砂の王国(下) の商品レビュー
加速のついた「大地の会」はもはや創始者山崎の手に終えないほどに熱く膨れ上がった。 傍観者となり旨い汁のみ味わおうとする占い師と 徐々に教祖らしくなり手を離れていく若者。 山崎だけが最初に思い描いた形から抜け出せない。 充分な成功をおさめても安息の時間を持てない山崎の目線で進んで...
加速のついた「大地の会」はもはや創始者山崎の手に終えないほどに熱く膨れ上がった。 傍観者となり旨い汁のみ味わおうとする占い師と 徐々に教祖らしくなり手を離れていく若者。 山崎だけが最初に思い描いた形から抜け出せない。 充分な成功をおさめても安息の時間を持てない山崎の目線で進んでいく。 山崎の背景や心理がしっかり描かれているので読んでいて終始せつない。 「ネジ一本位なくたってたいていのものは動く」 真理だわ〜。 【図書館・初読・12/8読了】
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作りだされた虚像の上に、見る間に膨れ上がってゆく「大地の会」。会員たちの熱狂は創設者の思惑をも越え、やがて手に負えないものになった。人の心を惹きつけ、操り、そして―壮大な賭けが迎える慟哭の結末。
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巧みについた嘘でも、どこかからつじつまが合わなくなっていく。 下巻では、そこから大地の会を設立した木島を排除しようとする動きが。 きっかけさえあれば、こんなに急激に会員が増えるものなんだろうなぁ。 あぁ、恐ろしい。 周囲に惑わされることなく、自分で判断できるようにしておかなくては...
巧みについた嘘でも、どこかからつじつまが合わなくなっていく。 下巻では、そこから大地の会を設立した木島を排除しようとする動きが。 きっかけさえあれば、こんなに急激に会員が増えるものなんだろうなぁ。 あぁ、恐ろしい。 周囲に惑わされることなく、自分で判断できるようにしておかなくてはね。 最後の飯村のブログはトラップに思えて仕方ない。
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