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トンネルに消えた女の怖い話 の商品レビュー

4.1

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2022/11/30

児童向けホラーの第三弾。寄宿舎へ向かうロバート少年が乗った列車はなぜかトンネルの入り口で停車し、一向に動く気配がなかった。周囲の乗客たちが眠りこける中、「怖い話」を語ってくる白いドレスの美しい女性。個々の物語の恐ろしさもさながら、女性の正体はいったい何なのか、そしてロバートはどう...

児童向けホラーの第三弾。寄宿舎へ向かうロバート少年が乗った列車はなぜかトンネルの入り口で停車し、一向に動く気配がなかった。周囲の乗客たちが眠りこける中、「怖い話」を語ってくる白いドレスの美しい女性。個々の物語の恐ろしさもさながら、女性の正体はいったい何なのか、そしてロバートはどうなってしまうのか。読み進むごとにどんどん恐怖が増してくる一冊です。 お気に入りは「猫背岩」。独特なこの光景が印象的でした。そして結果的には叶ってしまうのね、願いごと。というところも皮肉で何とも恐ろしいです。 「ささやく男」は嫌だなあ。怖いというより嫌。意外性のある物語で面白いのだけれど……本当に嫌。 そして最終話「トンネルの入口」が見事でした。そうか、そうくるか。この結末は読んでのお楽しみです。

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2022/01/10

3作目が一番捻くれて、ゾッとする。語られる人物達の向こう見ずな行動にも苛つきが募る。 モンタギューおじさんとのリンクがここでも見られて、その辺りにやりとする。 継母の勘も捨てたもんじゃない。大事にするんだよ!

Posted byブクログ

2021/07/30

図書館にて。 カテゴリーを娘の好きな本としたけれど、結局娘は読まなかった。 何かに惹かれて借りたみたいだが、まあそういうこともあるだろう。 一つ一つの物語が独創的で楽しめた。 1つ目の「温室」は好きな筒井康隆の作品を思い出した。

Posted byブクログ

2020/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コンパートメントに乗り合わせた六人。その内の四人は死んだように眠り込んでおり、起きているのはロバートと名の知らぬ白い服の女性。退屈しのぎにと物語を話し始めた彼女だが、話の内容はどれも不気味で気味が悪い。幽霊の類というよりは怪物、得体の知れない生物、悪魔のような何かというもの出てくる。描写は簡潔で分かりやすく、状況の想像もしやすかった。お気に入りは「新しい家庭教師」先日読んだ「ねじの回転」に望んでいた展開があったのでにんまり。怪物、悪しき妖精、怪人、海から来る奇怪なものなど新鮮でわくわくした。

Posted byブクログ

2019/03/27

映画化できる!! 恐怖なんかの感情を現す文章には魅了された! 短編が集まってラストの結末に吸い込まれる! モンタギュー校長が再度でてきた節はもう少し欲しかった。 作品が1.2.3と続いてどんどん面白さが増してる! 4も期待!

Posted byブクログ

2018/09/20

子供にオススメはできない系児童小説。 じわりじわりと迫り来る怖さ。 次に次にと展開が気になり、前のめりになってしまう、テンポの良さと心地よさがある。 そこは児童小説らしく、サクッと読めて楽しかった。

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2018/08/19

児童書の括りだが、怖さは一般小説に引けを取らないほどである。まさに身の毛をよだつほどの怖さとはこういうことなのかと体感させるようだった。美しい白いドレスに隠された怖い話、美しさと純白の清潔さに残酷な話、白いのに血がべっとりと取り憑かれてしまうかのような怖さを感じた。児童書だからラ...

児童書の括りだが、怖さは一般小説に引けを取らないほどである。まさに身の毛をよだつほどの怖さとはこういうことなのかと体感させるようだった。美しい白いドレスに隠された怖い話、美しさと純白の清潔さに残酷な話、白いのに血がべっとりと取り憑かれてしまうかのような怖さを感じた。児童書だからライトなホラーかと思わせてしまうが、ガッツリ系のホラーで、ガッツリ系だけど、怖さの段階はバラエティーに富んでいて、そこが飽きさせずに面白い物語だと感じた。

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2017/04/01

シリーズ第三作。寄宿学校へ向かう途中の列車で、白い服の女が話しかけてくる。不審に思いながらも眠気に耐えながら聴いてゆくと…。このシリーズにはモンタギューが必ず登場する。

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2016/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゾクッ…っていうあの感じ。 得体の知れない何ものかにひきずられるあの感じ。 それは姿を見せないケモノだったり、実体のない黒い影だったり。 また、自分にしか見えない人だったり。 姿を見せないモノについては、これはもう作者の言うがままに、自分なりの想像力で読み進めるしかないのだが、怪奇小説というのはこの想像力にかかっているところが多い。 それを知って作者は、わざと想像する余白をたっぷり取りながら心理的に状況的に怖い場面を書き込んでゆく。 で、まんまとゾクッとしてしまう。 やられた。でも嬉しい。

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2015/05/14

《ネタバレ》シリーズ第3弾。そして今のところ最終巻。もうこのゾクゾクする面白さを味わえないのか!?第2巻が人気のようですが、個人的にはグロテスクな2巻より1、3巻が好み。ただ、語り手は悲しみと苦悩に満ちたモンタギューとサッカレーが良かった。1巻で自殺した生徒と3巻の聞き手とは間接...

《ネタバレ》シリーズ第3弾。そして今のところ最終巻。もうこのゾクゾクする面白さを味わえないのか!?第2巻が人気のようですが、個人的にはグロテスクな2巻より1、3巻が好み。ただ、語り手は悲しみと苦悩に満ちたモンタギューとサッカレーが良かった。1巻で自殺した生徒と3巻の聞き手とは間接的に繋がっていたのね…。最後は義母の愛のおかげなのかな。ハッピーエンドなのがこれまでの巻と違ってほっとできた。ぜひ第4巻出してほしい!

Posted byブクログ