カイシャデイズ の商品レビュー
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飲食店などの内装の改築コーディネートを請け負う、中小規模の内装会社に務める、マイペースで自分勝手なのになんだかにくめない営業、アイディアを思いつくとつっぱしっちゃう破天荒なデザイナー、頼れるし、ちょっと昭和だけど美形なのに、いつも作業着でフーゾクすきな施工管理のナイスコンビを中心に、会社に勤める新人社員から社長までの日々のお仕事と葛藤を描く、お仕事物語。 この著者は、ほんとに、いそうでいない、いたら面白そうな絶妙な人たちを書くのがうまいな、と思う。隣の部署にいたら面白いけど、一緒の部署はヤダなー。とか、こんな上司いいなとか。こんな上司ヤダわー。とか。そういう視点でも面白い。でもやっぱり、みんななんだかんだと不満を抱えながらも、最終的にはみんな生き生き仕事をしていて、会社がすきなところがいいな。そんな風に仕事できたら理想だな。という世界になっているのが素晴らしい。なんかがんばろう!て気分にさせてくれる一冊です。
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ポップで元気にさせてくれる小説家。という認識のこの作者。 今回も期待にもれず、しっかりポップに楽しい温かい、人っていいよねーな気分にさせてくれました。 内装会社(?)の人々の短編連作。個性的で自分をしっかり持ってる登場人物たちが活躍したり悩んだり成長したりなハートウォーミングな小...
ポップで元気にさせてくれる小説家。という認識のこの作者。 今回も期待にもれず、しっかりポップに楽しい温かい、人っていいよねーな気分にさせてくれました。 内装会社(?)の人々の短編連作。個性的で自分をしっかり持ってる登場人物たちが活躍したり悩んだり成長したりなハートウォーミングな小説。 仕事って、たのしかないけど、面白いし、あったかいよ。と思わせてくれる。 こんな風に仕事したい。って思う。そして、できる。って思う。うん。誓います。こんなふうに、楽しく仕事します。
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都内にある40人ほどの内装会社での それぞれの人が語り部となっている小説 人って、憎めない愛すべきものなんだなと 自分の受け止め方ひとつで物事は変わっていくのだな 楽しんで仕事ができるって、素敵だなと思う 会社での様子に、ああ分かる分かると頷いたり ぷぷっと笑ったり、自分ならどうする?と悩んだり なかなか忙しく楽しい小説でした
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あぁ、これは「カイシャ」の話なのだなぁ、と。なんかサラリーマン時代に少し戻りたくなった一冊。でも戻ったら戻ったでまたブツブツ言うんやろうけど、そういうことを含めて「色々あるけど、組織で働くのも、まぁ悪くはない」と思わせてくれる。「おれはガウディじゃない、おれは隈元歳蔵だ」「気付い...
あぁ、これは「カイシャ」の話なのだなぁ、と。なんかサラリーマン時代に少し戻りたくなった一冊。でも戻ったら戻ったでまたブツブツ言うんやろうけど、そういうことを含めて「色々あるけど、組織で働くのも、まぁ悪くはない」と思わせてくれる。「おれはガウディじゃない、おれは隈元歳蔵だ」「気付いたんですよ。偽物のガウディよりも、本物の隈元さんにこそ価値があるって」 俺も本物の自分でありたい。
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自分の仕事の仕方とか、それに対する考え方とか。自分の日常と照らし合わせて。感情移入しやすかったです。 すごく前向きになるワーキングストーリーです。
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内装工事会社で働く人々の姿を描いたお話。章ごとに主役が入れ替わりながら、会社で働くことに対する各人物のスタンスや想いが浮かび上がってきます。 個性的で方向性もバラバラな登場人物たちが、仕事を媒介にしてかかわり合う、その関係性が面白いです。大きな事件は起きませんが、日々の仕事とそ...
内装工事会社で働く人々の姿を描いたお話。章ごとに主役が入れ替わりながら、会社で働くことに対する各人物のスタンスや想いが浮かび上がってきます。 個性的で方向性もバラバラな登場人物たちが、仕事を媒介にしてかかわり合う、その関係性が面白いです。大きな事件は起きませんが、日々の仕事とそれに対する想いを描くことで、「働く」ということがどういうことなのかを考えさせてくれます。 小説の舞台が思い入れのある地域(新宿より西の中央線沿線)だったので、親しみをもって読めました。
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とてもさわやかな気持ちになれる、読後感の良い作品。 こんな会社で働くのは楽しいだろうなという気分になる。 なにより、キャラクターが魅力的。 各章がそれぞれのキャラクター目線で語られているため、読み進めるうちに、その章の主役キャラクターが好きになっていく結果、全部のキャラクターの...
とてもさわやかな気持ちになれる、読後感の良い作品。 こんな会社で働くのは楽しいだろうなという気分になる。 なにより、キャラクターが魅力的。 各章がそれぞれのキャラクター目線で語られているため、読み進めるうちに、その章の主役キャラクターが好きになっていく結果、全部のキャラクターのファンになってしまうという 笑 最近の就職難を反映した「シューカツデイズ」も、おまけのようだが面白かった。
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店舗改装請負会社ココスペースに勤務する社員たちを主人公としたオムニバス連作短編集。 登場人物の個性も光るが、随所に名ゼリフが際立つ。思わずクスッと微笑んでしまう。 いつも通るミスドのガラス越しに、打ち合わせをする彼らを探してしまいそう。
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「ココスペース」で働いてみたい。 ココで働いている人たちがそれぞれ主役になって(短編?)話は進むけどなんとなくと時系列はあっている。 読んでいる途中「ミスド」が無性に食べたくなる・・・。
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ひとりひとりにスポットを当てて話が展開していくので、愛着がわきやすかった。 山本さんの描く登場人物は、好感の高い人ばかりで、読んでいて心地よい。 特に事件が起こるわけではなく、社員達の日常の話。
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