やわらかな棘 の商品レビュー
そのつもりなかったのに、一気読みしてしまった。 人はもう無理だ、限界だ、と思う出来事があっても生きなければならない。誰のためでもなく自分のために。そんな連作もの。女のつらいところを書き出していて、むず痒い気持ちになった。
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何だかやたら苛つく男やら女を描くのがうまいなぁと思う。本気で感情移入してむかつく。 最後にスカッとするかな、と期待したが、今回はスッキリエンドにはならなかったな。
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普通と言われる人にも心の闇があって、中々それを親しい友人なんかにも言えなくて。という事って少なからずどの人にもあるような気がする。 少し心が痛くなるような感じだった。
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最近この著者にハマってる。 連作短編だけど、どの主人公も しっかり闇が描かれてて良かった。 やっぱりこういう作風好き。
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恋人に浮気され捨てられた晴美、浮気相手の双子の姉で幼稚園に勤めるアフロの奈津子、幼稚園児の美雨と若いシングルマザーでなりふり構わなくなれない亜季、弟を亡くし花屋で働く布由子の少しずつ繋がった物語がほろ苦い。美雨目線の子供が子供であるだけで不思議な感じと、少しの描写で際立つ摂食障害...
恋人に浮気され捨てられた晴美、浮気相手の双子の姉で幼稚園に勤めるアフロの奈津子、幼稚園児の美雨と若いシングルマザーでなりふり構わなくなれない亜季、弟を亡くし花屋で働く布由子の少しずつ繋がった物語がほろ苦い。美雨目線の子供が子供であるだけで不思議な感じと、少しの描写で際立つ摂食障害の異様さが印象的。
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内容も文章も後味も悪く無いんだけど、もう一癖あるぐらいが好みかな。 なんとなく、既視感がある。 あと2、3作読んで、この人しか書けない、という作品に当たってみたいなぁ。
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あたしの知らないうちに、美雨はあたしの思いつかないことを、いろいろ考えるようになった。 ー[美しい雨]亜季
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
弟が死んだその日から、私はものが食べられなくなった。 勤めている花屋の店主の井上さんは、いつも休憩時間にお菓子を出してくれる。 決して、私が手をつけないと知っているのに。 大好きな弟が自らの命を絶った夜、私は不倫相手からの電話を待っていた(「春待ち」)。 忘れられない4つの記憶を巡る連作群像劇。 (アマゾンより引用) オムニバス形式の短編集。 最初の話に出てくる(最初だけじゃないけど)男がヤな感じ(´・ω・`) それに加えてその母親もすご~くヤな感じ(´・□・)ア-
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まあまあおもしろかった。 よくあるのが親友四人組の女子が主役になる感じの連作だけど、これは次だれかなーって楽しみと、主役の次の章で幸せっぽいところがわかったりして、じゃあ最後の章の人はいつ幸せになるのかと思ったけど、いい終わり方でした。
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登場人物が少しずつ繋がる形の連作短編集。 ・学生時代の友人たちと待ち合わせをした、ふられた恋人に復讐を考える晴子 ・お嬢様であり続ける母と双子の妹に対抗するかのように、家を出て幼稚園の補助員を務める奈都子 ・18歳で娘美雨を産み育てるシングルマザー亜季 ・弟の死後、摂食障害を患...
登場人物が少しずつ繋がる形の連作短編集。 ・学生時代の友人たちと待ち合わせをした、ふられた恋人に復讐を考える晴子 ・お嬢様であり続ける母と双子の妹に対抗するかのように、家を出て幼稚園の補助員を務める奈都子 ・18歳で娘美雨を産み育てるシングルマザー亜季 ・弟の死後、摂食障害を患うフラワーショップ店員、布由子 主人公は20代の女性。 それぞれ、心に小さな闇を抱えています。 ちいさな棘に傷つけられながら、でも生きている。 気持ちがわかる気がするのは、同じ女だからかな~。 各章の最後が、少しずつ前向きな終わり方になっていて、ホッとしました。 著書の本、2冊目。 文章が柔らかく、読みやすいところが好きでした。
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