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遠足型消費の時代 の商品レビュー

3.1

28件のお客様レビュー

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2013/04/13

女/子供の消費を「お父さん」に解説した、マーケティングについても書いてある社会学の本。 古市さんらしく皮肉にもとれる表現がちらほら。 大型消費から日常の生活をキラキラさせる雑貨への消費の変化とその社会背景、流行の成功例紹介。 共感消費/エシカル消費も高級ブランドと同様にそこにある...

女/子供の消費を「お父さん」に解説した、マーケティングについても書いてある社会学の本。 古市さんらしく皮肉にもとれる表現がちらほら。 大型消費から日常の生活をキラキラさせる雑貨への消費の変化とその社会背景、流行の成功例紹介。 共感消費/エシカル消費も高級ブランドと同様にそこにある物語を消費してる気がする。

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2013/01/14

誰を対象にした何が、どんな環境で売れているのか。ひとからげににモノが売れないという見方はオモシロくなく、コストコ、IKEA、H&Mを例に出して、キラキラ、非日常、遠足など、分かりやすいキーワードで整理してあるので、ショッピング好き派も、面倒くさい派も肯定、皮肉をこめて楽しく読める...

誰を対象にした何が、どんな環境で売れているのか。ひとからげににモノが売れないという見方はオモシロくなく、コストコ、IKEA、H&Mを例に出して、キラキラ、非日常、遠足など、分かりやすいキーワードで整理してあるので、ショッピング好き派も、面倒くさい派も肯定、皮肉をこめて楽しく読めると思います。

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2012/07/29

気を引くコトバ満載で随分前に衝動買いしたものの、積ん読状態だった本。何気なく手にして一気に読んでしまった。生じてしまったタイムラグを楽しみながら。「キラキラ」っていう表現がとても好き。

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2012/06/20

‎"DEAN&DELUCA"のトートバックや、一枚1000円近くする"花ふきん"のブームなど、日常の中に非日常を少し織り交ぜた"キラキラした"消費を楽しむ時代になってきているよ、というお話し。 そんなキラキラし...

‎"DEAN&DELUCA"のトートバックや、一枚1000円近くする"花ふきん"のブームなど、日常の中に非日常を少し織り交ぜた"キラキラした"消費を楽しむ時代になってきているよ、というお話し。 そんなキラキラした世界はおっさんという名の棺桶に片足を突っ込んでいる僕にはまぶしすぎる!、と思っていたがルクエのシリコンスチーマーは僕も持っていたのでほっとした。 ホッとすると同時に気を抜くとすぐにおっさん化するおっかない時代に生きていると感じさせられた1冊。読み終えたいま、「LEE」か「Mart」の購読を真剣に検討している次第である。目指せ、LEE100人隊!

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2012/03/28

日常を彩るは「非日常」と「キラキラ」。 大量生産、大量消費の時代を経ていま求められているのは身近なところにある身近じゃない日常なのかと思った。 コンビニは便利だけど日常に埋もれる。 それより週末にちょっとでかけるショッピングモールなんかの方がわくわくするし消費行動に繋がってい...

日常を彩るは「非日常」と「キラキラ」。 大量生産、大量消費の時代を経ていま求められているのは身近なところにある身近じゃない日常なのかと思った。 コンビニは便利だけど日常に埋もれる。 それより週末にちょっとでかけるショッピングモールなんかの方がわくわくするし消費行動に繋がっていると思う。 「非日常感」をいかに演出できるか、ものを生み出せるか、考えていきたい。

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2012/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世代論が書かれていると読んでみたが,どちらかといえばマーケティングよりの話.さらに,雑誌「マート」と「リー」について絶賛しているあたりがマーケティング領域の事実解釈なのかなと思った. 世代意識については,「ギラギラ」と「きらきら」で対比させて紹介. 海外旅行型消費と遠足型消費で対比させて紹介していた. 遠足型消費:ささやかだけど,楽しく生きていくのに十分な幸せをもたらしてくれる.ちょこ楽しい生活. 日常の中でちょっとした幸せを見つけ,それなりに「きらきら」したショップが軒を連ねるショッピングモールやアウトレットやスーパー温泉で家族と過ごし,たまに六本木に出かける生活. 遠足型消費は「今日のように明日も生きるための知恵」と言ってもいい.ただ繰り返していくだけの毎日には耐えられない.いっそ何もかもを投げ出したくなる時もある.だけど,仕事がある.家族がいる.子供がいる.すべての日常を捨て去って,一人旅に出るなんてことは,なかなか出来ません.そんな時に出番となるのが遠足型消費. キーワードとしては『非日常感』これは納得. 読み物としては読みやすくおもしろかった. 消費社会論が言うように,人が絶え間なく「差異」を求めてモノを買い求めるとするならば,「どこにでもあるもの」「あたらしくないもの」に価値はない.時間的に「ここにしかない」(新しい),空間的に「ここにしかない」(珍しい)時に,モノは輝く(きらきら) 第一章のまとめ ・生活必需品ではないし,安くもないものが売れている ・19世紀の百貨店と同じくらい21世紀初頭のコストコは輝いている ・お父さんも駒沢ママもコストコが大好き ・日常と地続きの「日帰り遠足」のような消費が人気 ・「小さな非日常の種」を探して,モノを売れ 第二章のまとめ ・日常の延長として消費やレジャーを楽しむ「遠足型消費」の時代 ・自動車が十分すぎるほど普及した「豊かな」日本社会 ・装飾用のマスキングテープがまさかのバカ売れ ・綿密かつスピーディーな仕掛けで売れた「ルクエ」 ・日常を楽しくしてくれるモノにヒットの芽がある ・東京ミッドタウンとイオンモール川口キャラは同じ 第三章のまとめ ・「格差社会」や「マス崩壊」というのはモノが売れない言い訳 ・「格差社会」や「マス崩壊」は宣伝されるほど進行していない ・いつの時代も「モノが売れない」と言われてきた ・現代でも,質実剛健な実用品だけが売れている訳ではない 第四章のまとめ ・女性誌「リー」が選ぶモノには間違いがない,とみんなが信じている ・ヒット商品の裏に女性誌「マート」あり ・伊勢丹新宿店は「食まわり」もファッショナブル ・「雑貨」という一言では言い表せない多様な世界がある 第五章のまとめ ・「共感マーケティング」を制する企業が市場も制する ・重要なのは,いかに「感度が良い人」を囲い込めるか ・消費者は想像以上に移ろいやすくて気まぐれ ・アメリカでは「死のショッピングモール」が問題になっている ・絶対的貧困の暮らしをする人の数は減っている 第六章のまとめ ・「キラキラ・チャリティ」がすべての人を巻き込む新たなトレンドに ・北米を支える強烈な同胞意識は,日本が一朝一夕で真似できるものじゃない ・マーケティング担当者は埼玉県に行け! ・男性中心の官僚主義の限界が様々な局面で露呈している ・日本社会は徐々に「女こども」化しつつある

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2012/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「キラキラ」「非日常感」がキーワード。遠足型消費は「今日のように明日も生きるための知恵」というまとめの言葉が効いた。確かに、特に用もないのにショッピングモールに出かけるとアガる。

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2012/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「不況でモノが売れない」、「若者の〜離れでモノが売れない」、世間のお父さんたちがつい口走ってしまうこの言葉。しかし、この言葉は本当に社会の本質を捉えているのだろうか。世間をぼやくお父さんたちに「今どきの消費」を説く社会学的マーケティング本。 消費行動が必要性と密接な関係にあった高度経済成長期は、今のように記号的付加価値=キラキラ感をつけなくてもモノは売れた。車・冷蔵庫・洗濯機etc、生活を便利に、豊かにするために機能性を重視してモノを選んでいた時代だ。しかし、やがてそうした生活必需品が飽和状態になると、次に消費者は「キラキラ感」を求めるようになる。 「デフレ」や「経済格差」や「マス崩壊」と言った、モノが売れない言い訳に対する批判も社会学的見地からなされている。どの時代でもモノが売れない理由というのは常に発見されて続けているのだ。また、「若者の〜離れ」に対しては「飽和状態だから売れなくて当然」とバッサリ。常にやり玉にあげられる若者の一人としては大変心強い。 記号的消費など、消費社会学の中では語り尽くされてきた内容が多いが、口上にて「これはお父さんのためのレクチャー本」と前置きしているからこれで良いのだと思う。語り口が軽快で分かりやすく、普段こうした本になじみのない人でもすっきりと読めるだろう。 余談だが、古市さんの語り口、章まとめ書き方などは明らかに『反社会学講座』を彷彿とさせる。同い年で、同じ社会学の道を通ったものとして、その本の影響があるのかどうか、どこかの機会に聞いてみたい。(どこで?)

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2012/01/22

遠足型消費の主な対象となる共通点は『大切なのは「安心感」がありつつ、適度な「非日常感」』。一昔前は海外に旅行して、高価なブランド物をあさっていた時代から、車で日帰りできるような施設で海外気分を味わう事が流行っているような。その代表例といてあげているのが、コストコやイケアなどなど。...

遠足型消費の主な対象となる共通点は『大切なのは「安心感」がありつつ、適度な「非日常感」』。一昔前は海外に旅行して、高価なブランド物をあさっていた時代から、車で日帰りできるような施設で海外気分を味わう事が流行っているような。その代表例といてあげているのが、コストコやイケアなどなど。 言われてみればその通りなんですよねー。必ずしも必要ないものを実用品のように見せたり、新たな社会変化を作り出すくらいでないと、イノベーションはおきないのかも。 というようなことが、少し刺激になった一冊。

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2012/01/20

「ギラギラ」消費から、「キラキラ」消費へ。この不況と言われる中で、売れているものには、キラキラがあり、海外旅行型から遠足型に移行してきていると。 「女こども」の中で売れている「ディーン&デルーカ」、「ルクエ」「コストコ」「ダウニー」などを事例に、消費構造、共感マーケティングなどを...

「ギラギラ」消費から、「キラキラ」消費へ。この不況と言われる中で、売れているものには、キラキラがあり、海外旅行型から遠足型に移行してきていると。 「女こども」の中で売れている「ディーン&デルーカ」、「ルクエ」「コストコ」「ダウニー」などを事例に、消費構造、共感マーケティングなどを語る。

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