マルセ太郎読本 の商品レビュー
『マルセ太郎読本―芸と魂・舞台裏・人間を語る』 著:『マルセ太郎読本』刊行委員会 2011年 クリエイツかもがわ 芸人・マルセ太郎さんについての色々な記録や、親しかった人たちによる回顧録がぎっちり詰まった、 愛に溢れる一冊。 「スクリーンのない映画館」というネタが有名だったら...
『マルセ太郎読本―芸と魂・舞台裏・人間を語る』 著:『マルセ太郎読本』刊行委員会 2011年 クリエイツかもがわ 芸人・マルセ太郎さんについての色々な記録や、親しかった人たちによる回顧録がぎっちり詰まった、 愛に溢れる一冊。 「スクリーンのない映画館」というネタが有名だったらしく、映画を語りと動きで再現するというものだったらしい。観たい。 以前YouTubeの動画「ひとりラピュタ」に、 ネタの方向性が似ている、というコメントを頂いて調べ、手に取った一冊なのです。 色んなネタが入っているDVDが付属しているので、今度ゆっくり観るつもり。 本の後半にはマルセ太郎さんのネタの口述筆記的な、立体講談二作が収められている。 ・立体講談「桃川燕雄物語」 講談師桃川燕雄と同居人川崎福松のお話。 ・立体講談「中村秀十郎物語」 2000年7月 黒衣の秀十郎はある日旦那へのプロンプをしくじり、プロンプターを降ろされる。 その後、新劇と共同でシェイクスピアをやることになり、自分にも役が与えられる。議員の役で緊張する秀十郎。公演途中、深刻な病に倒れるも「役の上では旦那より偉い」という喜びを手放すこともなく演じきった。 という二作。『中村秀十郎物語』がとにかく面白く、どんな舞台だったのか想像が膨らむ。 語り芸に生命を燃やした芸人の姿が浮き上がる一冊でした。
Posted by
マルセ太郎さんの一人芝居のスタッフを やらせてもらったことがある その時に、何気ない一言を 芝居後のアンケートに書かせてもらった時 しばらく経ってから 「お世話になりました」と 短いコメントが書かれたハガキを いただいたことがある 恐縮するとともに びっくりしてしまった ほん...
マルセ太郎さんの一人芝居のスタッフを やらせてもらったことがある その時に、何気ない一言を 芝居後のアンケートに書かせてもらった時 しばらく経ってから 「お世話になりました」と 短いコメントが書かれたハガキを いただいたことがある 恐縮するとともに びっくりしてしまった ほんとうに人を大事にされる人だった この本も何気なく読み返し始めたのだけれど 終わりの方の章で マルセさんの 立体講談「桃川燕雄物語」が 紙上で再現されているのだけれど ちょうど 今読んでいた 「評伝 一龍齋貞水」さんの中に その燕雄さんが活写されていたのも なにか偶然以上のものを 感じてしまう マルセ太郎さんの舞台を この目で見られたことの 幸せを つくづく感じている
Posted by
巻末の立体講談2編とDVDは観る価値あり。 立体講談は桃川燕雄物語と中村秀十郎物語。 中村秀十郎物語、これがかなり良い。 歌舞伎で40年間日陰で生きた老人が初めて役を貰った話ですが、 そこらの落語の人情噺を遥かに上回る傑作でしょう。 DVDは十八番のニワトリ、サルの模写あり。こ...
巻末の立体講談2編とDVDは観る価値あり。 立体講談は桃川燕雄物語と中村秀十郎物語。 中村秀十郎物語、これがかなり良い。 歌舞伎で40年間日陰で生きた老人が初めて役を貰った話ですが、 そこらの落語の人情噺を遥かに上回る傑作でしょう。 DVDは十八番のニワトリ、サルの模写あり。これぞ芸。必見です。 中国、韓国、日本の踊りを縦横斜めで比較。 日仏国家比較論あり。 その他は、永六輔・古館伊知郎・小栗康平・宮本輝・田中泯・木津川計、オオタスセリなどが マルセ太郎の芸・魂・人間などの思い出話を語っています。 オオタスセリ、ペコちゃんだったんですね。懐かしい…。
Posted by
- 1