そうはいかない の商品レビュー
なんてシュールなんでしょう!老いとか、死とか、別離とか、浮気とか…人生の辛らつなシーンが連ねられているのですが、ひどく感情的なわけでもなく騒々しくもない、とても冷静に客観的にその場面が描かれていて味わい深いです。イラストも最高にシュール。(笑)そういえば昔子供に見せていた絵本「お...
なんてシュールなんでしょう!老いとか、死とか、別離とか、浮気とか…人生の辛らつなシーンが連ねられているのですが、ひどく感情的なわけでもなく騒々しくもない、とても冷静に客観的にその場面が描かれていて味わい深いです。イラストも最高にシュール。(笑)そういえば昔子供に見せていた絵本「おじさんのかさ」もシュールだったなぁ。 タイトルになってる「そうはいかない」のおばさんみたいなおばさんには断じてなりたくない!こわかった…(笑)
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「あの『100万回生きたねこ』の著者が書いた物語エッセイ」だそう。それぞれ2,3ページの掌編集。折々に混ぜられたイラストも著者自身の手によるものらしい。ふむ、物語、イラストともに、なんとも摩訶不思議なテイスト。人生ままならないなぁ、という気分の時に読むと、ますます落ち込みそう^^...
「あの『100万回生きたねこ』の著者が書いた物語エッセイ」だそう。それぞれ2,3ページの掌編集。折々に混ぜられたイラストも著者自身の手によるものらしい。ふむ、物語、イラストともに、なんとも摩訶不思議なテイスト。人生ままならないなぁ、という気分の時に読むと、ますます落ち込みそう^^;でも嫌いじゃない雰囲気だった。
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佐野洋子 小学館 (2010/12) 人間ておもしろいな 佐野洋子さんのエッセイはいつもそう思わせてくれる かなり切羽詰まった状況を描いていても読み手は暗くならない 1989年から1992年にかけて発表されたものをまとめた本だけれど 同世代の女性へのエールだね もっとも...
佐野洋子 小学館 (2010/12) 人間ておもしろいな 佐野洋子さんのエッセイはいつもそう思わせてくれる かなり切羽詰まった状況を描いていても読み手は暗くならない 1989年から1992年にかけて発表されたものをまとめた本だけれど 同世代の女性へのエールだね もっともっと書いて頂きたかったです ≪ 念じても そうはいかない チカラ抜き ≫
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うそかホントかわからないようなショートストーリー。 雑誌連載のエッセイ。 そこはかとなく、それぞれにおばさんパワーが潜んでいる気がする。どれもこれも面白い。さすがに佐野さん。
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昨年亡くなられた佐野洋子さんの、エッセイのような短編集のような、ちょっと不思議な本。「女の人生」を鋭く描いていて、相変わらず痛快。「愛は勝つ」で思わず笑ってしまった・・・。
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佐野さんが最後に手を入れたものと聞いて、読むのが惜しかったのだがとうとう読了。エッセイかと思っていたら、うっすらと佐野さん自身の人生が透けて見える創作が主に収められていた。あらためて、妥協のない書きぶりがすごいなあと思う。詩人というのは厳しいものだ。文章のスタイルはずいぶん違うけ...
佐野さんが最後に手を入れたものと聞いて、読むのが惜しかったのだがとうとう読了。エッセイかと思っていたら、うっすらと佐野さん自身の人生が透けて見える創作が主に収められていた。あらためて、妥協のない書きぶりがすごいなあと思う。詩人というのは厳しいものだ。文章のスタイルはずいぶん違うけれど、伊藤比呂美さんや金井美恵子さんにも同じようなシビアさを感じる。
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このエッセイの中で「ポリバケツの男」が一番グッときて、好きな内容です。ハッキリ言い過ぎ、サバサバし過ぎなのですが、文章の中に佐野さんの思いとかが込められている感じがなんとも良いなぁ、と。
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エッセイの様な、お話の様な…。 毒舌やらお笑いネタやらが満載の短編集です。 一編が短く、会話のやりとりだけだったりもするのですが、その中に、ふっと気づかされることもあり、人間の心理をついていたりします。 佐野さんの飾らない言葉が好きです。
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不器用に、一日一日を積み重ねてきた女たちの、人生の層の深さに恐れ入る短編集。 おんなの人生を書かせたら天下一品だな、このひと。
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没後出版された佐野洋子の短編集。 小説のようなエッセーのような掌編だが、書いた時期は最晩年ではないようだ。 やっぱりすごい人だと思う。
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