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連続殺人鬼カエル男 の商品レビュー

3.7

783件のお客様レビュー

  1. 5つ

    147

  2. 4つ

    305

  3. 3つ

    227

  4. 2つ

    37

  5. 1つ

    12

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2012/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011年7月読了 期待の新人作家さんで、このミス大賞の「さよならドビュッシー」を先に読んでます。このカエル男はその選考で最終にまで残ったということ、つまり一人の作家さんの2作品が最終選考でしのぎを削ったということで、素人目にもスゴイんだとわかりますね。 猟奇殺人を追う警察視点でストーリーは進みます、評判通りのグロ描写もありスピード感もあって飽きません。しかし中盤あたりから様相がかわってきます。社会的にも大きな話題になっている刑法39条問題が前面に出てきて、そこから派生するプライバシーや自警やら様々な問題が混沌とした状態で、物語の中はパニック状態!実在の地方都市が舞台ですが、こんなことないよ~と思いながらも、ひょっとしたら起こりうるかも?と思わざるをえない筆致力はすごいと思います。 最後は刑法39条を巧みに利用しつつ驚きのエンディングとなり読み応えのある作品でした。 ドビュッシーではスポ根に通じる青春ドラマを音符♪に乗せて書き上げ、今回はグロ描写の中に重いテーマを滲ませつつ、しっかりミステリとして成立させている作者の力量はただただ圧巻です。これほどまでに対極的な作風の異なる作品を同じ選考作品として出していた、ということがつくづく前代未聞の快挙だったということを読んで思い知りました。 作風は全く違いますが、共通点がありました。どちらもピアノに関する記述があります(ドビュッシーはもちろんですが、カエル男にも重要なパートになってます)この作家さんピアノにはよっぽど思い入れがあるのかな?それにしてもピアノの旋律を言葉で奏でるのは上手いです。

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2012/04/29

残酷な描写が多いけど、なぜかほんわかしてる。 真相がわかるにつれ、それが恐怖に代わっていく。 最後の一文で息をのむ。

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2012/04/29

カエル男!なんて不気味なネーミング。これだけで、物語は成功したも同然。しかも意表をつくどんでん返し、精神異常と裁判の問題も含めて、いろんな点で、面白かった。そしてラスト、きらりと光る幕切れ。

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2012/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

帯に惹かれて購入。 因果応報。 もうちょっと救いだったり、 仕方ないか~と思わせてくれたら…。 ドンデン返し振りがまぁまぁ良かったので、そんな欲が出ました。 (´-ω-`) あ!この本読んでクラシックに興味を持ちました♪

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2012/04/20

描写が生々しく、何度か気持ちが悪くなったが、内容は後半にかけて面白くなっていった。 暴徒化した市民の場面は少々長過ぎる感じがして、飽きてくるのだが・・・。 最後の1行は「なるほどな。」と思わせる。

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2012/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ありきたりな猟奇殺人のミステリー・・・と思ったら終盤にかけるどんでん返しでまさかまさかと引き込まれた。 人は心の内に誰でも異常性を秘めている。善良な市民のはずの人々が自分の身の危険から警察署に殴り込む場面は、狂気に満ちていて恐ろしいと思った。 結局最後は殺人者だったけど、さゆりがピアノを演奏する場面の音楽の躍動感、古手川が貫かれる感動の表現はすっごく魅力的。文学で音楽の深遠さを感じる作品は初めてだった。 古手川さんぼこぼこにされすぎでかわいそう。二回も連続してひどい目に会うなんてさすがにギャグじゃん!!。ちゃんと完治するんだろうか・・・。

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2012/04/07

凄惨な描写が苦手 文章が長くて苦手 音楽のシーンはいきいきしててよかった。それと表紙がかわいい!

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2012/03/26

こういうのをグロいというのでしょうが、あまりに描写が緻密すぎて逆に感覚が麻痺してしまって読めてしまった。展開も計算を重ねられている様子で、これがアマチュアが書いた作品(賞に応募したもの)というのだから驚き。

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2012/03/22

子供の性的虐待や狂気殺人の描写が嫌な部類でしたが、一気に読めたということでは面白かった。私はナマエには騙されなかった。ずっと怪しんでた。フフン。

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2012/03/17

目を覆う程ではないレベルのグロ。 なので、読みやすかった。 ミステリーとしては物凄く自分好み。 (こういう言い方が正しいのか分からないけれど)引っかかりましたよ、盛大に。 一番最後の文は誰の意思だったのかが気になるところ。

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