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横井軍平ゲーム館RETURNS の商品レビュー

4.2

22件のお客様レビュー

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2020/03/01

枯れた技術の水平思考がどんな考え方なのか具体的に知りたかった。最先端の技術は高価なので、普及して値段が安くなった頃にそれらの技術を水平に組み合わせて必要ないものを削りユーザーの本当のニーズに応えるものをつくるということらしい。最初からこういう考え方でやっていたわけではなくて、暇だ...

枯れた技術の水平思考がどんな考え方なのか具体的に知りたかった。最先端の技術は高価なので、普及して値段が安くなった頃にそれらの技術を水平に組み合わせて必要ないものを削りユーザーの本当のニーズに応えるものをつくるということらしい。最初からこういう考え方でやっていたわけではなくて、暇だったから自分が面白いものを作っていたという出発点が自然体でいいなと思った。

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2015/11/08

アイディアの宝庫。なんと頭の柔らかい人かと関心してしまう。 ゲームボーイに対して「別にモノクロでいいじゃないか」と言ってのける判断力には、思わず唸らされる。

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2015/07/13

横井軍平は、ビデオゲームにおける手塚治虫か。亡くなった岩田社長は藤子不二雄だったのか。「枯れた技術の水平思考」は横井氏の危惧・期待通りに、高機能による行き詰まりとアイディアによる打破の一進一退を繰り返している。決して、その結晶がソシャゲであるとは思いたくない。

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2014/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「考え方」を刺激してくれる一冊。 成功ばかりでなく当然失敗もあり、時には他社製品をパクってたりするのも面白い。 でも、それが無駄にならないのが凄いんだよなあ。 「あのおもちゃの裏話」として読んでも単純に楽しめる。

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2013/03/16

●内容 ・ライターによる横井インタビュー。97年刊行。 ・任天堂を支えた伝説の男、横井軍平の思想に迫る。 ●コメント ○「技術屋」の枠に閉じこもらない柔軟な姿勢 ・横井氏は「商品開発」を行っているのである。インタビューの間にも、横井氏は一度も自分のことを「技術者」とは呼ばな...

●内容 ・ライターによる横井インタビュー。97年刊行。 ・任天堂を支えた伝説の男、横井軍平の思想に迫る。 ●コメント ○「技術屋」の枠に閉じこもらない柔軟な姿勢 ・横井氏は「商品開発」を行っているのである。インタビューの間にも、横井氏は一度も自分のことを「技術者」とは呼ばなかった。「難しい技術のことなど、ようわかりませんから」と笑って答えるが、その裏には「ハードだけ作る技術屋でもない、ソフトだけ作るプログラマーでもない。私は商品開発をやっているのだ」という自信がうかがえた。 ○マネジャーとして ・開発のキーマンというのは、「じゃ、おまえは何やってたんだ」と言われるのが怖くて自分で勉強してしまう。それが間違いにつながると言っているのです。専門家を集めてきて作ったら、もっといいものができるのは当たり前のことです。これがヒット商品につながるんです。…だから、私のような人間は、技術者から見れば「なんだ、この落ちこぼれ」ということになるんでしょうけど、ヒット商品が二つも出れば、落ちこぼれなんて言葉はどっかに消えてしまうんです。 ・中身なんかわからなくていい。中身を考える専門家がいるんですから、それをどうこう言うこと自体がおかしいんです。まかせてしまえばいいんです。…難しい計算ができるのが偉いんじゃなくて、その計算をしたら何に役立つかがわかることが大切なんです。細かい部分を知っているということではないんですね。

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2013/03/05

感心を通り越して感動モノのアイデアも。十字キーは上を押すと下が浮き上がるから、感触で方向がわかる。この感覚は自分には無かったなぁ

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2013/01/28

***** 横井軍平の開発歴を追いながら、そのときに考えた哲学を解説していく。言ってしまえばそれだけの本だけど、色んな幅に振れているように見えて、真ん中はずっとぶれていない。枯れた技術の水平思考、という呼び方をしているが、突き詰めると徹底した客観視とユーザー志向。技術者に取って誇...

***** 横井軍平の開発歴を追いながら、そのときに考えた哲学を解説していく。言ってしまえばそれだけの本だけど、色んな幅に振れているように見えて、真ん中はずっとぶれていない。枯れた技術の水平思考、という呼び方をしているが、突き詰めると徹底した客観視とユーザー志向。技術者に取って誇り高いものではなく、ユーザーに取って快適なものを世に送り出す。 ***** 最後の方にちょろっと出て来る組織論がまたわかりやすくていい。チームが最大限活躍することを徹底して考えている。 *****

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2013/01/27

手塚治虫が「マンガの神様」なら、横井軍平は「ゲームの神様」だ。任天堂を花札メーカーからファミコンへと言うなれば「劇的なレジュームチェンジ(安倍首相っぽく)」を押し進めた人物。 「ゲームの基本は碁や将棋」という言葉は任天堂への深い思いもあるが、なによりCPU競争、価格競争、原作タイ...

手塚治虫が「マンガの神様」なら、横井軍平は「ゲームの神様」だ。任天堂を花札メーカーからファミコンへと言うなれば「劇的なレジュームチェンジ(安倍首相っぽく)」を押し進めた人物。 「ゲームの基本は碁や将棋」という言葉は任天堂への深い思いもあるが、なによりCPU競争、価格競争、原作タイアップ獲得競争に傾きかけた当時のゲーム業界への警鐘ともとれた。 今朝の新聞に踊った「4Kテレビ」という大きな記事。 ちょっと不安、ちょっと期待。どうあれ、自分たちにとっての「碁や将棋」を突き詰めていくしかないわけで。 横井氏の数ある傑作ゲームの中では、ゲーム&ウオッチが思い出深いなー。お手玉するタイプとかタコのやつとか(笑)

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2012/10/23

•NESは米国へ売り込り方を考えて付けられた名前。その時代そういう発想がある事が驚き。 •1997年に行われたインタビューとは思えないほど、今を捉えている。 •専門家に任せる、全体を見る、外から見る、若い視点、ユーザが「求めていない」こと、水平思考。。

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2012/09/28

長年任天堂を支えた横井軍平氏の、97年に交通事故で亡くなる直前に発行された貴重な本人インタビュー本の2010年加筆復刻版。"ウルトラハンド"から"ゲームボーイポケット"までの開発の歴史と、その背景にある、"枯れた技術の水平思考&q...

長年任天堂を支えた横井軍平氏の、97年に交通事故で亡くなる直前に発行された貴重な本人インタビュー本の2010年加筆復刻版。"ウルトラハンド"から"ゲームボーイポケット"までの開発の歴史と、その背景にある、"枯れた技術の水平思考"を中心とした、ものの見方・考え方を少ない文章で巧みに引き出している。非常に読みやすく時間もかからない。特に最終章は読む価値あり。高度に専門化される以外の道があり得ることを思い出させてくれる。

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