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「怖い絵」で人間を読む の商品レビュー

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76件のお客様レビュー

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2011/01/15

“情報伝達メディア”など、絵画の現在と違う役割を踏まえた楽しみ方を気づかせてくれた良著。筆者の丁寧な語り口が好印象。「怖い絵」シリーズも一気読みしてしまいました^^

Posted byブクログ

2011/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ダビンチ村のレオナルドさんだったんだー。 やっぱり西洋史、面白い。皇族どろどろ。。 タイトルちょっと強引な気もしたけど、解説もちょと強引なところもある印象も受けたけど、面白かった。 背景を知ってみるともっといろんな角度から絵を見れるから、自分はやっぱりできるだけたくさん知って見たいなと思った。 そっちの方が印象に残るし。 いーやー皇族、面白い。。 カラーで絵画が豊富に掲載されていたからとてもわかりやすかった。丁寧な作りの本だなーと。年表もとても有り難い。 前半は皇族関係の絵。人間の絵。 後半は宗教的なものと、他大きめの西洋史。画家のお話。 ゴヤ、シーレ。 ゴヤのサトゥルヌス怖過ぎる。。 「死の島」アルノルト,ベックリン 魂の葬送。 美しかった。 やっぱり宗教好きだから最後の章は結構印象に。 貴族が見る美しいキリストの死 磔形図。 と庶民が見る痛々しい目を背けたくなるような死の絵。 の対比。 本書を通して、死がずっと底にあったのが、また、。。 歴史好きだなー。と改めて思い出した。 後やっぱり神話は押さえておかないといけないんだなと思った。 後「男性の妄想はとどまるところをしらないということでしょうか?」と書いてあったけど、女性の妄想もとどまるところを知らないぜ☆

Posted byブクログ

2010/12/15

絵画が人間の生みだした文化であり芸術である限り、それは人間と世界を読み解く重要な要素の一つである。 寓意に関しては大学でもっとちゃんと勉強してればなぁと思うほど面白い。 さらに描かれた物の意味やその習俗などとても興味深い。 なるほど美術館ではこれらの要素を鑑賞して「探し」「...

絵画が人間の生みだした文化であり芸術である限り、それは人間と世界を読み解く重要な要素の一つである。 寓意に関しては大学でもっとちゃんと勉強してればなぁと思うほど面白い。 さらに描かれた物の意味やその習俗などとても興味深い。 なるほど美術館ではこれらの要素を鑑賞して「探し」「勉強」するものなのかもしれない。

Posted byブクログ

2010/11/14

 今年最も熱中して視聴したテレビ番組、NHK探求この世界『「怖い絵」で人間を読む』。毎週月曜日の夜はほんと楽しみだった。番組テキストももちろんあるのだが、改めて書籍化された。中野先生の本は最近立て続けである。こうした出版社による人気作家の乱発姿勢、敬愛する中野先生でなかったら「何...

 今年最も熱中して視聴したテレビ番組、NHK探求この世界『「怖い絵」で人間を読む』。毎週月曜日の夜はほんと楽しみだった。番組テキストももちろんあるのだが、改めて書籍化された。中野先生の本は最近立て続けである。こうした出版社による人気作家の乱発姿勢、敬愛する中野先生でなかったら「何度も同じネタ使い回してんじゃねえぞ!」と言ってしまうかもしれない。ただ念のため言えば、オリジナルの『怖い絵』単行本シリーズとも違う、テレビ版テキストとも番組中で語られた内容とも違う、カラー図版たっぷりで、中にはオリジナルの『怖い絵』にも出ていなかった絵が詳しく紹介されているお得感は保証する。 (続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/201011/article_6.html

Posted byブクログ

2010/11/11

中世ヨーロッパの絵画はよく目にする機会がおおいが、絵の中に隠された深い意味を知ると違った視点で観る事ができる。 絵で描かれる作者の訴えは文章よりも大きな表現力を持ち、無限に想像力を掻き立てる。 この本ではカラーで絵画が掲載されており、文章も繊細で細やか。最後は自分が絵の中に入り来...

中世ヨーロッパの絵画はよく目にする機会がおおいが、絵の中に隠された深い意味を知ると違った視点で観る事ができる。 絵で描かれる作者の訴えは文章よりも大きな表現力を持ち、無限に想像力を掻き立てる。 この本ではカラーで絵画が掲載されており、文章も繊細で細やか。最後は自分が絵の中に入り来んでいるような錯覚に陥るような構成になっている。

Posted byブクログ

2010/11/06

面白かった! 以前テレビでこの作者が実際に絵を読み解いていました。そのときになんて面白いんだと思ってました。背景を知っているか知らないかであんなに絵の観方が変わることにびっくりしました。 有名な美しい絵画の裏にそんなに怖い事実が横たわっていることにも度胆を抜かれました。 やっぱり...

面白かった! 以前テレビでこの作者が実際に絵を読み解いていました。そのときになんて面白いんだと思ってました。背景を知っているか知らないかであんなに絵の観方が変わることにびっくりしました。 有名な美しい絵画の裏にそんなに怖い事実が横たわっていることにも度胆を抜かれました。 やっぱり深い知識は必要ですね。

Posted byブクログ

2010/10/24

『怖い絵』を読んでたら、内容が重複する部分があるものの、この著者の文章自体が好きなので、特に問題なし。内容の復習が出来た感じかな。

Posted byブクログ

2013/07/16

たとえばドガの「踊り子」。 その絵が描かれた当時のパリでは、現代とは異なり、バレエはオペラの添え物でしかなく、バレリーナとは下層階級出身の、娼婦と変わりない存在だった。その事実を知った時、愛くるしい踊り子の、それを描いたドガへの印象は大きく変わる筈。 絵画は色彩、タッチ、雰囲気な...

たとえばドガの「踊り子」。 その絵が描かれた当時のパリでは、現代とは異なり、バレエはオペラの添え物でしかなく、バレリーナとは下層階級出身の、娼婦と変わりない存在だった。その事実を知った時、愛くるしい踊り子の、それを描いたドガへの印象は大きく変わる筈。 絵画は色彩、タッチ、雰囲気などを心で味わうだけが鑑賞ではない。 描かれた時代特有の常識、文化による背景、注文者の思惑、画家の計算、意図的に隠されたシンボル、メタファーを“知識”で読み解く時、描かれた王子の、風景の、そして神の運命の残酷の本当の意味を知る。 その血の純潔ゆえに滅び行くスペイン・ハプスブルク家の末裔を描いたディエゴ・ベラスケスの『フェリペ・プロスペロ王子』 姉の見合いの席で若き皇帝に見初められ、姉の代わりに彼の皇后となり、他の王族の代わりにアナーキストに暗殺された悲運の女性を描いたフランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルターの『エリザベート皇后』 旧ソ連政府の圧制を、かつてのリューリク王朝のツァーリズムの圧制を描く事で暗に批判したイリヤ・レーピンの『イワン雷帝とその息子』 革命の2年前、不幸の予感に満ちた母子の肖像を描いたエリザベート・ヴィジェ=ルブランの『マリーアントワネットと子どもたち』 そして、聖アントニウス病を患った人々が、死を賭した巡礼の果てに出会うマティアス・グリューネヴァルトの『イーゼンハイムの祭壇画』 時代、文化、そこに生きた人々のさまざまな絡み合いを読み解くうちに、あなたが良く知っていたはずの絵の、当たり前だった様相が一変するかも知れません。

Posted byブクログ

2010/10/08

おもしろかった。 「怖い絵」ってどんなだろって興味津々だったけど、西洋史とか全然詳しくないから「怖い」より「教養が身につくなぁ」って印象の方が強かったかな。 暗い絵ばっかりだったけどね。 勉強になった。 プラド美術館は行ったことあるので、特に興味津々だった。 あと、イエスの絵、...

おもしろかった。 「怖い絵」ってどんなだろって興味津々だったけど、西洋史とか全然詳しくないから「怖い」より「教養が身につくなぁ」って印象の方が強かったかな。 暗い絵ばっかりだったけどね。 勉強になった。 プラド美術館は行ったことあるので、特に興味津々だった。 あと、イエスの絵、箱根?で小学生の頃見たの思いだした。

Posted byブクログ

2010/09/30

 以前この著者の『怖い絵』シリーズを読みました。その時扱われていた絵画と、今回の本で扱われていた作品が結構被っていたので少し迷ったのですが、やっぱり購入して良かった。とても面白かった!  暗い、不気味な絵が好きなので、この本で紹介されている作品も元々好きなものが多いのですが、肖像...

 以前この著者の『怖い絵』シリーズを読みました。その時扱われていた絵画と、今回の本で扱われていた作品が結構被っていたので少し迷ったのですが、やっぱり購入して良かった。とても面白かった!  暗い、不気味な絵が好きなので、この本で紹介されている作品も元々好きなものが多いのですが、肖像画は主に筆のタッチや構図なんかを楽しむだけで、まぁ実物よりも割り増しで描かれてるんだろうなぐらいは思っていましたが、そこにもっともっと色々な意味が隠されているとは考えた事がありませんでした。  『カルロス二世』なんて、割り増しで描かれてるにしても、あんまり美形じゃないねなんて呑気な事を思っていたくらいだったのですが、この本を読んで改めて絵を観ると、本当だ、なんて怖い絵!  本の“はじめに”で書かれているように、私も絵を観るのに余分な知識は却って邪魔になるんじゃないかと思っていた部分があります。好きな絵は好きな絵、それだけでいいじゃないかと。  でも、知識ってやっぱり邪魔になるものじゃないんですね。  知識があってもなくても、好きな絵は好きだし、嫌いな絵は、絵柄は嫌いでも、観るのが面白くなってくる。  その絵が描かれた時代の歴史をちゃんと勉強してから絵を観るのは大変なので、私みたいな怠け者には、この著者の本は本当に有り難いです。

Posted byブクログ