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砂の王国(下) の商品レビュー

3.5

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

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2015/06/24

元証券マンのホームレスが宗教をつくって這い上がっていく話。 着実に信者を増やしていく様子は面白い。インチキな手段だけどきっと現実でも使われているんだろうと思うとなおさら。 ただ下巻のエコレイブの後は斜め読み。破綻の仕方がわかればいいやと。結末は予想と違った。主人公にとってはある意...

元証券マンのホームレスが宗教をつくって這い上がっていく話。 着実に信者を増やしていく様子は面白い。インチキな手段だけどきっと現実でも使われているんだろうと思うとなおさら。 ただ下巻のエコレイブの後は斜め読み。破綻の仕方がわかればいいやと。結末は予想と違った。主人公にとってはある意味希望のもてる結末なのかもしれないが、釈然としない所が多々ある。ただ宗教の人を盲目的にする怖さと、人の何かにすがらねばいられない弱い部分は痛いほど感じた。

Posted byブクログ

2015/05/05

終わり方はちょっと急な感じがするけど、色々考えさせられる本でした。 宗教を考えるうえでホンモノかそうでないかは別として、こういう側面はあるんだろうな、と。 リアルを感じさせる何かがある小説、これが物語の力なんだなと思います。

Posted byブクログ

2015/02/23

全然予想してたのと違った。木島さんだけとは。でも大地の会ももう持たないでしょう。ブレーンを失ったのだから。便乗を忘れて自分が中心だと思った時点で、近いうちの破綻は見えてる気がするのですが。木島さん、寧ろ怖い思いもあれど追い出されて良かったんじゃないかとさえ思いました。大痴の会、死...

全然予想してたのと違った。木島さんだけとは。でも大地の会ももう持たないでしょう。ブレーンを失ったのだから。便乗を忘れて自分が中心だと思った時点で、近いうちの破綻は見えてる気がするのですが。木島さん、寧ろ怖い思いもあれど追い出されて良かったんじゃないかとさえ思いました。大痴の会、死ん者・・・言い得て妙ですね。どこで間違ったのか。それはきっと他の二人を選んだ時からなんじゃないかなぁと思う訳です。暴走すると怖い、そして盲目になると本当に怖い。逃げたくなる時もあるけど大地に足を付けておかなきゃ。と思ったのでした。

Posted byブクログ

2015/01/02

斜め読み。宗教団体は2千人を超え野外ライブで若い信者達も獲得し芸能人の信者もできたが、段々と手に負えなくなっていく。始まりが嘘八百の紛い物だったんだから。しかし最後の展開より教祖役のイケメンの独白が何だかなぁ。タイトルの砂の王国は基盤が砂なら崩れるのは早いって事だろうな。

Posted byブクログ

2014/11/09

大作。 非常に緻密に計算されていて面白いのだが、読み進む程にだんだん気が重くなるのは宗教がテーマだからか? 読後感が良くない・・・

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2014/09/22

久々に本を読もうと思って手に取ったはいいけど中々…。 証券マンがホームレスになりカリスマ性持った同じくホームレスの男と占い師とでギャンブルで手にした金を元手に宗教団体を創る話。 人を惹きつけて団体に引き込む手法や占い師の種明かしはとても面白く興味深かったしナカムラのミステリアスさ...

久々に本を読もうと思って手に取ったはいいけど中々…。 証券マンがホームレスになりカリスマ性持った同じくホームレスの男と占い師とでギャンブルで手にした金を元手に宗教団体を創る話。 人を惹きつけて団体に引き込む手法や占い師の種明かしはとても面白く興味深かったしナカムラのミステリアスさが良かった。ただ、最後の最後、あと数十ページのところでバタバタ。伏線で過去をネタバラシしたとはいえ、ナカムラに少し残念…。最後、有耶無耶にして終わるところがえっ、それで?団体は?どうなるの?ってな終わり方。続きが読みたいような…これはこれで間違っていないような、煮え切らない感じがしてモヤモヤ。

Posted byブクログ

2014/06/22

意外な形で終わった。いろんなことが解決しないままだったのが残念な気もするし、変に無理に終わるよりこれでよかったようにも思う。途中ややダレたけど、全体としては面白かった。 しかし…やっぱり宗教って怖いなあと思わされる。

Posted byブクログ

2014/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 会社を首になり、ホームレスとなったもとサラリーマンの主人公が、競馬で当て、それを元手に新興宗教をつくり、順調に信者、収入を増やしていくが徐々に周りに追い込まれて最後はその宗教においだされる。といったお話。  主人公がそこかしこに影があり、何らかの過去があるのではないかと匂わせるのだが結局何も説明無く終わり、ちょっと消化不良。荻原さんの文体は相変わらずで読みやすいけど、正直ちょっと飽きてしまった。

Posted byブクログ

2014/03/07

上巻までな面白かったが、下巻は間延びした感じ。終わり方も、ああするならはっきりと崩壊を描けばよかったと思う。少し中途半端。 だが、人が宗教という目に見えない胡散臭いものに自分たちも気付かないうちに引き込まれ、取り込まれていく様はさすが。 誰もが「騙されない」と思いながらも、簡単に...

上巻までな面白かったが、下巻は間延びした感じ。終わり方も、ああするならはっきりと崩壊を描けばよかったと思う。少し中途半端。 だが、人が宗教という目に見えない胡散臭いものに自分たちも気付かないうちに引き込まれ、取り込まれていく様はさすが。 誰もが「騙されない」と思いながらも、簡単に取り込まれていく。 人が転ぶ理由は案外簡単なのかもしれない。

Posted byブクログ

2014/02/16

「砂の王国(下)」 崩壊の始まり。 木島がホームレスから脱却する為に作った大地の会は芸能人、スポーツ選手、政治家まで寄ってきてどんどん大きくなる。一方で、初期会員から脱会者も出だし、仲村も暴走、組織崩壊が始まる。そんな下巻。 砂の王国、崩れ易い王国と言う事だろう。王が宗教...

「砂の王国(下)」 崩壊の始まり。 木島がホームレスから脱却する為に作った大地の会は芸能人、スポーツ選手、政治家まで寄ってきてどんどん大きくなる。一方で、初期会員から脱会者も出だし、仲村も暴走、組織崩壊が始まる。そんな下巻。 砂の王国、崩れ易い王国と言う事だろう。王が宗教団体の教組ならば尚更だ。求心力がある時は、とてつもない強度を誇るが、崩れだしたら一瞬。木島は、本当にホームレスから脱却したかったと思うし、宗教団体は、あくまでその為の手段でしか無かったはず。しかし、やはり宗教。簡単にいかないと言うこと。 読了感は、なんと言えば良いか分からないです。つまらなくはないけど、ストーリーに驚きはありませんでした。 誰かにすがりたい気持ちは誰しもあるもの。そこを突いた木島達であるけど、結局木島も誰かにすがりたいし、自分の代わり決断を下して貰いたかった。 木島は、当初の目的を果たしたようで、果たせずに仲村達に引きづり降ろされる。しかし、それでよかったかも知れない。最後の最後で人として戻って来られたのだから。

Posted byブクログ