本は、これから の商品レビュー
いろんな人が本のこれからについて語った本。 この先、きっと電子書籍にはお世話になると思うけど、本屋さん通いはやめない、と心に誓いました。本も本屋さんもなくならないで欲しい。
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電子端末の普及が広がりつつある変化の時代に、従来からある「本」について、書店・古書店・図書館・取次ぎ・装丁・編集、書き手や読み手の視点から、37人のエッセイを集めた本。電子書籍の出現は本を提供する側にとっては制度や仕組みの見直しを迫られるなど、大きな変化になります。利用者の側から...
電子端末の普及が広がりつつある変化の時代に、従来からある「本」について、書店・古書店・図書館・取次ぎ・装丁・編集、書き手や読み手の視点から、37人のエッセイを集めた本。電子書籍の出現は本を提供する側にとっては制度や仕組みの見直しを迫られるなど、大きな変化になります。利用者の側からすると、今後は従来からある本と新しくできた電子書籍を使い分けながら活用していくことになるのかなという印象を受けました。 (2011.1.17)
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期待と危惧と。変わりつつある「本」の形に、本を愛する人のほとんどが、その両方を感じているに違いない。でも、紙だろうが電子だろうが、出発点は「本が好き」ということ。 例えば、読み終えて、あれはどのへんに書いてあったっけなあ?ともう一度手にとってぱらぱらとめくってあたりをつける時、...
期待と危惧と。変わりつつある「本」の形に、本を愛する人のほとんどが、その両方を感じているに違いない。でも、紙だろうが電子だろうが、出発点は「本が好き」ということ。 例えば、読み終えて、あれはどのへんに書いてあったっけなあ?ともう一度手にとってぱらぱらとめくってあたりをつける時、なんとなく覚えているのは、手だ。 このへんの左のページの真ん中へんだったかなあ?…という具合に。 それから、そう言えばあんな話があったなーと思い出す時、図書室の高い棚に入っていた、或いは、確か進学した時に叔母さんにもらった、赤い表紙のこんなイラストの本だったなあ…とか。 本は手に持って読み、めくって読み、終わったら閉じる、と常に手と(あるいは体の一部と)共にあるもの。手と共にあることが本を読むという行為でもある。手でめくらない本なんて本じゃない!とすら思う。 よって、電子書籍では全体量とそれにおける今の位置が体感としてつかめない、という指摘は、危惧として残る。 電子書籍には便利なこともたくさんあるだろう、今は出来ないことでも、どんどん改良されていろんなことが可能にもなるだろう。コンテンツが充実し、使い勝手がよくなっていったら、使ってみたい。 しかし本は、コンテンツ、中身だけのものではないし、便利・不便だけが物差しとはならない。「本を読む」なんて、そもそもが、おそろしく不合理で不便で不器用な行為に違いないのだから。 いずれにせよ、本が好き、本に何かを求めている、ということが出発点であり終着点なのだということが、本を巡るさまざまな立ち位置の37のエッセイから感じられる。
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いろんな方の本、読書に対する思いがあって、本の読書の新たな楽しみ方が発見できた。電子書籍のコメントも多くあったが、それは今後のメディアとして新たな愉しみかたを期待する。
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本がこれからどのように変わっていくのかを、37人の本への関わりが深い知識人がそれぞれの観点で綴ったエッセイ集。2010年代に入り電子書籍の普及によって、「本とは何か」という基本的な定義が問われている。電子書籍は、従来の紙の本のあり方を変えていくという意見と、逆に紙の本が駆逐され淘...
本がこれからどのように変わっていくのかを、37人の本への関わりが深い知識人がそれぞれの観点で綴ったエッセイ集。2010年代に入り電子書籍の普及によって、「本とは何か」という基本的な定義が問われている。電子書籍は、従来の紙の本のあり方を変えていくという意見と、逆に紙の本が駆逐され淘汰された良書だけが紙として残っていくのではという意見がある。しかし、総じて紙の本は無くならず、コンテンツも電子書籍のデバイスも多様化していくという意見が多いように感じた。 この本を読んでみて、自分の場合はどうかと考えてみた。電子書籍は、多くの情報や本を1台の端末に収納できるので、便利なツールだと思う。しかしデバイスへの依存が大きく、電力が無いと読めない(電池切れを起こすと読めない)というのは、不精な人には向いてないかもしれない。少なくとも自分が生きている間は、紙の本は無くならないと思うし、電子書籍も進化すると思うので、TPOに応じて使い分ければ済むと考えている。 電子書籍のデバイスも今後様々なものが登場すると思うが、それは数年単位で陳腐化し、買い替えが必要になってくると思う。また電池やデバイスの劣化などもあり、コスト的には決して安くはないと思う。 買い替えを考えると、その費用で好きな紙の本を買ったほうが幸せかもしれませんね。
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電子書籍デバイスが本格的に普及し始める中、文芸・出版などの業界の著名人らがそれぞれに書籍と読書、そして出版業のこれからに思いを馳せて書き綴っている。まあ全体的に電子書籍が普及しても紙の本はなくならないという意見が多かったように思うけれど、それはその通りとしてもやや感傷的な気がしな...
電子書籍デバイスが本格的に普及し始める中、文芸・出版などの業界の著名人らがそれぞれに書籍と読書、そして出版業のこれからに思いを馳せて書き綴っている。まあ全体的に電子書籍が普及しても紙の本はなくならないという意見が多かったように思うけれど、それはその通りとしてもやや感傷的な気がしなくもない。とはいえ、自分も紙の本を読んで育った世代であり、電子書籍でもボツボツ読むようにはなってきているものの、紙の本への執着は簡単には捨てきれないだろうな。
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37のエッセイ中、発展する国の見分け方・図書館はこれから・しなやかな紙の本でスローな読書を、が気になりました。電子書籍時代へ加速されても、私はいつも紙の本を携帯していきたい・・
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紙の本を単にメディア(容器)と考える人と、手触りや余白(マージン)を含めて、単なる容器ではないという人がいる。結局紙の本と電子書籍とはまったく異なるものなのだろう。
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eメールをメールと呼ぶようになった。 eブックもそのうちブック、本になるのだろうか。 デジタル情報のネックは消耗、消費が早いことだと言われているが、本はアナログに限るのか?スピードを要求されるものはデジタルでもよいのではないか。 本のこれからを考える示唆されることが多い。
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