしょが治らない。学校での作文や絵はすべて親のチェックが入り、「先生ウケ」するよう親が指示する・・・小学校まではすべて褒められるも嬉しくない。自分の力ではないから。中学校以降は親の力が及ばず・・・。自分でやる力をつけていないから。子供時代の遊び・・・みんなが集まり、ゲームと漫画を好きなようにやる。個別に遊んでいる。幼少期の叱責・・・言葉で伝えられない。暴力(行動)で自分の気持ちを伝える。酒鬼薔薇聖斗事件同様1982年生まれ。彼は突然キレる。周りの人にはわからない。派遣時代・・・「派遣は黙ってろ」。 一度自殺を試みている。母との和解・・・両親の離婚。心を寄せられる人との出会い。派遣切り。最後はちょっとしたきっかけ。すでに限界点に達していた。

Posted byブクログ

2011/08/28

特異な幼少時の家庭環境があったとはいえ、本音を話せる環境を探し続けた加藤の姿には共感してしまう。著者は保守学者としてはイマイチだが、こういう事実だけ書いて読者に判断を委ねる形式にしたのはいいね。

Posted byブクログ