すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの美術 の商品レビュー
素晴らしい、充実の書だ。アール・ヌーヴォーとアール・デコのキーワードの説明がまず分かりやすいし、章ごとにある時代の流れを追った図解も明快だ。作家ごとの解説、作品紹介も詳しい。カラーなのももちろんいい。たくさんの作家を知ることができて、とても満足した。
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帯文(裏表紙):”人間性と自然を尊重し、美を極めた華麗な様式を6章の分野で紹介!” 目次:キーワードで読み解くアール・ヌーヴォー、アール・デコ、1章 ガラス・宝飾、2章 絵画・ポスター、3章 建築、4章 家具・インテリア、5章 金属工芸・陶磁器、6章 ファッション、各地で出会え...
帯文(裏表紙):”人間性と自然を尊重し、美を極めた華麗な様式を6章の分野で紹介!” 目次:キーワードで読み解くアール・ヌーヴォー、アール・デコ、1章 ガラス・宝飾、2章 絵画・ポスター、3章 建築、4章 家具・インテリア、5章 金属工芸・陶磁器、6章 ファッション、各地で出会える建築 アール・ヌーヴォー,アール・デコ
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アール・ヌーヴォーはとても好きなジャンルですが、実はアールデコとの違いがよくわかっておらず、アールデコとはラリックやガレなどの装飾について言うものかと漠然と思っていましたが、全く違っていました。 アール・ヌーヴォーは曲線的・装飾的、アールデコは直線的・機能的といったところでしょう...
アール・ヌーヴォーはとても好きなジャンルですが、実はアールデコとの違いがよくわかっておらず、アールデコとはラリックやガレなどの装飾について言うものかと漠然と思っていましたが、全く違っていました。 アール・ヌーヴォーは曲線的・装飾的、アールデコは直線的・機能的といったところでしょうか。 アール・ヌーヴォーの建築家、芸術家が代表作とともに多数紹介されていましたが、知っている作家はラリックやナンシー派などと限られており、この本に紹介されている芸術家は、知らない人物の方が多かったため、好きなアートだと思っていたものの、実際には詳しく知らず、漠然としたイメージだけ抱えていたことに気づきました。 たんにロマンチックな曲線美だけが特徴ではないようです。 ガウディやムンク作品も、この中に入るんですね。 北斎の浮世絵がジャポニスムを引き起こした話は知られていますが、それがアール・ヌーヴォーの流れに入っていったということと結びつかずにいました。 確かにミュシャの絵は、ぐっと簡素化されたラインになっており、日本の影響を感じます。 親しみを覚えるのは、そうした様式の近さにあるのかもしれません。 『明星』や『みだれ髪』の表紙が、明らかに逆輸入として、欧米スタイルを模倣したものであったということが、オリジナルとの表紙の比較ではっきりとわかりました。 カラー写真が多数掲載されており、わかりやすいです。 わかっているようで、案外知らないことが多かったアール・ヌーヴォー。 ヨーロッパ諸国で沸き起こった文化潮流ですが、この本では各国ごとに区別することはせず、絵画や装飾デザイン、建築様式など、広いジャンルを一括して紹介しているため、時代の流れとともに網羅的に学べるようになっています。
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