「トキワ荘」無頼派 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2010年発行ということは、トキワ荘ミュージアムの構想はまだ無かったのだろうか?? 団体競技において、実力が拮抗していて、またはAが少し勝っていても、Bがコミュニケーション能力高かったら Bをレギュラーにするのかなぁ、と思ったことがあるが 森安氏が締切や約束事を守るタイプであったなら、大分違った人生になっていただろうなぁ。。 前半が伊吹氏による森安氏伝で、後半が漫画作品なのだが まんが道でもあるが、巻末の漫画を読んで、「意外な作風。。」と確かに思う。。 姉と弟の関係性ややり取りが微笑ましくて。。 (姉が大人っぽい。 ドラえもんの映画鉄人兵団でリルルとしずかちゃんのやり取りを観て小学生が??!となったけれど、この時代の人たちはこんな感じだったのだろうか。。) そして、他作品も観てみたいな、と思うので残念。。 トキワ荘の寺田氏と仲間による入居者条件には厳しい事前審査があり、それを踏まえると後年数多くの一流漫画家たちが輩出されたのは決して偶然ではなく、むしろ必然に近かった という筆者の見解が面白い。 ・漫画少年の投稿欄で優秀な成績 ・協調性 ・最低限プロのアシスタント役が務まったり、穴埋め原稿が描ける程度の技量 ・本当に良い漫画を描きたい という強い意志 やらせ満載の番組に森安氏が登場していたそうだけれど、 その中で寺田氏が筆を折ったのが不思議、とあったけれど、その後の生き方といい、本当、何故なのだろう。。 最後の章でメンバーの現在の紹介がされているか 2022年に永田竹丸氏亡くなったのか。。 のらくろの後継者って今どうなっているのだろう。 つのだじろう氏や鈴木伸一氏は未だご健在なのか、凄い。 トキワ荘メンバーで 特に印象無かったのに 『赤い自転車』の表現というか空気感は 心に残る。
Posted by
映画「トキワ荘の青春」で古田新太が演じている変わり者の漫画家。森安なおやってどんな漫画家なのだろうと調べたのが本書を読むきっかけであった。 漫画の梁山泊といえど、寺田ヒロオとともに忘れられた漫画家になった森安。手塚治虫フォロワーが多いトキワ荘にあって、旧世代の代表である田河水...
映画「トキワ荘の青春」で古田新太が演じている変わり者の漫画家。森安なおやってどんな漫画家なのだろうと調べたのが本書を読むきっかけであった。 漫画の梁山泊といえど、寺田ヒロオとともに忘れられた漫画家になった森安。手塚治虫フォロワーが多いトキワ荘にあって、旧世代の代表である田河水泡の弟子という異分子感。小学生の時に結核で母を亡くし、継母とは折り合いが悪く、家庭的に恵まれなかったという生い立ち。こだわりが強く、気が向かないと書かない芸術家肌。さらに貸本漫画を活躍の場にしていたため、週刊化の波についていけず、26歳で漫画家休業となる。以後、キャバレーの呼び込みやプレハブ住宅会社などを職を転々。妻や娘とも別居状態になる。しかし漫画への情熱は持ち続け、最晩年にも故郷の岡山城を舞台にした作品「烏城物語」を発表。1999年、都営住宅で64歳の生涯を閉じる。 トキワ荘取り壊し前に放映されたNHKスペシャルでは、売れっ子の藤子不二雄らに対して、建設現場で働きながら漫画を出版社に持ち込み断られる姿を映されているが、これは過剰演出だったという。しかし、手塚治虫や藤子不二雄らビッグネームの陰で、むしろ敗者や無名な人の物語に惹かれるのは私だけではあるまい。
Posted by
お墓が以前住んでいたアパートのちょっと近くにあるらしい。 訪ねておけばよかったなあ…。 「赤い自転車」、じんわりと染みる漫画。
Posted by
「好きなときに好きなものを描いた」森安なおや氏は、(金銭的には苦労しても)たぶん幸せな一生を送ったのでしょう。 http://life--design.com/book/2010/11/post-124.html
Posted by
- 1