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硝子の葦 の商品レビュー

3.4

29件のお客様レビュー

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2014/01/18

ホテルローヤルが出てきた! 文章はするすると入ってきたけど、話自体はなんだかなーってなるかも。 重暗いのはこの人特有のものかなー。

Posted byブクログ

2013/12/11

話としては重ためで好き嫌いが別れそうだけど、私は好きかな ずるさや人間味が隙間から見える感じ 未読のホテルローヤルも出てきて、早く読みたくなる

Posted byブクログ

2013/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館にて。 暗い…ひたすら暗い。 お金のためということだったが、どうして節子が喜一郎と結婚したのか全般でうっすら疑問だった。 あの鬼畜な母親の世界から全力で遠ざかりたいと思うものではないのだろうか? ましてや母親の愛人と結婚するなんて信じられない。 それとも実は喜一郎を愛していたということなのだろうか? 喜一郎も恐ろしいほどのクズだし、どいつもこいつもなんなんだという感じだったが、決していい人というわけでもない節子の強さが清潔なものに感じられた。 そんな強さがなく楽な方に流されている梢と、また全然別な強さを既に持っているまゆみが好対照だった。 ラストまで読んでみると、物語と別なところでまゆみの存在感が大きく感じられて驚いた。 運悪く悪い親のもとに産まれてしまった運命を自分で切り開いていけるか。 結局は自分なのだろう。 この物語に関しては、かもしれないが、運命の前には所詮、恋愛感情(もしくは男?もしくは他人か?)は無力だろう。 ラストシーン、強い二人の女性と見送る男性二人は象徴的だと思った。

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2013/11/05

なんという結末!全編を覆うなんともいえない重い空気。釧路の陰鬱な霧、饐えた空気の臭い、醜い人間の性、堕ちていく主人公。なんとも陰鬱な気持ちになってしまうが、「ラブレス」に続き、また桜木さんの作品を読みたくなってしまうのは何故だろう。これは単なる人間模様ではない。極上のミステリーで...

なんという結末!全編を覆うなんともいえない重い空気。釧路の陰鬱な霧、饐えた空気の臭い、醜い人間の性、堕ちていく主人公。なんとも陰鬱な気持ちになってしまうが、「ラブレス」に続き、また桜木さんの作品を読みたくなってしまうのは何故だろう。これは単なる人間模様ではない。極上のミステリーでありエンターティメント。大どんでん返しがあり、ラストには頭の中が!!!になる。読んではダメだと思いながらも、引きつけられてしまう麻薬のような小説だ。

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2013/09/25

この方の作品何作か読んでますが、こちらを最初に読んでいたらその後 この方の作品手にとらなかったかもしれません。 主人公の人物像がどうも突飛に感じられて想像できなくて、なかなか最初は話に入れず難儀しました。 途中から「そうかこれはミステリーだったんだな」と気づいてからやっと話に入...

この方の作品何作か読んでますが、こちらを最初に読んでいたらその後 この方の作品手にとらなかったかもしれません。 主人公の人物像がどうも突飛に感じられて想像できなくて、なかなか最初は話に入れず難儀しました。 途中から「そうかこれはミステリーだったんだな」と気づいてからやっと話に入れるように。そして突飛だと感じた主人公の境遇も「なるほどこうじゃなければこの話にはならないんだな」と納得。 読み終わってみれば「そうだったのか!」という仕掛けもあり、ミステリー仕立てながらテーマとしてはその後の作品と一貫しています。 今著者の作品を新しいものから古いものへと遡って読んでいます。 逆からたどる著者の成長を楽しむのも乙です。

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2013/07/21

さびれた海沿いのスナック街で突然起こった火事。その焼け跡から発見された遺体とされた女には、こん睡状態となっていた夫がいた。その夫は女の母親のかつての愛人でもあった・・・ 人物関係の説明のないままにどんどんと話が展開していくので人物関係を把握するのが少し手間取りましたが、作者の作品...

さびれた海沿いのスナック街で突然起こった火事。その焼け跡から発見された遺体とされた女には、こん睡状態となっていた夫がいた。その夫は女の母親のかつての愛人でもあった・・・ 人物関係の説明のないままにどんどんと話が展開していくので人物関係を把握するのが少し手間取りましたが、作者の作品らしく、なにかを悟っていてなにかをあきらめている、どこか遠い視線を持った女性の物語がつづられます。夫は母親の愛人。自らは夫の知己でかつての勤め先の経営者と不倫関係。もうドロドロです。けれど、彼女のスタンスはあくまでドライ。だから、なに?という堂々さ・・・というか、あくまでそれでも感じるのは自然体で生きているだけという強さなのですね。弱さを完璧に他社に見せない強さ、なので、それはかえってあぶなっかしくも見えるのですが。 この話は後半に急展開を迎えます。ふたつみっつと驚かされる真実が隠れています。彼女、たち、が粛々とおこなうその物事の重大さと、けれども彼女たちの悪びれないスタンスの落差が、やはりどこかおそろしい。公明正大に生きているほんとうに裏表なくたくましいホテルの従業員と経営事務所の事務員がかえって嘘っぽく感じるくらいに明るく思えるほど。 やはり重い読後感で、さらりとはけして読めません。 けれど、クセになります。

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2012/11/18

桜木柴乃、最近この人のミステリーおもしろいなーと思い読んでいるが、結末までのストーリーが流れるようにスムーズで読みやすい。

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2012/10/04

釧路・厚岸を舞台に、著者らしい硬質でしんとした筆致で淡々と語られる、いくつかの死を巡る物語。登場人物の誰にも共感していないのに、描かれる視点の移動にこちらの気持ちもきちんと移ろう。ラスト、左ページまで続く余白に降り積もる雪を感じさせる力量に唸った。

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2012/09/01

母親の長年の愛人と結婚した主人公 夫の交通事故から生活は歪んでいく。 家庭内暴力、児童虐待の家庭まで絡まって ラストまで一気に読ませてくれました。 ラストは「やられた!」感たっぷり これはドラマで見たら面白いのかも・・・

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2012/07/30

「ラブレス」がとても面白かったので読んでみた。「ラブレス」程ではないけれど上等なエンタメ作品。ラストの展開も息をのんだ。是非映像化させてほしいと思う。厚岸、釧路、帯広の景色に溶け込むミステリアスな主人公、節子の姿を見てみたい。 この作品では常軌を逸した女性ばかりが登場するが、それ...

「ラブレス」がとても面白かったので読んでみた。「ラブレス」程ではないけれど上等なエンタメ作品。ラストの展開も息をのんだ。是非映像化させてほしいと思う。厚岸、釧路、帯広の景色に溶け込むミステリアスな主人公、節子の姿を見てみたい。 この作品では常軌を逸した女性ばかりが登場するが、それぞれの名前が、節子、律子、倫子っていうのも皮肉。 他の作品も読んでみたい。

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