谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 の商品レビュー
未読のまま放っておいた。 谷崎のマゾヒズム小説6篇を集めた文庫本 マゾヒズムとは.... 相手から精神的、肉体的苦痛を与えられることによって性的満足を得る異常性欲。 オーストリアの小説家ザッヘル=マゾッホのからの語。 被虐性愛。マゾ。 マゾか。 ないな、自分には….. だ...
未読のまま放っておいた。 谷崎のマゾヒズム小説6篇を集めた文庫本 マゾヒズムとは.... 相手から精神的、肉体的苦痛を与えられることによって性的満足を得る異常性欲。 オーストリアの小説家ザッヘル=マゾッホのからの語。 被虐性愛。マゾ。 マゾか。 ないな、自分には….. だから登場人物たちの気持ちに、どれも感情移入はできない。 それよりも、これらヘンテコリンなお話を、流麗な文章で綴っていく谷崎の筆力、というより魔力に恐れいった。 "鹿麟"の南子(なんし)夫人の残虐や、 "魔術師"における魔術師に魅入られた主人公の悲劇とか... 6篇のなかでは、 "ーと房の髪"の露西亜人、オルロフ夫人が凄ぶる魅力的であ る。 彼女が、舞踊"石橋(しゃっきょう)"の獅子の精のような赤毛の持ち主ってのがスゴい。 石橋の獅子の精の赤毛って、ほんと真っ赤っかですよ。 そんな美貌の赤毛夫人の虜になっていく3人のオトコたちが、あの関東大震災を交えた話として展開され、なかなかスリリングです。
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サービスのS、身勝手のM。なるほどね。今まで深く考えたことはなかったけど、そういうことか。 幇間はわかってしまった…
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Mとは何か 改めて考えさせられた、真面目に。 ただの変態、ただの奴隷、愛くるしい存在だと思っていたけど実際はたぶんそうじゃない。 身勝手のM、サービスのS 大きい愛は感じたけど決して深くはない。 相手の気持ちを全く考えないM。 まさに身勝手のM。 油断しないようにしよう。...
Mとは何か 改めて考えさせられた、真面目に。 ただの変態、ただの奴隷、愛くるしい存在だと思っていたけど実際はたぶんそうじゃない。 身勝手のM、サービスのS 大きい愛は感じたけど決して深くはない。 相手の気持ちを全く考えないM。 まさに身勝手のM。 油断しないようにしよう。 踊らされてるのは私だったんだ。
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レジに持っていくのをためらうタイトルとは反対に、ポップな装丁。 楽しめる人と拒絶する人に分かれそう。 谷崎が好きなら問答無用で受け入れるか。 「少年」のエスカレートしていく感じがやばい。
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マゾヒズム…どちらかと言うと、なかなか理解し難い分野。「谷崎文学がドM度を高めるのは、これらの短編を書いてからもう少しあとのこと」とみうらじゅん氏が解説されてるので、初心者の私にはちょうど良かったのかもしれない。 『少年』はいきなり独特の世界観に思えたけど、その他の作品はハッキリ...
マゾヒズム…どちらかと言うと、なかなか理解し難い分野。「谷崎文学がドM度を高めるのは、これらの短編を書いてからもう少しあとのこと」とみうらじゅん氏が解説されてるので、初心者の私にはちょうど良かったのかもしれない。 『少年』はいきなり独特の世界観に思えたけど、その他の作品はハッキリとした行動が出てこないので、とても読みやすく、マゾヒズムに分類されるんだろうけど、谷崎氏にかかると文学的というか結構好きな感じの文章でした。
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語注が少なくて読むのに少し手こずったけど、面白くってどんどん読みました。 『少年』はたしか古屋兎丸先生のコミカライズがあった気がします。光子ちゃんがこれまた嗜虐的で妖しい魅力のある女の子なんですわ。登場人物の年齢が皆まだ幼いという点も、個人的には刺さる部分があったりします。 『...
語注が少なくて読むのに少し手こずったけど、面白くってどんどん読みました。 『少年』はたしか古屋兎丸先生のコミカライズがあった気がします。光子ちゃんがこれまた嗜虐的で妖しい魅力のある女の子なんですわ。登場人物の年齢が皆まだ幼いという点も、個人的には刺さる部分があったりします。 『幇間』に登場する三平はまさしくprofessionalで、よくぞ収録してくれた! と勝手に快哉を叫んでいました(笑)。 『麒麟』は、言わずと知れた孔子が登場する『論語』での一篇を、谷崎なりに解釈した作品。これぞ魔性の女! 愉悦に浸りながら囚人の惨憺たる様相を眺める南子夫人の獰猛な美しさを孕んだ瞳は、ものすごい誘惑だったと思います。 『魔術師』は、谷崎のエキゾチックな趣味が全開の傑作です。舞台装置から何から何まで劇的で、「嘘っぽい」と批判してしまえばそれまでですが、このごちゃごちゃした、けれども魅力的な世界観こそ、谷崎文学の真骨頂だとも思います。 『一と房の髪』もエキゾチック趣味が見え隠れしています。当時流行った活動写真などの風情すら感じますが、個人的にはそこまで響きませんでした。 『日本に於けるクリップン事件』は本文中に「マゾヒスト」と触れられているように、谷崎自身のマゾヒズム解釈が含まれていて興味深かったです。蓋し芥川龍之介は、谷崎文学のこのような面を否定したのですけれどもね。締めにはちょうどいい作品でした。
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非常に抽象的なのだが、あぁ……谷崎潤一郎さま……と言う感じ。 谷崎潤一郎自身が、美しくて悪い女にめちゃくちゃにされたいんだろうなと、ひしひしと感じた。 ねっとりとした、様々なマゾヒズムの世界…ただ単に願望を垂れ流すとか、そういう感じではなく、それを文学へと昇華させているのだから、...
非常に抽象的なのだが、あぁ……谷崎潤一郎さま……と言う感じ。 谷崎潤一郎自身が、美しくて悪い女にめちゃくちゃにされたいんだろうなと、ひしひしと感じた。 ねっとりとした、様々なマゾヒズムの世界…ただ単に願望を垂れ流すとか、そういう感じではなく、それを文学へと昇華させているのだから、やっぱり文豪って凄いなぁと感じた。 1発目から、かなりマニアックで背徳的なのだが…私のお気に入りは魔術師と一と房の髪。これよかった。 他にも谷崎潤一郎フェティシズム小説集とやらがあるが…そちらもとてもマニアックでよかった。
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2020/06/04 谷崎がいかに悪い女に人生めちゃくちゃにされたいかがよくわかる。谷崎と女の趣味が合いそう。
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色っぽい小説が読みたかったのだけど…ちょっと思ってたのとは違ったな。「魔術師」の描写はめいっぱい煌びやかで浮かれた光景を想像させてくれてわくわくした。「日本に於けるクリップン事件」おもしろかった。
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谷崎潤一郎、一件女性礼讃のように見えるけど違うと思う でてくる女性なーんか谷崎の理想というか、中身がないというか… あんまり好きじゃないなあ 文章はほんとに極彩色が目に浮かぶようなきらびやかさ
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