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三面記事小説 の商品レビュー

3.8

135件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    38

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    7

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2017/03/11

三面記事小説という発想がいい。新聞の片隅に載っている殺人事件や傷害事件。なにがあったんだろう、と関心をひかれても、そのままするする過ぎていくのが普通だけれど、角田光代は想像力をはたらかせて、魅力的な短編集に仕立ててみせた。いわゆる「普通の幸福な家庭」がなぜか新聞沙汰になるような事...

三面記事小説という発想がいい。新聞の片隅に載っている殺人事件や傷害事件。なにがあったんだろう、と関心をひかれても、そのままするする過ぎていくのが普通だけれど、角田光代は想像力をはたらかせて、魅力的な短編集に仕立ててみせた。いわゆる「普通の幸福な家庭」がなぜか新聞沙汰になるような事件を生み出してしまうところに角田さんの関心はあるのだろう。中では、高校生の男子を監禁し性関係を強要する主婦を描いた「彼方の城」が特に面白かった。とはいえ短編集では物足りなく、もっともっと踏み込んだ長編が読みたくなってしまうのが難点と言えば難点か。

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2017/01/19

角田光代。自分でもわからないが、いままでナゼか避けていた作家さん。ナゼか手にとった。うまかった。 数ある作品を読み漁ろう。 個人的には「光の川」。 救いのない話にすくいがある…。 しかも明日は我が身。 そんなストーリーだったからかもしれない。

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2016/09/05

わかる気がすると思う部分もあったけど、他人から見たら、客観的に見たらおかしいことも、本人にはわからないときもあるなと思うけど… なんかあまりにも隣で起こってることのような感覚になってきて、悲しいような怖いような気持ちに。 気持ちが滅入ってるときには読めないな。 何も考えずに楽しく...

わかる気がすると思う部分もあったけど、他人から見たら、客観的に見たらおかしいことも、本人にはわからないときもあるなと思うけど… なんかあまりにも隣で起こってることのような感覚になってきて、悲しいような怖いような気持ちに。 気持ちが滅入ってるときには読めないな。 何も考えずに楽しく読める本で気持ちを切り替えたい。

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2016/05/07

三面記事の向こう側 この記事から こんなドラマを思い付いたんだぁ~ 感心しながら読みました 「光の川」は読んでいてかなりつらかったです 区役所の奴!(#`皿´)

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2016/03/09

実際の事件、"三面記事"の向こう側を描いた短編集。 なんと言ったらいいのかわからない話ばかり。 最後の「光の川」は読んでて辛かった。 (図書館)

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2016/02/22

♡story 「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」 誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。 なぜ、姉夫婦の家はバリケードのようになってしまったのか? 妻の殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡とは。 直木賞作家が事件記事に触発されてうみだし...

♡story 「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」 誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。 なぜ、姉夫婦の家はバリケードのようになってしまったのか? 妻の殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡とは。 直木賞作家が事件記事に触発されてうみだした、六つの短篇小説。

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2016/02/13

実際に起きた犯罪を元にした小説。 別にドキュメンタリーとかノンフィクションじゃないので、事実とは完全に別。 どれもくらーい感じで(当たり前だけど)救いがない。

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2016/01/30

ゆうべの花火 と、彼方の城 が良かった。角田光代の小説を読むと毎度、家庭とは子どもとは思春期とは大人とは、ということを振り返らせられる。もちろん人によって共感できる登場人物はいたりいなかったりするだろうが、彼方の城に出てくる母親の気持ちが今の私には痛切だった。息子いないけれど。

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2015/12/29

新聞に載るような記事をもとに、なぜその事件が起きたのか内容を描く小説。短編です。 結局、事件なんて裏にいろいろな事情がある。殺人を犯すことに、毎日恨みながらタイミングを図るようなものもあれば、衝動的に犯すものもある。 色々な事情があるのはわかる。 結果は結果としてね。

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2015/10/29

実際に起こった三面記事から角田さんがストーリーを作り上げるという手法が面白い。扉の記事を最初に読み、これをどう“料理”するのかな?とワクワク。 ありふれたよくあるような事件の裏には私達の思いもしなかった事が実はあるのかもしれないと思った。

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