ピエタ の商品レビュー
タイトルの'ピエタ'とは? クラシックに造詣の深い人なら、ピンと来るかもしれないが、知らない人でも読み出すと、すぐにわかる。そこは、親に捨てられた子供を引き取り育てる養育院。名曲'四季'の作曲家ヴィヴァルディも登場、楽譜の裏に秘められた謎。...
タイトルの'ピエタ'とは? クラシックに造詣の深い人なら、ピンと来るかもしれないが、知らない人でも読み出すと、すぐにわかる。そこは、親に捨てられた子供を引き取り育てる養育院。名曲'四季'の作曲家ヴィヴァルディも登場、楽譜の裏に秘められた謎。その楽譜を求めて物語が展開されていくが、謎解きはヴィヴァルディを巡る人々の出会いの中で、物語から消えたかと思いきや、最後に再び現れ、全てが明るみになる。主人公の女性の視線で語られ、穏やかな空気感を感じさせられつつ、静かに物語は閉じていく。ふわっとした仕上がりが感じられる。
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異世界感がありつつも、主人公をなんだか身近に感じられるような、心温まるお話。 人間が生きる限り、どの時代においても世界のどんな場所にも、人間のストーリーがあるんだ、と改めて思う。 あと、本当に不思議な巡り合わせについて考えることが誰にでもあること。私が日本に生まれ、平成の時代に生...
異世界感がありつつも、主人公をなんだか身近に感じられるような、心温まるお話。 人間が生きる限り、どの時代においても世界のどんな場所にも、人間のストーリーがあるんだ、と改めて思う。 あと、本当に不思議な巡り合わせについて考えることが誰にでもあること。私が日本に生まれ、平成の時代に生まれ、こんな親と兄弟がいて、たまたまのように出会って仲良くなっている友達がいて、今こんなところでこんな人たちと仕事をして、そんな人たちとの出会いが今とこれからをどう生きるかを作っていっていること。 登場人物の一人一人がかけがえのない経験を積み重ねているその重みみたいなものを感じた。
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宝石のような美しい物語です。18世紀のイタリアはベネツィアの孤児院を舞台に、ほのかな恋や縁を紡いで錦に織り上げたような輝きです。読み手をぐいぐい追い込んでくるような感情の起伏はありませんが、登場人物達の素朴で秘めた情熱で結構感動します。
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音楽がベースに流れていて・・・いろんな人の素敵な気持ちがつながって・・・すっごく気持ちがあっかくなった本でした。
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ベネチアの慈善院であるピエタにかかわる人々のお話。ビバルディが先生としてピエタの「合奏と合唱の娘たち」を指導する。ピエタには親から捨てられた赤ん坊が育てられている。そしてそのなかで音楽の才能がある子供たちは「合奏と合唱の娘たち」となって演奏活動をする。その指導者がビバルディだった...
ベネチアの慈善院であるピエタにかかわる人々のお話。ビバルディが先生としてピエタの「合奏と合唱の娘たち」を指導する。ピエタには親から捨てられた赤ん坊が育てられている。そしてそのなかで音楽の才能がある子供たちは「合奏と合唱の娘たち」となって演奏活動をする。その指導者がビバルディだった。「ゼラニウムの庭」にも感じる、なんだか不思議な情景が見えてくるような小説だ。
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読みはじめた瞬間、しまった! と思った 外国が舞台のあんまり得意な方ではないなと しかし中盤から後半にかけて ぐいぐい読める本だった なに引き込まれたのかよくわからない
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取っ付きにくいかと思いきや、意外に読み易く世界観も伝わった。大半、単調でしたが伏線が回収され大団円に着地する展開は良かった。
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ピエタとは、ヴィネツィアの慈善院のこと。この物語は45年前にピエタに捨てられたエミーリアによって語られる。一緒にピエタで育てられたアンナマリーアが「ヴィバルディ先生が亡くなった」と泣きながらエミーリアに語るところから始まる。 ほんの脇役でヴィネツィアの政治に批判的な人たちが出て...
ピエタとは、ヴィネツィアの慈善院のこと。この物語は45年前にピエタに捨てられたエミーリアによって語られる。一緒にピエタで育てられたアンナマリーアが「ヴィバルディ先生が亡くなった」と泣きながらエミーリアに語るところから始まる。 ほんの脇役でヴィネツィアの政治に批判的な人たちが出てくる、エミーリアが隠れてピエタを出るて高級娼婦に逢いに行く、などあるが、全くハラハラドキドキの展開はない。淡々と進む。でも面白い。登場人物はほとんど女性で、皆、清廉。ちょっとした謎解きというか、失せ物が見つかるというか、最初に持ちあがった問題が最後に解決するのだけれど、その見つかった言葉、「むすめたちの、よりよく生きよ、よりよく生きよ」がこの物語を象徴している。 読んでいる間も読後も、気持ちの良い本で、最近読んだ中では一番好きな本だ。
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ヴィヴァルディの死後、ヴェネチアを舞台にしたお話。 彼の無くなった楽譜を探してほしいと頼まれた事から、彼の生き様をなぞっていくこととなり、そして彼に関わり愛した人たちとの出逢いと人生の物語。 キレイではあったけど、淡々としていて、せっかくのヴェネチアの風景もあまり感じられな...
ヴィヴァルディの死後、ヴェネチアを舞台にしたお話。 彼の無くなった楽譜を探してほしいと頼まれた事から、彼の生き様をなぞっていくこととなり、そして彼に関わり愛した人たちとの出逢いと人生の物語。 キレイではあったけど、淡々としていて、せっかくのヴェネチアの風景もあまり感じられなかったし、ヴィヴァルディの音楽も通り過ぎていく感じでした。もう少し、豊かさと、盛り上がりがあったらなぁと思ってしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
楽譜を探す。そこに絡む人々とヴェネチアの政治状況。舞台がヴェネチアだが、人物像がそれを生かし切れていない。イタリア人ぽくない。高級娼婦が、それらしい存在感がない。読みやすくはあったが、物足りなかった。
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