七つめの絵の具 の商品レビュー
いせさんの絵本を勧めた友達にいせさんの書いたこの本を勧められて読みました。 ちょうど目黒区美術館でやっていた武井武雄展に行こうと思っていたら、この本でいせさんは、子どもの頃、武井武雄さんの絵本で育ったことや先日、私が旅行で訪れた花巻でたっぷり世界を味わった宮沢賢治に心奪われていた...
いせさんの絵本を勧めた友達にいせさんの書いたこの本を勧められて読みました。 ちょうど目黒区美術館でやっていた武井武雄展に行こうと思っていたら、この本でいせさんは、子どもの頃、武井武雄さんの絵本で育ったことや先日、私が旅行で訪れた花巻でたっぷり世界を味わった宮沢賢治に心奪われていたんだと知りました。 なんかつながる…
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絵描き、いせひでこさんのエッセイ。 とても優しいタッチの絵を描くいせさんのエッセイもやっぱり優しい雰囲気が流れている。
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絵描きさんならではなのか、この人だからなのか…文章を読むと色のついた情景が浮かんでくる。静かに心に入ってくる感じでとても私は好きです。
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絵本作家って、ふだんからこんな事を考えているんだ。著者・いせ ひでこさんは画家、絵本作家だそうだ。本書は絵本ではなく、いせさんのエッセイであり、日記のようでもある。余分な説明を削りに削られた絵本は、読む者見る者の想像を膨らませる。では、削る前はどんな状態なのだろう。創作を前に...
絵本作家って、ふだんからこんな事を考えているんだ。著者・いせ ひでこさんは画家、絵本作家だそうだ。本書は絵本ではなく、いせさんのエッセイであり、日記のようでもある。余分な説明を削りに削られた絵本は、読む者見る者の想像を膨らませる。では、削る前はどんな状態なのだろう。創作を前に絵本作家はどんなことを考えるのだろう。本書は、「いせ ひでこ」というひとりの絵本作家の頭の中を覗かせてくれる。私の第一印象は、「文章表現がちょっと煩わしい」。繊細すぎ、精神の不安定も感じた。ただ、煩わしいとは言っても、絵本作家には必要な感性なのだと思う。その感性を文章化してくれたのだから、絵本作家の頭の中を知りたかった読者にとっては嬉しいことだろう。煩わしいと思えるほどの考えを巡らせる人だからこそ、奥行きのある絵本を生み出せるに違いないのだし。印象に残った一節がそこここにあった。>銀白色に鈍く光りながら、魚の腸のようにうなりつづける平原>エメラルド色の小さな宝石のような芽>ゾウをのみこんだウワバミ画家・絵本作家なだけに色に特別ななにかを感じてしまった。>足の甲のところにバレエシューズのように細いストラップのある華奢でスマートな赤い靴>銀色の巻き毛、白?の老画家に深紅のセーター>靴の赤、空の青、つめ草の緑、たんぽぽの黄。それに白と黒。子供がほしかった七つめのいろは………残念なことに、いせ ひでこさんの絵本を読んだことはない。だが、きっと大人が読んでも十分に楽しめ、しかも考えさせられる、深みのある作品に違いない。
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画家であり絵本作家である いせひでこさんのエッセイ集。いせさんの今までのエッセイをまとめたもので、絵本に対する想いや、子供の頃からあるいは大人になってから感じていた様々な気持ちが書かれています。繊細で、でもとてもしっかりしてゆずれない部分もあって、気持ちの中ではいろいろぶつかりぶ...
画家であり絵本作家である いせひでこさんのエッセイ集。いせさんの今までのエッセイをまとめたもので、絵本に対する想いや、子供の頃からあるいは大人になってから感じていた様々な気持ちが書かれています。繊細で、でもとてもしっかりしてゆずれない部分もあって、気持ちの中ではいろいろぶつかりぶつかりしていらしたんだろうなぁ、と感じました。一冊の絵本を描くことがどれほど大変なことかということもわかった(というのもおこがましいけれど)ような気がします。実際にお会いしてみればまた違った印象なのかもしれません。様々な思いが凝縮されて、あの素敵な絵本になっているのですね。
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画家であり絵本作家でもある「いせひでこ」さんの、半生を振り返っての素晴らしいエッセイ集。特に「絵描き」と題する第2章が秀逸で、自分自身の画家としてのルーツを深く掘り下げていく姿はさすがだ。まさに芸術家の魂というものをそこに感じる。実は、絵本作家としての「いせ」さんについては、あま...
画家であり絵本作家でもある「いせひでこ」さんの、半生を振り返っての素晴らしいエッセイ集。特に「絵描き」と題する第2章が秀逸で、自分自身の画家としてのルーツを深く掘り下げていく姿はさすがだ。まさに芸術家の魂というものをそこに感じる。実は、絵本作家としての「いせ」さんについては、あまり意識していた記憶がない。知らず知らずにその絵が目に入っていたということだ。今回、この本を手に取るきっかけはいつもの「カン」だけだったが、やはり読んで良かったと思う。芸術家が持つ情熱や衝動、そしてその反比例であるかのような放心。言葉や音楽に対する、繊細で鋭い感性が伝わってくる文章群だ。品のある美しい紺色の装幀は、岡本明さんの手によるもの。
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うーん、僕には真面目なエッセイ集は、得手では無い様だ。酒井順子さんや益田ミリさんのくだけたのが、または真面目なタイプだけど、何処か、ウィットに富んでいる出久根達郎さんとかのが合っている様だ。唯、最後の部分に書かれていた、キース・ジャレットのピアノには、学生時代にシビれていた。其か...
うーん、僕には真面目なエッセイ集は、得手では無い様だ。酒井順子さんや益田ミリさんのくだけたのが、または真面目なタイプだけど、何処か、ウィットに富んでいる出久根達郎さんとかのが合っている様だ。唯、最後の部分に書かれていた、キース・ジャレットのピアノには、学生時代にシビれていた。其からだろうか、ジャズをよく聴く様になったのは。唯、其の侭、進まないのは、元来の臍曲がりからか、ラテンが生に合っていたからなのか、引越屋や運送業の仕事に就くコトに、其は、ガテン系やっちゅうに。根がラテン系からか、楽天家なのか、単なる臍曲がりなんだろうな。此からもポジティブシンキングなラテン系臍曲がりな生き方をモットーに遣って行こうと思う。******************************いろんな雑誌に書いたエッセイ集。いせさんの作品は、絵本から入ったので文章のみの著作は、余り手を出していない。さて、どんな話かな。
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私の子供のころのクレヨンも6色セットだったような気がします。それを保育園で画用紙に塗りたくっていたのを思い出しました。で、もう一色あるとしたら何色を欲しがったのでしょうか?最近は100円ショップでも12色以上だし、24色やそれ以上のクレヨン、色鉛筆セットが当たり前になってしまって...
私の子供のころのクレヨンも6色セットだったような気がします。それを保育園で画用紙に塗りたくっていたのを思い出しました。で、もう一色あるとしたら何色を欲しがったのでしょうか?最近は100円ショップでも12色以上だし、24色やそれ以上のクレヨン、色鉛筆セットが当たり前になってしまって、逆に想像力が衰えてきているのかもしれませんね。作者の水泳恐怖症の克服に対する努力に敬服いたしました。
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大好きないせひでこさんのエッセイ。 子ども時代のことや楽器のこと、父親のこと、娘さんのこと、そして愛犬グレイのこと。あの透明で美しく、あたたかく、時には痛々しいほどに寂しい色彩の裏側に、こんな想いがあったのだなあ。
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