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甲賀忍法帖 の商品レビュー

4.4

16件のお客様レビュー

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2023/02/12

超能力者バトルものの元祖。 現在あるありとあらゆる漫画やラノベに直接的、関節的に影響を及した作品である。 設定として面白かったのが忍者たちに不具者が多いという所。見世物小屋で次々と現れるビックリ人間的な面白みがありアングラ的な暗い欲望を刺激するものがある。 あとは、女性に対するス...

超能力者バトルものの元祖。 現在あるありとあらゆる漫画やラノベに直接的、関節的に影響を及した作品である。 設定として面白かったのが忍者たちに不具者が多いという所。見世物小屋で次々と現れるビックリ人間的な面白みがありアングラ的な暗い欲望を刺激するものがある。 あとは、女性に対するストレートな肉欲である。ここまでストレートだと逆に笑ってしまった。 この小説が古びてなお輝きを失っていないのは上記の2点が白眉であり、あとに続くものがいない(あるいは時代の趨勢により書けない)からなのかもしれない。

Posted byブクログ

2023/01/19

400年来の宿敵として対立してきた甲賀・伊賀の忍法二族。彼らは服部半蔵の約定によって、きわどい均衡を保っていた。だが慶長19年、家康によってついにその手綱が解かれる。三代将軍の選定をめぐる徳川家の紛争を、両里から選ばれた精鋭各10名に代理させようというのだ。秘術の限りを尽くし、凄...

400年来の宿敵として対立してきた甲賀・伊賀の忍法二族。彼らは服部半蔵の約定によって、きわどい均衡を保っていた。だが慶長19年、家康によってついにその手綱が解かれる。三代将軍の選定をめぐる徳川家の紛争を、両里から選ばれた精鋭各10名に代理させようというのだ。秘術の限りを尽くし、凄絶な血華を咲かせる忍者たち。だが、そこには流派を超え、恋し合う2人の名も含まれていた…。 相手を欺きながらの壮絶な忍法バトル、弦之介と朧たちの純愛、軟体の技や蜘蛛など昆虫のような技や昆虫を操る技や体液の毒を使う技や肉芽を含んでいるが故の不死の術や無敵の瞳術やかまいたちなど奇想天外な忍法バトル、無垢な朧や栗山千明的なクールな蛍火やグラマラスなお胡伊や妖艶な陽炎など魅力的なヒロイン、裏をかき隙をつく駆け引きがスリリングで、ジョジョやハンター&ハンターのバトルのルーツを見ることが出来ます。「バジリスク甲賀忍法帖」も、オススメです。

Posted byブクログ

2022/03/30

漫画や映画になる理由がわかります。忍術の探り合い騙し合い…個々の愛や欲望など引き込まれる要素が沢山でした☾ これだけの特殊能力を持ってしても利用される側である“忍”という人種が切ない。あと個人的に破幻の瞳は映画の方が好みです“¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́✧

Posted byブクログ

2021/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代を超えてもその新しさは色褪せない。 甲賀も伊賀の精鋭たちが10対10で殺し合うという、少年漫画でよくみる設定だが、抜群におもしろい。古い本なのに、読むのが全く苦じゃない。時代物なんじゃないのと敬遠してる人はぜひ読んでみてほしい。 20人もの忍者が出てくるが、それぞれ独自の忍法があり個性も風貌も豊か。 この忍法はあの忍法には不利だけど、ほかの忍法に対しては強い、など相性があり、戦う組み合わせが考えられてる。 朧と弦之介の最期の終わり方も切なくて良い。 天膳はチートすぎ笑 好きじゃないが彼がいることで物語が格段におもしろくなってる。 個人的に好きなのは伊賀の小四郎かなあ。

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2020/06/13

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2007/07/post_8b86.html

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2017/12/10

時代劇専門チャンネルで「バジリスク」が放映される前の予習として読もうと思ったら 「SHINOBI」だった。 最初の数ページであれ? ってなって もしかして?  ああ、やっぱり!って 「SHINOBI」は仲間由紀恵の白い美しさが際立っていましたが、こちらはとても山田風太郎でし...

時代劇専門チャンネルで「バジリスク」が放映される前の予習として読もうと思ったら 「SHINOBI」だった。 最初の数ページであれ? ってなって もしかして?  ああ、やっぱり!って 「SHINOBI」は仲間由紀恵の白い美しさが際立っていましたが、こちらはとても山田風太郎でした。むしろよく一般向けにこんな系統の違う美しい映画にしたな「SHINOBI」と別に意味で感心しました。 「魔界転生」で「小説って自由なんだなあ」と感心したものですが、こちらも自由でした。すごく面白い。 エログロさえ乗り越えることができれば、たまらん面白い。 設定斬新すぎるし、やりきってしまうところもすごい。 次は「柳生忍法帖」を読む予定です。 こちらも大層読み応えあるらしいのでとっても期待。 山田風太郎、すごいわ…

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2013/11/15

今のエンターテイメント小説の全てが入っている。 全く古臭さを感じない、読みやすい、引き込まれる、傑作と呼ぶにふさわしい一冊でした。

Posted byブクログ

2022/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろ~い!なのに最後のこのせつない余韻は何だろう。儚く散るしかなかった伊賀と甲賀両十人衆各々の思いか、 権力の道具として弄ばれる忍者の悲しみか。それぞれの忍法を駆使する討ち討たれの隙のない展開に溜め息。忍法帖の原点だなぁ。 主役の朧と弦之介の影が薄いように感じたが、宿命に耐え忍ぶ二人の姿こそ忍者なのかも。

Posted byブクログ

2012/09/17

これは凄い。 むっちゃおもしろかった! 今読んでも全然古くない! とみんなのレビューでも書いてあることを、純粋にそう思ったのでここでも書きました。 陽炎、めっちゃ可哀想。 陽炎、めっちゃ切ない運命。 ぼくは忍者になる!

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2012/04/16

奇想天外な発想とそれを巧みに使ったストーリー構成が実に巧緻!それでいて物語のテンポ、場面の移動、時系の並び等々のバランスが崩れないのがすごい。和製ファンタジーとでも言うべき発想だけれども、唾液の下りとかでそれらしい講釈が出されるのがちょっとSFっぽくてまさに私のツボ。啖呵を切るよ...

奇想天外な発想とそれを巧みに使ったストーリー構成が実に巧緻!それでいて物語のテンポ、場面の移動、時系の並び等々のバランスが崩れないのがすごい。和製ファンタジーとでも言うべき発想だけれども、唾液の下りとかでそれらしい講釈が出されるのがちょっとSFっぽくてまさに私のツボ。啖呵を切るような威勢のいいセリフ回しとか地の文が実に楽しそうなのがいいです、こういう雰囲気のある意味「クサい」小説は大好きだから読んでて嬉しくなっちゃう。他の作品も読みたい!

Posted byブクログ