続 知的生活の方法 の商品レビュー
20代の頃メモを取りながら読んだ本。実現したのは居住地。大きな本屋、図書館(古書店、喫茶店も)、郵便局本局、役所、公園、JR・地下鉄の複数の駅、幹線道路へのアクセス。当時想定していなかった24Hストアや文化施設も徒歩圏内。 弱点は見れる自然が少ないこと。ベランダと室内で草花、野菜...
20代の頃メモを取りながら読んだ本。実現したのは居住地。大きな本屋、図書館(古書店、喫茶店も)、郵便局本局、役所、公園、JR・地下鉄の複数の駅、幹線道路へのアクセス。当時想定していなかった24Hストアや文化施設も徒歩圏内。 弱点は見れる自然が少ないこと。ベランダと室内で草花、野菜をそだてる日々。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「知的生活の方法」(1976.4)の3年後に刊行された続編です。渡部昇一「続・知的生活の方法」、1979.4発行。読書中心のライフスタイルが紹介されています。具体的には:自分の蔵書・書庫・書斎を作ること、好きな本を読むこと、知的生活をわかち合う友、図書館の利用、留学のすすめなど。今読むと、若い頃感じたほどの内容ではありませんでしたw。失礼しました。
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元の『知的生活の方法』は、愛読書というか、私の人生を決定づけた、すごく大切な本です。で、こちらは、その続編。ずいぶん昔に読んだけど、あまり内容を覚えてませんでした。おかしいなと思ってたんです。で、最近ひっさびさに再読してみたのですが、なるほど、中身がかなりうすっぺらくてほとんど響...
元の『知的生活の方法』は、愛読書というか、私の人生を決定づけた、すごく大切な本です。で、こちらは、その続編。ずいぶん昔に読んだけど、あまり内容を覚えてませんでした。おかしいなと思ってたんです。で、最近ひっさびさに再読してみたのですが、なるほど、中身がかなりうすっぺらくてほとんど響きませんでした。【2020年10月12日読了】
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無印の方が見つからなかったので、こちらに書きます。 見つかり次第移動させます。 書かれた時代は古いものの、参考になる点はたくさんあった。本に対して金銭をかけることを決して躊躇うな、という節が何度か見かけられるがその歯切れの良さが気持ちいい。 ダイエットで夕飯の糖質を抜くというのは...
無印の方が見つからなかったので、こちらに書きます。 見つかり次第移動させます。 書かれた時代は古いものの、参考になる点はたくさんあった。本に対して金銭をかけることを決して躊躇うな、という節が何度か見かけられるがその歯切れの良さが気持ちいい。 ダイエットで夕飯の糖質を抜くというのはよく聞くけれども、頭の運動にも繋がるのであれば今の自分にジャストフィットする。 誰が言っていたか忘れたけれども、著者が学んできたものをしたためた知識の宝庫(本)が数千円で買えるなんて素晴らしいじゃないか、というような言葉を思い出した。情報に溢れている今、あえて本を手に取り活字をよむという知的生活の時間、年老いても学ぶことを楽しんでいきたい。
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1979年の発売の時に読んでいるはず 仕事・執筆・社交をバランスよく 適宜体を動かす 機械的に(規則的に)仕事をする この数年で自分が大事だと感じていることが約40年前にすでに書かれていてかつ当時自分も読んでいたことにショックを受ける。読めてなかったのだった。 一方で中年期・...
1979年の発売の時に読んでいるはず 仕事・執筆・社交をバランスよく 適宜体を動かす 機械的に(規則的に)仕事をする この数年で自分が大事だと感じていることが約40年前にすでに書かれていてかつ当時自分も読んでいたことにショックを受ける。読めてなかったのだった。 一方で中年期・円熟期の(ある程度年齢と知的生活を送る基盤となる経済的あるいは地位的な安定)を前提とした作法ではある。本には読むべき時期がある、ということだろう。
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知的正直(Intellectual honesty)のすすめ。後半の知的生活のノウハウより、前半の知的正直に本質が隠れていると感じる。本にしろ、対人折衝にしろ、研修にしろ、自分の知識に正直である(知ったかぶりをしない)ことは、謙虚かつ貪欲に学び吸収する上で大事な姿勢だと思う。もし...
知的正直(Intellectual honesty)のすすめ。後半の知的生活のノウハウより、前半の知的正直に本質が隠れていると感じる。本にしろ、対人折衝にしろ、研修にしろ、自分の知識に正直である(知ったかぶりをしない)ことは、謙虚かつ貪欲に学び吸収する上で大事な姿勢だと思う。もしかすると、知を真に楽しむコツは知的正直にあるかもしれない。
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知的ではあるが、ここまで来ると趣味とこだわりの世界という印象。確かに執筆活動をする人にとっては、すぐ手元に参照できる書籍があることは重要だと思う。でも書籍の保管場所やら、そういった生活様式を維持するために独身を貫いたりするのは、一般人にとってはストイックにすぎる。職業作家であった...
知的ではあるが、ここまで来ると趣味とこだわりの世界という印象。確かに執筆活動をする人にとっては、すぐ手元に参照できる書籍があることは重要だと思う。でも書籍の保管場所やら、そういった生活様式を維持するために独身を貫いたりするのは、一般人にとってはストイックにすぎる。職業作家であったり、研究者ならいざ知らず、そうでない場合にはとってもディープな趣味、あるいは道楽のように思えてしまう僕には、到底知的生活などおくれそうにありません。でもサー・ウォルター・スコットの生活には憧れを禁じ得なかった。
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『続 知的生活の方法』 渡辺昇一 そして、旧幕時代に学問をするということは、何かを急いで習得するというよりは、一つの生活様式や生活感情——いまはやりの言葉でいえばライフ・スタイル——を身につけるということであった。なるべく早く何かをマスターしようというあせりはなく、日々、古典...
『続 知的生活の方法』 渡辺昇一 そして、旧幕時代に学問をするということは、何かを急いで習得するというよりは、一つの生活様式や生活感情——いまはやりの言葉でいえばライフ・スタイル——を身につけるということであった。なるべく早く何かをマスターしようというあせりはなく、日々、古典的文献を精読し、自己の生活の携帯を、心の中からしだいに外形に及ぶところまで徐々に形成していったのである。(p20) 幕末の生活は現在の我々と似ているといったのは長谷川教授だった。自分の雷雨スタイルを身につけたい。 これからの時代は、思想のポストを継げば済むという少数者が知的活動をするのではない。自分流儀のライフ・スタイルの形成それ自体が目的となっているのである。(p43) つづけて、やはり自分なりのスタイルを開拓する必要があとわかる。自分のスタイルを見極める。 われわれは、文学作品であれ、音楽であれ、「芸術」といわれる分野のものは、インスピレーションによってできあがると思いがちである。もちろんインスピレーションがなくて芸術作品が生まれるはずはないが、「作品」と名のつくものは、その大部分は機械的な作業であることを知らない人は、知的生活には無縁にとどまるであろう。(p76) かなり明示的に書かれている。まさにその通りだと思う。機械、技術的なことがあって閃きがあるのだ。 忙しい日々の中に、何時間かの時間を毎日あけて、そこでは機械的に原稿用紙のマス目を埋めるようでないといけない。(p81) 日々の積み重ねというのは、一番苦手な部分なので教訓としての書き残す。 芸術的生産とは、おおいに異なることがあるが、最初なにほどかのアイデアがあり、おsれを具体的な知的生産に結びつけるためには、衝動的な作業では駄目で、機械・継続的な、ほとんど農耕的といってもよい作業が毎日続くという点では似ているといってもよいであろう。(p86) 重ねて機械的作業の大切さについて。「芸術」と「知的生産」が交わった文章。 若いときでも図書館に出かけて行って借り出すのは疲れるものだ。五十歳になったら、さらに六十歳になったら。いっそう体にこたえる。一日仕事になる。それもその本が自宅にあれば、五分ですむことなのだ。(p107) 蔵書についての一文。なるほど、無精の自分は二十歳でもおっくうだから蔵書は必要だろう。しかし厳選しなければ。 ……内省的というより反省的とでもいったほうが正確であるが、反省という言葉には道徳的なにおいがついているので内省的としておくことにしよう。内省的な気分になることが、とりもなおさず知的生活のはじまりなのである。たとえば乳児をかかえた若い母親が、母乳を与えながら、受胎の神秘、誕生の神秘、生命の神秘というようなことを考えながら瞑想的・内省的気分に入るならば、それは知的生活である。(p192) 大切なことをいっているのが分かるが、非常にまとまりがついていない。明鏡国語辞典で「内省」を調べると 1 自分自身の行動や考えを深くかえりみること 2 心理学で、自分自身の精神状態やその動きをみずから観察すること。自己観察。内観。 とある。なるほど。こうして読書ノートを書くことも一つの「内省的」行動であるのだ。「内省的」すぎるのは考えものだが、日々を振り返る必要はある。なにが正しいかはないけれども。 国語の勉強はどうしても文学的になりやすいし、国文法の勉強は現状ではほとんど無用に近い。日本語といものの特質をはっきり意識できるのは、英語と比較してみたとき、とくに、日本語から英語に訳してみようとしたときである。(p212) 翻訳によって日本語が表れる。やはり翻訳は必要だろうが……難し。
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実に面白く読めた。 知的生活の営みのあり方について、著者の経験をもとに具体的に書かれている。 ・知的生活に読書と思索は不可欠。 ・時間を空費させる最も大きな敵は、下手な勉強。 自分は勉強をしているという自己満足が、本当は時間を空費させているという現実をごまかしている。これは一...
実に面白く読めた。 知的生活の営みのあり方について、著者の経験をもとに具体的に書かれている。 ・知的生活に読書と思索は不可欠。 ・時間を空費させる最も大きな敵は、下手な勉強。 自分は勉強をしているという自己満足が、本当は時間を空費させているという現実をごまかしている。これは一番危険。 本書での情報収集、情報整理などはさすがに古くて現代には通用しないが、道具が今のtumblr、evernote、dropboxなどに変わっただけで本質は何も変わっていない。 時代が変わっても、変わらないものもある。 時代は違えど、現代にも大いに参考になる所も多分に含まれている。
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「知的生活の方法」とセットで一気読みしました。正よりさらに突っ込んで、精神の自由を保つために経済的にもインディペンデントである必要性を説くところや、メカニカルな仕事のしかたなど、続の方ではより具体的なエピソードが豊富なので、おすすめです。とくにグッときたのは、明治時代に東京帝国大...
「知的生活の方法」とセットで一気読みしました。正よりさらに突っ込んで、精神の自由を保つために経済的にもインディペンデントである必要性を説くところや、メカニカルな仕事のしかたなど、続の方ではより具体的なエピソードが豊富なので、おすすめです。とくにグッときたのは、明治時代に東京帝国大学に勤めたドイツ人ケーベル博士による日本批判のエピソード。これ今は古本でしか買えないらしいのが残念ですね。
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