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猫鳴り の商品レビュー

3.5

365件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    123

  3. 3つ

    116

  4. 2つ

    29

  5. 1つ

    14

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2011/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初の沼田作品。独特の世界。 猫も子どももまったく可愛くない。可愛く思える描写が一切ない。 生きていく希望もほとんど描かれない。 だが、読了後はなぜか爽やか。生きる希望を得た気がする。 命を描くにあたって、作者は猫を選んだ。醜くて可愛気のない猫を。 猫とその周囲の人間の生と死を描いた。とてもリアルに。 猫が自然に死んでいく姿と、それをあたふたしながら見守る藤治には涙が出た。リアル過ぎて。 ペットの死の迎え方としては理想のひとつかもしれない。 う~ん、うまく言えない。 今後、何度か読み返すことになりそうな気がする。 良書にめぐり逢った。

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2011/10/26

最初はどうなる事かと思って読んでたけど、最後は号泣ものでした(/ _ ; ) 今ネコを飼ってる人にはヤバイ本です。

Posted byブクログ

2011/10/24

「第1位」というのに惹かれて買いました。 この著者の本は、結構好きなので、わくわくしながらページを読みすすめると。。。 ん?!。。。ん????!!!! あーーーーーーっ! この本読んだことある~!!!! と、2ページ目で気づきました たぶん、ブログにもアップして...

「第1位」というのに惹かれて買いました。 この著者の本は、結構好きなので、わくわくしながらページを読みすすめると。。。 ん?!。。。ん????!!!! あーーーーーーっ! この本読んだことある~!!!! と、2ページ目で気づきました たぶん、ブログにもアップしているはず。。。と検索してみると、 ありました!  2007年に読んでたのです。(感想は↓) だって表紙が違うんだもん。。。 なーんて、言い訳しちゃったりして(笑) でも、もったいないので、また読みました。 やっぱり今回も★五つです。 面白い本は、何度読んでもいいなぁ~ と、自分を納得させたのでありました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 猫好きの人にも、そうでない人にも、おすすめの1冊です。 40歳でやっと授かった子供を流産してしまった信枝。 そんな時、庭に赤茶色の子猫が迷い込んできた。 まだ生まれたばかりで、みすぼらしく、 まるでヒキガエルのような、その猫は、 消えてしまった赤ん坊を思い起こさせ、おぞましささえ感じる。 彼女は、その猫を、新聞紙に来るんで、畑に捨てに行くのだが。。。 猫を飼った事がある人ならわかるような、細かい描写が嬉しい。 あぁ。。。そうそう、そんなしぐさするよなぁ。。。って、 スフィンクス座りとか、丸くなって寝る姿がアンモナイトのようだとか、 気分のいい時にグルルル。。。とうなるのを「猫鳴り」と名づけたり、 猫好きの私は、思わずムフフ。。。となってしまう。 登場人物も、興味をそそる人たちばかりで、面白い。 父子家庭の親子の会話が、また、いいんだなぁ。。。 そして、一匹の猫が、悶々とした日々を送る少年の心に、 ほのかな光を与えたり、 孤独な老人の寂しさや、死への恐怖をやわらげて行く様も、 深く静かに描かれていて、じんわりと涙があふれたのでした。 たかが猫。。。されど猫。。。

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2011/10/24

2011.10.24 読了。一匹の猫に対する三人の主人公の心の動きが日常生活を通して巧みに描かれている。巧みというと軽すぎかも。心と頭にグリグリっとくる感じ。重いっす。

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2011/10/22

ブサイクな猫とそれを取り巻く人たちの話。命とは、死ぬとはが、底辺を流れるテーマ。 沼田まほかるの作品は初読。タイトルに惹かれて購入し、読了です。 猫好きに、特に、今、猫を買っている人に読んで欲しい一冊。 ついつい、我が家の猫や自分と重ねつつ、読んでしまった。さいごは泣けて泣けてし...

ブサイクな猫とそれを取り巻く人たちの話。命とは、死ぬとはが、底辺を流れるテーマ。 沼田まほかるの作品は初読。タイトルに惹かれて購入し、読了です。 猫好きに、特に、今、猫を買っている人に読んで欲しい一冊。 ついつい、我が家の猫や自分と重ねつつ、読んでしまった。さいごは泣けて泣けてしかたがなかった。決して猫が可哀想な訳ではない。置いていかれる飼い主の寂しさや哀しみが泣かすのだ。いつかの自分に思えて…。この子といつか離れる日が来ることは分かってるつもり。だけどそれはまだ遠くであって欲しい、そんな飼い主の揺れる気持ちを揺さぶる。まだ少しは希望があるから、余計に泣けるのかもしれない。 巻末の解説はいただけなかった。ミステリー系の作家の他の作品についてネタばれはしないでいただきたい。これから読む人がたくさんいるのだから…。

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2011/10/22

連作短編集のような三部の構成。 それぞれ単独でもなりたっている話なんだけれども、 一話「誕生」から三話「死」への時間の流れのはかなさがこころにしみいってくる。 もともと猫は好きじゃないんだけれども、 確かに犬のように媚びたところのなさみたいなところを理解できると それは、それで魅...

連作短編集のような三部の構成。 それぞれ単独でもなりたっている話なんだけれども、 一話「誕生」から三話「死」への時間の流れのはかなさがこころにしみいってくる。 もともと猫は好きじゃないんだけれども、 確かに犬のように媚びたところのなさみたいなところを理解できると それは、それで魅力はあるのかもしれないと思った。 ただ、二話の少年期の残酷さみたいな話はちょっとしたホラーみたいで 読んでて気持ちの良いモノではなかったが、それも含めて作品としてすばらしい。 沼田 まほかる さんの他の作品も読んでみようと思う。

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2011/10/20

最近やたら本屋で平積みにされてたので気になってたのがやっと読めた!!猫厨としてはタイトルだけで釣られちゃうにゃん 猫鳴りって喉ぐるぐるのことなのねー全く考えつかなかった><全体的に暗いしなんだか不気味な感じもするけど、第三章はじーんとした、猫好きにオススメとはいいづらいけど他の...

最近やたら本屋で平積みにされてたので気になってたのがやっと読めた!!猫厨としてはタイトルだけで釣られちゃうにゃん 猫鳴りって喉ぐるぐるのことなのねー全く考えつかなかった><全体的に暗いしなんだか不気味な感じもするけど、第三章はじーんとした、猫好きにオススメとはいいづらいけど他の作品も読んでみたくなったお!!

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2011/10/18

言葉はもどかしい。この思いを伝えるのはなんて難しいんだ。自分の文章力のなさが恨めしい。とにもかくにもすばらしい作品。

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2011/10/17

猫を飼ったことがないから、 人との際どい関わり合いを理解することはできない。 ただ、空は誰のなかにもあって、その伽藍堂な器を埋める猫の命。 じわりじわりと続く生の道。

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2011/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一匹の猫とそれを取り巻く人間達の物語。若い獣医が言った「死は悲しいことだけれど、生と同じくらい自然なこと」と言う言葉に、飼い主は救われるが、本当にすごいのは主人公の猫が身をもって示した生き様だったと思う。動物を飼ったことのある人にとっては辛い描写も多く、楽には読めないし、どちらかと言うと暗い作品だが、読み応えはあった。

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