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孤独と不安のレッスン の商品レビュー

3.9

112件のお客様レビュー

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2021/12/15

フォロワーさんからのお勧めで読みました。孤独には「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」がある、この本は「本当の孤独」と「前向きの不安」を見つけ、それを楽しみに共に生きられるようになるための練習帳、とのこと。全体的に優しく語りかけるような文調で心地よく読めました。日本において、一神教に...

フォロワーさんからのお勧めで読みました。孤独には「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」がある、この本は「本当の孤独」と「前向きの不安」を見つけ、それを楽しみに共に生きられるようになるための練習帳、とのこと。全体的に優しく語りかけるような文調で心地よく読めました。日本において、一神教に似ているものは『世間』であるというのはとても納得してましった。終盤の恋愛については、本書の主題とやや矛盾しているように思えてしまって引っかかる。

Posted byブクログ

2021/12/11

友人と連絡を取ることも減り、寂しいと感じることが増えました。 一人に耐えられるにはどんな心持ちで生きていけばいいんだろうと思い、読みました。 人は本来孤独な生き物で、 1人は寂しいとか、1人はみじめ、というのは思い込みであり、 本当の孤独は自分を成長させる。 本当の孤独は、自分...

友人と連絡を取ることも減り、寂しいと感じることが増えました。 一人に耐えられるにはどんな心持ちで生きていけばいいんだろうと思い、読みました。 人は本来孤独な生き物で、 1人は寂しいとか、1人はみじめ、というのは思い込みであり、 本当の孤独は自分を成長させる。 本当の孤独は、自分を深く理解する手助けをしてくれるものであり、1人でも大丈夫と思える人は、ずっと強くなれる。 でも結局、他者との関わり合いは大切であり、 他者とどう付き合っていくかが自分を成長させると言っており、 やっぱり人間は1人じゃ生きていけないのか?と 途中から疑問に思う内容がしばしばありました。 自分の寂しさを埋めるために他者と共存するのと 1人で立つと決めて他者と共存するのでは 全く生き方が違う。 寂しさとか惨めさを埋めるため、そんな依存的な関係のために誰かと生きるのではなく、 孤独と不安のレッスンを繰り返して、 自分の成長や孤立した生き物としての支えあいのために他者と共存する社会で生きていこう、というのが主旨なのかなと思いますが、 前半では、独りでも大丈夫と言っているのに、 後半では、人間でも人間じゃなくてもいいから支えてくれるものを探そう、 他者と付き合うことで孤独と向き合えることができる、と言っている。 自分を深く理解することが大切と言っているのに、自分と向き合いすぎるとしんどい、自意識が自分を苦しめる、とも言っている。 これは、何事もほどほどにね!ということだろうか?と、何回か読み返しました。 前半と後半で言っていることが矛盾していると感じる内容があり、あまり一貫性がない印象を持ちました。 鴻上さんの文章がとても好きで、 新聞の人生相談欄での回答等よく読みます。 今回の内容は全体的に掴みどころのない話が多かったので残念ですが、 今の私にはまだピンとくるものがなかっただけかな、と思うことにします。

Posted byブクログ

2021/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話題になっていた本だとは知りつつ、同様の本は何冊か読んでいるし、真新しい発見はあまりなさそうかなとなかなか手に取る機会がありませんでしたが、文庫化されたので読んでみました。 小難しいことか説法的な事が書かれているのかと思っていましたが、著者は演出家、言葉をとても大切にされているのが伝わってくるし、文章の構成がとても分かりやすく読みやすかったです。 -------------------------------------- どうして孤独を嫌うのか。 「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」 孤独と向き合うことで、自分と向き合うことができる 他者との付き合い方から孤独との付き合い方を学ぶ 「今ある自分」と「なりたい自分」 一人暮らしが「本当の孤独」と向き合う経験値となる -------------------------------------- 1週間以上の一人の時間を作るのは難しいですが、 意識して、自分と向き合う時間、前向きな不安と付き合いながら生きていけるようにしたいと思います。

Posted byブクログ

2021/09/17

鴻上さんの文章を読むと心がすっきりすることが多い。今回、ああ納得…と思ったのは、「他者」とどうつきあえるかが、その人が成熟しているかどうかのバロメーターという鴻上さん自身の考え方と、そういう人は自分の不安ともうまく付き合える、ということ。 また読み返すことがあるだろう。良い本だっ...

鴻上さんの文章を読むと心がすっきりすることが多い。今回、ああ納得…と思ったのは、「他者」とどうつきあえるかが、その人が成熟しているかどうかのバロメーターという鴻上さん自身の考え方と、そういう人は自分の不安ともうまく付き合える、ということ。 また読み返すことがあるだろう。良い本だった。

Posted byブクログ

2021/08/13

さらさらと流れるように読んでしまった。 どこかで聞いたことある言葉が8割な気がした。 ランドセルとリクルートスーツがなくならない限りこの国は変わらない、はなるほどな。 あとは、男と女のわからないの話も論理的だった。

Posted byブクログ

2023/08/11

世間信仰・同調圧力に疲れたら、孤独に癒やされよう。 テレビでもお見かけする劇作家・鴻上尚史さんの本を読みました。 舞台人として世に出た鴻上さんですが、「生きづらさ」に関する著作も多く、この作品もタイトルの通りその類です。 孤独とはどういったものか?孤独をどう受け入れて生きていく...

世間信仰・同調圧力に疲れたら、孤独に癒やされよう。 テレビでもお見かけする劇作家・鴻上尚史さんの本を読みました。 舞台人として世に出た鴻上さんですが、「生きづらさ」に関する著作も多く、この作品もタイトルの通りその類です。 孤独とはどういったものか?孤独をどう受け入れて生きていくべきか?を教えてくれる本です。 タイトルに「レッスン」とあるために、そういった自己啓発系のハウトゥーものであるようなイメージがありますが、明らかにそのような本とは質感が違います。 勿論それらの本と似たようなメッセージは書いてありますが、けして学術的なセオリーに沿ったような感じではなく、鴻上さんの体験したことを、鴻上さんの気持ちで、鴻上さんの言葉を使って書かれているのが分かります。この本を通じて読者に語りかけよう、思いを伝えようとする鴻上さんの意思を強く感じます。それゆえにハウトゥー本とはまた別種の説得力に満ちています。 鴻上さんの視点による、あらたな気づきもありました。無宗教である日本人は、「世間」を信仰し、現代ではその世間信仰も半分壊れていると(本文中ではもっと丁寧にページを割いて表現されています)。それゆえ同調圧力によって日本は行きづらい国であると。この考えは鴻上さんの他の著作でもたびたび出てきます。 孤独の中でこそ、じっくりと自分を見つめ、自分の考えや思いを育てることができる。孤独にもそんな希望を孕んたものがあると教えてくれました。いつかこの本をもう一度読み直したくなる時、それはきっと何かしら心が疲れている時だろうと思いますが、この本に寄り添ってもらえればまた少しずつ自分を取り戻せることと思います。

Posted byブクログ

2021/06/13

鴻上尚史さんのメッセージは一貫している。私が物心ついてから今に至るまでずっと感じたり考えたりしてきたことが、いつも書かれていて、この本はその集大成みたいだ。私の息苦しさとそれに気づいたことの是非に、自信がなかったけど、間違ってなかったんだ。自分を支える言葉を持てって、鴻上さんが言...

鴻上尚史さんのメッセージは一貫している。私が物心ついてから今に至るまでずっと感じたり考えたりしてきたことが、いつも書かれていて、この本はその集大成みたいだ。私の息苦しさとそれに気づいたことの是非に、自信がなかったけど、間違ってなかったんだ。自分を支える言葉を持てって、鴻上さんが言ってることにも賛成。私も谷川俊太郎さんの詩で納得することがよくある。 この本は、私の3人娘にも読んでもらいたい。

Posted byブクログ

2021/06/07

「他人」と「他者」の違いをきちんと理解できました。身近にいる人たちは「他者」でした。 「人は人生のどこかで、1回は、一人暮らしをするべきだと思っているのです。」 私は大学生のときに一人暮らしを経験しました。経験しておいてよかったな、と思っています。 私は友達と呼べる人がいなくて、...

「他人」と「他者」の違いをきちんと理解できました。身近にいる人たちは「他者」でした。 「人は人生のどこかで、1回は、一人暮らしをするべきだと思っているのです。」 私は大学生のときに一人暮らしを経験しました。経験しておいてよかったな、と思っています。 私は友達と呼べる人がいなくて、周りから悲しいとか言われるし、友達がいない私はやはりどこかおかしいのかな、とか友達が多い方がいいと理由もなく思ってきたけれど、鴻上さんの本を読んで、別に一人でもいいか、思えました。 他にも鴻上さんの本を読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2021/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネット、SNSなどよ普及で自意識が高まっていった。 すると、人は分かり合えないということに気がつく。 個の時代と言われても日本は心に神(キリストやアッラーなどの唯一神)を持っていないので、ちゃんと自立ができない。中途半端な世間体に縛られる。 そんな不安定な状態で望まない孤独を感じておる人たちを、ネットやSNSは簡単に慰めてくれるが、その本質は改善していない。 ネットで常時接続できているはずなのに、人びとを孤独にしている。 自分に関係のない人は他人。 自分を幸せにしてくれる反面、不幸にもする人を他者と区別する。 つきめれば孤独とは自立である。 ニセモノの孤独とは別物である。

Posted byブクログ

2021/04/24

ほんとに内容全部がよかったけど、 個人的にはおみやげの話が1番よかった。 ページにでてくる写真、意味があるのか あまり関連性とかがみえずそのページが でてくると、ちょっと?となる。

Posted byブクログ