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日本語の古典 の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2014/03/07

古典文学を日本語の観点から紹介しています。 源氏物語の文体はやはり優れていたのだなぁと、しみじみと思いました。 竹取物語が意外にも男性的だったりと、新たな発見もありました。 全体的に主観的な書き方なのは否めませんが、研究者としてたんたんと語られたものよりは、エッセイ風で読みやす...

古典文学を日本語の観点から紹介しています。 源氏物語の文体はやはり優れていたのだなぁと、しみじみと思いました。 竹取物語が意外にも男性的だったりと、新たな発見もありました。 全体的に主観的な書き方なのは否めませんが、研究者としてたんたんと語られたものよりは、エッセイ風で読みやすかった。 読みたい古典文学が増えました。

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2013/03/06

‼マークが多用されているところが馴染み辛く感じてしまった。あとはフォントが気に入らなくて… 内容が頭に入ってこなくて残念。

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2013/01/09

これは良い本!読者に古典の魅力を分かりやすく伝えているし、山口さんの古典への知識と情熱を感じる!紹介されている本、全部読みたくなった!でもテンション高くなくてもいいから、情熱的な人ってやっぱり好きだー!

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2012/08/22

奈良時代から江戸時代までの様々な古典文学について解説している。各作品にはそれぞれ読者の興味をそそるテーマが設定されている。一つ一つの話が数ページと短いので気軽に読める。 蜻蛉日記の表現が「つれなし」から「つらし」「うし」へと変っていく様など、言葉に着目した解説は”日本語の歴史”...

奈良時代から江戸時代までの様々な古典文学について解説している。各作品にはそれぞれ読者の興味をそそるテーマが設定されている。一つ一つの話が数ページと短いので気軽に読める。 蜻蛉日記の表現が「つれなし」から「つらし」「うし」へと変っていく様など、言葉に着目した解説は”日本語の歴史”の専門家である山口さんならでは? それぞれの古典に対する著者の愛も伝わってきて、自分自身でも原典にあたって(くだけそうだが)読んでみたくなった。とても良い本だと思う。

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2012/07/16

推薦理由: 本書は古典文学の様々な作品を言葉という切り口で取り上げ、「ここが面白い」という点を分かりやすく述べている。それぞれの時代の価値観、習慣、宗教観などが表れている古典文学を読むことは、「物事を相対的に捉える目を養い、創造性を育む養分が蓄えられる」と著者も述べている。授業で...

推薦理由: 本書は古典文学の様々な作品を言葉という切り口で取り上げ、「ここが面白い」という点を分かりやすく述べている。それぞれの時代の価値観、習慣、宗教観などが表れている古典文学を読むことは、「物事を相対的に捉える目を養い、創造性を育む養分が蓄えられる」と著者も述べている。授業で習って試験のために勉強するだけでは気付き難い古典の面白さを、本書を読んで知って欲しい。 内容の紹介、感想など: 奈良時代から江戸時代までの古典文学30作品を取り上げ、文学性や思想性の追求という切り口ではなく、主に言葉との関わり合いからそれぞれの作品を考察し、その面白さを紹介している。 言霊信仰の残っていた奈良時代に誕生した「古事記」に描かれているヤマトタケルの悲劇は、常に「言葉」の問題から起こっていること。「竹取物語」は平安時代の人々に親しまれていたファンタジックな物語だが、粗野な言葉が見られることや、かぐや姫が漢文を訓読しているような言葉遣いをすることから作者は男性だと考えられること。「源氏物語」の主な登場人物が、その人柄を象徴するような見事な比喩や擬態語を用いて描き分けられていること。「方丈記」は、平安時代末期から鎌倉時代初期の激動の時代を生きた鴨長明が残した写実的な記録文学であること。「徒然草」は、前半では女の魅力を肯定しながら後半では女への批判が炸裂するところに、出家してなお女性への関心を捨てきれない兼好法師の悪あがきが表れていること。江戸時代の「好色一代男」では、悩まず執着せず、明るくおかしく女と遊ぶプレイボーイの世之介を書き表すのに、主語も定まらずに横滑りしているような文体が最適だということ等々。知っている作品だと思っていたものが見せる新たな側面に、引き込まれるような面白さを感じる。 どの作品も親しみのあるものばかりだが、「言葉」という切り口で語られているのが大変興味深く、今まで気づかなかった面白さを教えてくれる。「この古典を読んでみたい」と思わせる楽しい古典文学入門書である。

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2011/11/02

さすが山口先生。お上品な解説で読みやすい。 中学高校で一部を教科書で読んだり、文化史で名前だけ知っている作品の魅力をわかりやすく教えてくれる。 個人的には、蜻蛉日記、落窪物語、伊勢物語あたりは現代語訳を利用しながら読んでみたくなった。

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2011/10/19

一度は読んでおきたい日本古典の総覧。ただ概要を記すのではなく、現代の感覚で捉え、わかりやすく伝えている。とにかく、古典が面白いものだということが伝わってくる。また、古典作品をこれだけ並べられると、有名なものでもこんなにあったんだと、改めて気付かされる。やっぱり、人生には古典を読む...

一度は読んでおきたい日本古典の総覧。ただ概要を記すのではなく、現代の感覚で捉え、わかりやすく伝えている。とにかく、古典が面白いものだということが伝わってくる。また、古典作品をこれだけ並べられると、有名なものでもこんなにあったんだと、改めて気付かされる。やっぱり、人生には古典を読むことが必要だね。

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2011/09/16

古典文学を惹きつける美形教授の不思議な誘い《赤松正雄の読書録ブログ》    古事記に始まり、春色梅児誉美に至る日本の古代から中世までの30の文学作品を、簡潔明瞭に料理。およそ、古典のなんたるかを分かった気にさせる。凄い。男女の絡みについて、女子学生さながらの初々しさで興奮気味に語...

古典文学を惹きつける美形教授の不思議な誘い《赤松正雄の読書録ブログ》    古事記に始まり、春色梅児誉美に至る日本の古代から中世までの30の文学作品を、簡潔明瞭に料理。およそ、古典のなんたるかを分かった気にさせる。凄い。男女の絡みについて、女子学生さながらの初々しさで興奮気味に語る。写真ではなかなかの美形。こんな女性教授が日本にいたのか、一体どういう人物なのか。なぜタイトルは「日本の古典」ではなくて、「日本語の古典」なのか、この辺りがここで明らかにしたいテーマです。  著者の各作品の紹介の仕方を真似てみた。山口仲美『日本語の古典』はざっとこんなタッチで息もつかせず、鮮やかに生き生きと古典に迫る。まずは、伊勢物語を。  一途に相手を愛し、死をも恐れぬ姿勢こそ伊勢物語の理想。命の極限で詠まれた歌は激しく胸を撃つ。実は、私の尊敬してやまぬ大先輩がかつて伊勢物語の醍醐味を語って止まなかった。「梓弓 ひけどひかねど 昔より 心は君に よりにしものを」―あなたのお心はどうであっても、私の心は昔からあなたにお寄せしていましたのに―男女のすれ違いの悲劇にあって、女の方からの男への返歌だが、その先輩はこの歌をいつも諳んじて、あれこれと恋を、愛を語られた。詩心も男女の心理にも疎い私はいつも好い加減に聞いていたが、ついにこの本の解説を読み、理解し得た気になった。40年ぶりの理解だが、何ともはや、嬉しいような情けないような。  源氏物語。これまで幾度となく挑戦したものの、途中で挫折。書棚には、瀬戸内寂聴、谷崎潤一郎、橋本治など異なった訳者の本が不揃いに並ぶ。  もちろん、山口先生は大学時代に読破。栴檀は双葉より芳しで、その頃から紫式部の言葉の使い方のリズムを見抜いたというから呆れる。長文と中文の繰り返しのなかで時たま、短文が入り込むことで文章を引き締める、と。描き分け、関連付けという二つの操作を見事にこなす、緻密で計算しつくされた文章のリズムを、言葉にし掛けられた秘密とまで説く。こう言われると、読まねば男が廃る。と思っていたら、高校の後輩にあたる若手女性官僚が是非お読みくださいと、与謝野晶子訳のものを届けてくれた。ああ、また源氏物語が増えた。果たして今度ばかりは読破となるのか。あまり自信はない。

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2011/08/09

日本の古典、主に文学について30作品を取り上げ、初心者にもわかりやすく解説。ある程度古典文学について知識があるものには少々物足りないところもあるかもしれないが、中学や高校で授業として触れる古典などより、本当はどれだけ面白いのかということがわかる。学校では文法を覚え、それに従って現...

日本の古典、主に文学について30作品を取り上げ、初心者にもわかりやすく解説。ある程度古典文学について知識があるものには少々物足りないところもあるかもしれないが、中学や高校で授業として触れる古典などより、本当はどれだけ面白いのかということがわかる。学校では文法を覚え、それに従って現代語訳に直し、試験に臨むということの繰り返し。内容のおもしろさやその背景にある社会情勢、政治情勢等は無視される。文学としてのおもしろさをもっと若い人たちに知ってほしい。これは著者の希望であろう。私もそう思う。以前読んだ「検定絶対不合格教科書古文 田中貴子著」もおもしろかった。「日本語の古典」をおもしろいと思ったら是非、こちらも読んでほしい。

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2011/07/24

古事記に始まり江戸時代の文学まで、日本の古典文学を言語的観点から紹介している。 というほど大袈裟なものでもなく、気軽にさくっと読める。そして面白い。 思わず古典を読みたくなる日本古典文学の入門書。

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