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緑の家(上) の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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2014/07/26

 最初は、場面がころころ変わるし、会話文からいきなり回想に入ったりするので戸惑った。でも、読み進むにしたがってそういう特徴に慣れてくると、少しずつベールを剥がされていくような各登場人物の物語に惹き付けられていった。

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2014/02/26

濃厚な南米の密林を思いおこさせる。並行して舞台は進んでいく。読んでて思わず先のページが読みたくなるのは作者の腕のなせる技。

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2013/10/13

濃密でまとわり付く物語を一瞬にして次元移動しながら、 きりもみ状態で一気読み。 3 次元でノホホンとしていては追い切れない。 次は下巻。

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2013/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここまでに随分沢山の人物が登場してくるが、いわゆる主人公というのは、この小説には存在しないようだ。 また、個々の登場人物も、その相互関係を含めてわかりにくい。 読み進めるのには、それなりに忍耐もいったが、それはこの小説が従来の、あるいは我々が思い描く小説の構造とはかなり違ったものだからだろう。 上巻を終えても依然として小説の行方はわからず、混沌としたまま下巻へ。

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2013/08/27

物語がまじりあう。人物の相関も混乱してくるけど、とにかく読み進めるしかない気持ちにさせられる。なんか密度が濃い。

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2013/06/28

ラテンアメリカの文学は基本、すごい。現実と虚構の境目を軽々と飛び越え、時間と空間の常識を実験的な手法によって次々と刷新していく。ペルー出身の作家、バルガス=リョサもそうしたラテンアメリカ文学の継承者であり、初期の代表作と言われる本作も当然一筋縄ではいかない代物であった。何しろ時間...

ラテンアメリカの文学は基本、すごい。現実と虚構の境目を軽々と飛び越え、時間と空間の常識を実験的な手法によって次々と刷新していく。ペルー出身の作家、バルガス=リョサもそうしたラテンアメリカ文学の継承者であり、初期の代表作と言われる本作も当然一筋縄ではいかない代物であった。何しろ時間も空間も異なる5つの物語が断片的に語られ出し、それらが時に切れ目なく入れ替わっていくのだから。文章自体は流暢で読みやすい分尚更その世界には引き込まれてしまい、まるで色鮮やかな南米のジャングルに迷い込んだかの様な体験を味わえる。

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2013/06/20

インディオを手下に従えて他部族の略奪を繰り返す日本人、 アマゾン奥地の村の尼僧院で暮らすインディオの少女、 砂の降りしきる町に流れ着き、娼館「緑の家」を建てる盲目のハープ弾き……。 広大なペルー・アマゾンを舞台に、さまざまな人間たちの姿と現実を浮かび上がらせる、物語の壮大な交響...

インディオを手下に従えて他部族の略奪を繰り返す日本人、 アマゾン奥地の村の尼僧院で暮らすインディオの少女、 砂の降りしきる町に流れ着き、娼館「緑の家」を建てる盲目のハープ弾き……。 広大なペルー・アマゾンを舞台に、さまざまな人間たちの姿と現実を浮かび上がらせる、物語の壮大な交響楽。 現代ラテンアメリカ文学の傑作。(院生アルバイトスタッフ)

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2013/02/16

時間や場所の異なる話がかわるがわる語られるので、 行ったり来たりと彷徨っているかのような気分にさせられます。 話の作り込みは確かな作家さんので、 相関図や時系列のメモをとり構造を自分なりに考えながら、 密林の地図をつくる気概でゆっくり楽しみたいですね。 密林や群衆、町の表現だ...

時間や場所の異なる話がかわるがわる語られるので、 行ったり来たりと彷徨っているかのような気分にさせられます。 話の作り込みは確かな作家さんので、 相関図や時系列のメモをとり構造を自分なりに考えながら、 密林の地図をつくる気概でゆっくり楽しみたいですね。 密林や群衆、町の表現だけでも十分に楽しめますが、 ストーリーはまだ序盤、やっとおぼろげな全体像が見えてきたところです。 ばらばらに見えたストーリーが少しずつ結びついてきており、 後半の盛り上がりに期待です。

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2012/11/28

2010年ノーベル文学賞を受賞。 wikipedia → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%...

2010年ノーベル文学賞を受賞。 wikipedia → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%B5 ホルヘ・マリオ・ペドロ・バルガス・リョサ(Jorge Mario Pedro Vargas Llosa, 1936年3月28日 - )は、ペルーの小説家。アレキパ出身。ラテンアメリカ文学の代表的な作家でありジャーナリスト、エッセイストでもある。主な作品に『都会と犬ども』『緑の家』『世界終末戦争』など。1976年から1979年、国際ペンクラブ会長。

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2012/10/20

最初話のつながりがまったくわからなくて、流れも全然わからなくて困惑した。 が、無理やり読んでるうちに少し掴めてきた。 “緑の家”を中心とした人々や土地にまつわる話が断片的に語られては別の話に切り替わる。それを読んでいるうちに、少しずつ物語と物語の間のつながりが、世界像が見えてくる...

最初話のつながりがまったくわからなくて、流れも全然わからなくて困惑した。 が、無理やり読んでるうちに少し掴めてきた。 “緑の家”を中心とした人々や土地にまつわる話が断片的に語られては別の話に切り替わる。それを読んでいるうちに、少しずつ物語と物語の間のつながりが、世界像が見えてくるような構成。読む人がそれぞれに関連付けを行って、展開を構築していくような物語。 正直に言って、まだ話の全貌は全く理解出来ていない。しかしそれでも、物語の中の熱っぽい気候にこちらも呑まれてしまうような、独特の雰囲気に惹かれる。

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