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沈む日本を愛せますか? の商品レビュー

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38件のお客様レビュー

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2011/03/04

2009年03月-2010年09月までの政治についての、内田氏と高橋氏による対談。 今まで政治についてほとんど考えてこなかった。よく分からないし、胡散臭いし、考えなくても自分の生活に直接的な影響があるとは思われなかった。政治は政治家に任せておけばよい、と思っていた。選挙はできうる...

2009年03月-2010年09月までの政治についての、内田氏と高橋氏による対談。 今まで政治についてほとんど考えてこなかった。よく分からないし、胡散臭いし、考えなくても自分の生活に直接的な影響があるとは思われなかった。政治は政治家に任せておけばよい、と思っていた。選挙はできうる限り参加してきたが、それさえもおざなりだったことは否めない。 内田氏の言葉が何故気になるのだろう、とずっと考えていたのだけれど。 それは、彼が「コロキアルな言葉で語ろう」としているからだと気が付いた。生活実感に根ざした言葉。それが、いままで「無関係」だと考えずにいたことにさえも、私の思考を惹きつける。 うっかりすると、「彼の言葉は正しい」と全てを受け入れてしまいそうになる。縋ってしまいそうになる。 そうならないように、私は彼の言葉を反芻し、自分の言葉としなければならない。 そう想いながら、読んだ。 面白かった。

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2011/02/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

内田樹は,自分には必ずしもフィットしない著作者だと思っていたのですが(今でも部分的にはそう思っているのだけど),この本の中で,高橋源一郎とともに述べている,すでに経済成長というものはない,という前提で,社会の仕組みを作り直していくということには賛成。若い人にとってはそれがどのように映るのかよくわかりませんが。 内田樹は今年度末で職場を選択定年制で退職するとのこと。にわかに出てきた著作家だという印象があるのですが,これからどういった執筆活動をしていくのか。

Posted byブクログ

2011/02/06

源一郎さんと内田センセイを通すと、政治がオモシロく見えてきます。小沢一郎分析がもっともオモシロかったです。小沢一郎さんは選挙が好き。有権者に会いにいく。農本主義?話が上手な人、セレブが嫌い。スポーツ選手とか歌手とか苦労して這い上がって来た人が好き。谷良子とか三原じゅん子とか。演歌...

源一郎さんと内田センセイを通すと、政治がオモシロく見えてきます。小沢一郎分析がもっともオモシロかったです。小沢一郎さんは選挙が好き。有権者に会いにいく。農本主義?話が上手な人、セレブが嫌い。スポーツ選手とか歌手とか苦労して這い上がって来た人が好き。谷良子とか三原じゅん子とか。演歌な人でした。という解釈を含め小沢一郎さんが書いた本を読むとぶれてない、一貫した政治主張のある人だと分かるのに、マスコミが金の問題だけで追いかけ回すから、政治がますます空っぽに見えてしまうのではないかと思った次第です。

Posted byブクログ

2011/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幼少の砌より薫陶を受けてきたロッキング・オン社で渋谷陽一がインタビューしている内田樹と高橋源一郎の本なので読む。これほど爆笑したのはメロン牧場とか渋松対談以来かも。政治で与太話したい。楽しそう。渋谷陽一は、ロック=口語、繰り返しの中での差異という構造を愛していて、日本の政治シーンにこの構造を導入しようというのがこのインタビュー。 ルサンチマンとかプチブルとかプロレタリアートとかって言葉はあんまり使ったことないけど字面がかわいいよね。

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2011/01/16

渋谷陽一が主宰する雑誌「SIGHT」に連載された、高橋源一郎と内田樹の日本政治に関する定期対談をまとめたもの。渋谷陽一自身が進行役となっている。対談は、2009年7月から2010年11月という期間に行われ、ちょうど首相がどんどん交替していって、自民党から民主党への政権移行が起きた...

渋谷陽一が主宰する雑誌「SIGHT」に連載された、高橋源一郎と内田樹の日本政治に関する定期対談をまとめたもの。渋谷陽一自身が進行役となっている。対談は、2009年7月から2010年11月という期間に行われ、ちょうど首相がどんどん交替していって、自民党から民主党への政権移行が起きた時期にあたったため、ぐだぐだな政治動向を時間軸に沿ってに追いかける形になっていて面白い。 冒頭いきなり宇多田ヒカルから入って、どうするの、と思わせて、実はバイリンガルの実例として出したものであって、日本語が政治的な言葉に向いていないというところにきっちりとつなげるのは、やはりいい腕を持ってるなあと感心する。 (宇多田ヒカルが英語ではピリッとしたことを言えるのに日本語ではおちゃらけてしまうという話) 政治だけでなく、メディアに対しても大いに批判している。 支持率が乱高下するのを有権者のザッピングに譬えたり秀逸。 かなり絶望的なことを言っているのだけれども、暗さはなく妙な明るさがある。 高橋源一郎も内田樹も話に芸がある。対談ものは期待はずれで面白くないことが多いのだが、大いに楽しめた。 --- ちなみに「沖縄のアメリカ海兵隊に抑止力があることを勉強しました」という鳩山さんの発言はそういうように理解しないといけないのか。全く不明を恥じる、というところだ。 ただ抑止力になっているということは世界の常識ということでもあるのかな。 また対談では小泉純一郎を全面否定だが、そこは心情的には賛成できないな。 しかし、この本を読むと政治家は小沢一郎しかいないのかという気分になる。

Posted byブクログ

2010/12/30

相変わらず視点は面白いのだけど、あまりアクショナブルではない。 あと「~じゃない」の多様が気になる。これは最近周りでも使う人が多くて気になる。そのうち記事書こう。

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2010/12/26

連載で読んだ話ばかりなので新たな印象は特になし。 1年半分を通して読むと、口語で政治を語れる政治家の不足と農本主義に基づくレジスタンス小沢一郎という話題が多かったんだなという印象。 特にロジカルを越えた口語言説に関しては、その欠落という点で、政治以外のジャンルにも通ずるんじゃな...

連載で読んだ話ばかりなので新たな印象は特になし。 1年半分を通して読むと、口語で政治を語れる政治家の不足と農本主義に基づくレジスタンス小沢一郎という話題が多かったんだなという印象。 特にロジカルを越えた口語言説に関しては、その欠落という点で、政治以外のジャンルにも通ずるんじゃないだろうか。

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2010/12/21

政治状況についての時評対談、という色合いがつよいけれど、何よりもまずこの本では、「言葉」の問題が繰り返し語られているという印象を読後につよく持った。ある政治的(そして、そこに止まらない)状況、社会に対して、それをきちんと捉えるための言葉がない、そのことに対してどうふるまうべきか、...

政治状況についての時評対談、という色合いがつよいけれど、何よりもまずこの本では、「言葉」の問題が繰り返し語られているという印象を読後につよく持った。ある政治的(そして、そこに止まらない)状況、社会に対して、それをきちんと捉えるための言葉がない、そのことに対してどうふるまうべきか、という模索を、テーマのようにして読んだ。

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