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爛れた闇の帝国 の商品レビュー

3.5

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2011/08/17

なんと言ったらいいのか・・・飯野 文彦さんの『バッドチューニング』やら平山 夢明さんの『白するユニバーサル横メルカトル』、そんな感じのものかなと予想して読んでみたけど、やはりそっち系だった。暴力シーンとか読むと、自分がそういう仕打ちを受けてる気がしちゃうので苦手なんですよ、実は。...

なんと言ったらいいのか・・・飯野 文彦さんの『バッドチューニング』やら平山 夢明さんの『白するユニバーサル横メルカトル』、そんな感じのものかなと予想して読んでみたけど、やはりそっち系だった。暴力シーンとか読むと、自分がそういう仕打ちを受けてる気がしちゃうので苦手なんですよ、実は。じゃぁ、読むなよ、って話なんですけどね。

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2011/04/13

■んー。ちょっと...というかかなりグロい。桐野 夏生の作品をもうちょっとグロテスクにしたような。グリグリと頭を揉みながらでも読まされてるしまうようなダークな魅力があるんだろうけど、この弱ったタイミングで読むのはちょっとキツかったかも....。(笑

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2011/04/05

粘膜シリーズでない飴村作品。これまでのような奇抜さがなくなり おとなしい感じがする。もういいかな。

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2011/04/08

生きる希望を失った高校2年生の正矢。独房に監禁された、記憶喪失の兵士。絶望の淵にいるふたりは、やがて互いの夢の中に現れるようになった。彼らの過去には恐るべき謎が隠されていて…。 第2次大戦中のグロテスクな描写、南方の想像上の珍獣など、飴村行らしさは所々に感じさせるのだけれど、粘...

生きる希望を失った高校2年生の正矢。独房に監禁された、記憶喪失の兵士。絶望の淵にいるふたりは、やがて互いの夢の中に現れるようになった。彼らの過去には恐るべき謎が隠されていて…。 第2次大戦中のグロテスクな描写、南方の想像上の珍獣など、飴村行らしさは所々に感じさせるのだけれど、粘膜シリーズのような破天荒なパワーがなかったのが残念だった。ぜひじっくりと腰を落ち着けて、また変な作品を書いてもらいたい。 (C)

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2011/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気がつくと壁につるされていた 憲兵が現れる。足首を切断される。自分が何者か思い出していく。 高校の仲良し3人組。 母が高校の先輩と肉体関係に。妊娠が発覚するとふられる 堕胎手術を友人の家に頼む。 母は医者の家の代々の慰みものだった。 自分は、友人の祖父が父だった。 脱走兵だった。兄をふって自分でかけおちした女から兄に犯され はらまされ自殺したことを知る。復讐のために脱走したが、謎のコウモリ に食われて感染。切られても再生する特殊体質になっていた 軍が研究所に戻す。食べ物は動物の肉。人間の血を飲むと凶暴化 殺すことにするが、兄(祖父)に連絡。 冬眠後に記憶喪失になる。 兄(祖父)は憲兵のふりをして、毎晩復讐リンチを繰り返していた。 母の堕胎手術のかわりに仲良し3人組みの女を呼び出し 強姦していた。 母は淫乱で、友人がセフレだった。 末期癌の祖父が吐血し、弟が変異。 全員を殺させて、最後に放火して殺すことを思いつく 神となった弟は神。心を読まれて、殺される。 母に思いをよせる。カミソリ親父。 復讐に向かうが、一瞬にしてダウン。

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2014/07/30

とことんイッちゃってた粘膜人間に比べるとエロもグロも抑えた感じだし、設定も現代だったので読みやすくて一気に読めた。ミステリーもあったしラストもよかったのではないでしょうか。たまにはこういう作品を読むとストレス解消になるなぁ。誰もが持っている爛れた闇っていうのは納得。

Posted byブクログ

2011/03/16

面白かった!好き嫌いがわかれそうだけど、私は好みだった。深く考えずに勢いで読めるのに、読後の充実感たっぷり。 異形のものが出てくると聞いて「SFみたいになってしまうのか……?」という懸念があったのだが、その心配は不要だったかなと思うほど、その異形は話のスパイスとなり、最後にその正...

面白かった!好き嫌いがわかれそうだけど、私は好みだった。深く考えずに勢いで読めるのに、読後の充実感たっぷり。 異形のものが出てくると聞いて「SFみたいになってしまうのか……?」という懸念があったのだが、その心配は不要だったかなと思うほど、その異形は話のスパイスとなり、最後にその正体が現れた時は魅力的だとさえ思えた。 どうなるんだろう?という気持ちが終始やまず、一気に読んでしまった。兵士の世界の正体がわかり、2つの世界が重なった時からの流れは実に巧妙だった。 エログロ、と言われるようなシーンがある。でも前者はまだ耐えられるようなものだったし、寧ろ物語の持つ気味悪さに拍車をかける役割を果たしており、後者は平山夢明「DINER」を読んだ私には大丈夫だった。拷問描写もそこまで痛くない。 それよりも目を背けたかった――なのに目を離せなかったのは、どんどん展開していく後半、そして終盤、正矢が絵美子の家に行ってからの場面だ。 ここからネタバレなので注意!そして文体崩れ…… -------------------------------------------------------------------------- いやあ滅茶苦茶だった!滅茶苦茶なのに話はしっかりしていて、読んだ後、はあ~っと大きな息をついてしまった。加速して、そのままの勢いでの〈了〉。 人間が汚すぎてもはや笑えた。関本家恐ろしいオエェ。母親オエェエ。 晃一にすっかり騙された信じてたのに^^ 私の知っている頭のおかしい登場人物NO.3に入ると思う。私がヒくって相当だぞ晃一^^^^ 兵士の章も良かった。いやまさか現代だとは思っていなかったのでこれもすっかり騙された。尚人の穏やさが安心するような、でも最後はその穏やかさが不気味だった。不気味な穏やかさ好き。 正矢の爛れた闇の露呈具合も絶妙だったんじゃないかな。尚人に会って目覚めるのではなく、目覚めた所で尚人と出会う……そこからのあのエンド^^^^^^ 読後1日経ってもどうなったのだろうとモヤモヤしてます、が、変に綺麗に終わるより良かった。 最初にも言ったけれど、勢いで読めて読後充実感たっぷりなので、また読みたい!

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2011/02/18

陰惨な雰囲気たっぷりのホラー。まったくかけ離れたように思える二つのパートが徐々に繋がって一つの物語になるさまは、かなりミステリ的でもあります。ホラーミステリ、と言っちゃっていいかな。 巡る因果と縁ともいえる関係には絶句。まさかそんなことが! 「拷問」の正体もなんともいえず恐ろしい...

陰惨な雰囲気たっぷりのホラー。まったくかけ離れたように思える二つのパートが徐々に繋がって一つの物語になるさまは、かなりミステリ的でもあります。ホラーミステリ、と言っちゃっていいかな。 巡る因果と縁ともいえる関係には絶句。まさかそんなことが! 「拷問」の正体もなんともいえず恐ろしい発想です。タイトルの意味にもぞくりとさせられました。後味悪いラストも、なかなかのもの。

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2011/02/04

「人の体を一皮めくればグロテスクな臓物が詰まっているように、人の心だって一皮めくればグロテスクな感情が詰まっているんだ。後はそれを晒し出せるか出せないのかの違いしかなくて、君のお母さんは晒し出せる人だったってだけさ。人間の心の奥底にはね、必ず爛れた闇が潜んでいるんだよ。どんな偉い...

「人の体を一皮めくればグロテスクな臓物が詰まっているように、人の心だって一皮めくればグロテスクな感情が詰まっているんだ。後はそれを晒し出せるか出せないのかの違いしかなくて、君のお母さんは晒し出せる人だったってだけさ。人間の心の奥底にはね、必ず爛れた闇が潜んでいるんだよ。どんな偉い人だって、どんな立派な人だって、例外なく潜んでいるんだ。僕も、そして君もね。」 献本であたりました。 以前読んだ『粘膜蜥蜴』に比べて、現代に近づいたのと異形のものが現実感薄いだけで、 結構リアリティのある物語だったかなぁーと。 その意味では、怖い、かもしれない。 けれど、なんだか、中途半端感も。 そもそも、なんで、尚人と正矢の二人の意識が出会うようになったのかとか、あまり説明なかったなぁ。。。 最後の方は、もう異形のもんが出てきちゃうから、なんだか、リアリティなさ過ぎて、ホラーって言うか、なんだか、笑ってしまいそうでした。 途中までにあった、人間の恐ろしさ、みたいなのは、そのとおりだと思うし、 はっきり言って怖かった。 ゾクリとはきました。 気持ち悪いのはしょうがないなぁ、と思いつつ、ページを閉じたのでした。 【1/25読了・初読・個人蔵書】

Posted byブクログ

2011/02/01

独房に監禁され拷問を受ける兵士、親が学校の不良と付き合い出した高校生、交互に語られる二つのエピソードが互いに関連しはじめ……。 粘膜シリーズに比べるとグロさは少し控えめながらも、その鬼畜さは健在。巧妙な語り口や見せ方で演出された意外性のあるラストも見事。

Posted byブクログ