しにがみのバラッド。リバース。 の商品レビュー
発売当初から追いかけてきたから…これで終わりか、っていう寂しさと、一つの物語の最後に立ち会ったっていう爽快感とが混ざり合って不思議な気分。きっとまた何年かしたら読み返します。何度も、何度も。読み返したくなる物語です。
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優しい光と嚠喨たる鈴の音。そしてかわいい女の子。 死は詩とおんなじで少し切なくて涙を流してしまう。 たぶんそれらはこの美しい世界の中では真っ白く描かれるんだ。 このしにがみの女の子と一緒で。
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捻れた人間関係って、もういいやって投げ出して勝手に諦めているだけで思っているより簡単に直ってしまうものなのかもしれない。互いに手を伸ばせば。案外つらいのは本人たちよりもそれを見てる人なんだろうなと
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イチャイチャカップルを微笑ましく傍観できる人向けw 気づいたら引き込まれて感情移入しちゃう本。 要約すれば安っぽい話なのに、読んでて気持ちいい本。 このシリーズようやく最後まで読むことができてよかった。
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なんでもない日常をまるで宝物のように描くこの人の文章はすごいと思う。 出てくる死に神も、優しくて、死んだということをそれほど未練がましく思ったり、後悔したりとか、そういったことを思うこともなく静かに迎えてくれるその瞬間がすごく切なくて、でも、不適切かもしれないけれど、綺麗だと思う...
なんでもない日常をまるで宝物のように描くこの人の文章はすごいと思う。 出てくる死に神も、優しくて、死んだということをそれほど未練がましく思ったり、後悔したりとか、そういったことを思うこともなく静かに迎えてくれるその瞬間がすごく切なくて、でも、不適切かもしれないけれど、綺麗だと思う。
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“「お母さんが元気になるようにしてほしいの!」 想いが言葉になる。 願いが言葉になる。 お母さん、元気になって。 そしたら、言うんだ。 ごめんなさい、って。 ありがとう、って。 「だったら言葉にして、口に出して、声は届くよ。きっと、ちゃんと、届くよ」 と、さっきまでの薄い笑みが消...
“「お母さんが元気になるようにしてほしいの!」 想いが言葉になる。 願いが言葉になる。 お母さん、元気になって。 そしたら、言うんだ。 ごめんなさい、って。 ありがとう、って。 「だったら言葉にして、口に出して、声は届くよ。きっと、ちゃんと、届くよ」 と、さっきまでの薄い笑みが消え、あたたかな笑みを浮かべる女の子。 そして、最後に、 「願い事が見付かったなら、十秒数えて、想い描いてみて。それが叶うところを。じゃあね、がんばって――」 そう言って、笑った。 綺麗に笑った。” 今まで文庫本には未収録だった短編がいくつか。 なんか、しにがみ。読むのが久しぶりな気が。 “ああ、そうか。 「俺、死んだんだった」 また、苦笑い。 真っ白い女の子は、哀しそうに、男の視線から逃げることもなく受け止めた。 男の命を奪うのは、真っ白い女の子だからだ。 命を奪い、運ぶ、それが死神という存在。 でも、 「ごめんなさい」 女の子は、涙声のまま男に謝った。 「なんで、あやまんだよ」 やはり男は苦笑いする。 困ってしまう。 「だって、あたしがあなたとあの子の時間を止めてしまったから」”
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