MM9 の商品レビュー
100冊ビブリオバトル@オンライン第12ゲームで紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本 2020.08.22〜23
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ウルトラマンもダイナまでしか見てないからなあ、てなことを考えさせてくれる、小ネタの多さ。ラスボスをぶっ倒したヒメの必殺技はやっぱりエースなのかな。「SFとは筋の通った馬鹿話である」と宣言する山本氏らしく、どう考えたって筋の通らない「怪獣」に、そこそももっともらしい疑似科学的説明を...
ウルトラマンもダイナまでしか見てないからなあ、てなことを考えさせてくれる、小ネタの多さ。ラスボスをぶっ倒したヒメの必殺技はやっぱりエースなのかな。「SFとは筋の通った馬鹿話である」と宣言する山本氏らしく、どう考えたって筋の通らない「怪獣」に、そこそももっともらしい疑似科学的説明をでっち上げてくれる。この力業に拍手。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
真面目に取り組むとバカバカしい怪獣SF(一例を挙げると、あれだけの体重をどうやって二足歩行で支えるのか)を「多重人間原理」によって大真面目に説明づけてくれる。 随所に過去の怪獣映画やテレビ番組へのオマージュがある。そこも嬉しい。 タイムスケールが違うヒメの目は赤外線を捉え、ちょこまか動く人間が白く光って見えるという着眼は面白い。 クトウリュウを倒したヒメの技は、ウルトラマンAのバーチカルギロチンだろう。山本先生、お若い。年下の自分がそろそろバカバカしくなっていた「ウルトラマンA」を真剣に視ておられたのか。
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読友さんのお薦め作品。怪獣が災害の一種と位置付けられた現代を舞台に、通称<気特対>の面々が怪獣退治に奮闘する姿を描くSF作品。MM(モンスター・マグニチュード)という災害規模を示す値など、著者拘りの数々の設定は中々魅力的。第一話も変則的な展開なのだが、第二話目にして予想の斜め上を...
読友さんのお薦め作品。怪獣が災害の一種と位置付けられた現代を舞台に、通称<気特対>の面々が怪獣退治に奮闘する姿を描くSF作品。MM(モンスター・マグニチュード)という災害規模を示す値など、著者拘りの数々の設定は中々魅力的。第一話も変則的な展開なのだが、第二話目にして予想の斜め上を行く変化球を投げてくるのは只々驚愕。私はもう少し地に足のついた設定が好みなので、<ヒメ>や第五話の大怪獣には若干興を削がれるものの、全体的には楽しめた。余談ですが、私が映画館で初めて観た怪獣映画は「ゴジラvsビオランテ」でしたね。
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本格SFにして怪獣小説という、異色の作品です。怪獣災害に立ち向かう気象庁特異生物対策部、略して「気特対」に所属する、灰田涼、藤澤さくらたちの活躍をえがいています。 この世界の物理法則を超えた怪獣の存在を説明するために本書がもち出すのが、人間原理を拡張した「多重人間原理」です。こ...
本格SFにして怪獣小説という、異色の作品です。怪獣災害に立ち向かう気象庁特異生物対策部、略して「気特対」に所属する、灰田涼、藤澤さくらたちの活躍をえがいています。 この世界の物理法則を超えた怪獣の存在を説明するために本書がもち出すのが、人間原理を拡張した「多重人間原理」です。これは、宇宙とそれを認識する意識との関係は複数存在しうるというもので、人間の意識が属している「ビッグバン宇宙」とはまったく異なる物理法則の支配する「神話宇宙」に、怪獣たちは生きていると説明されています。 凝ったディテール設定と、軽快なストーリーの組み合わせがおもしろくて、オタク心をくすぐられるような作品だと感じました。
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油断してました。怪獣小説となっていたので、どーせ子供騙し的な物語だろうと侮っていました。ところが読み始めると、これがなかなか面白い。面白くって、つい惹きこまれてしまいました。 とにかく設定がユニークです。怪獣は世界各地に現れるのですが、毎年200件近い怪獣災害のうち約5%は日本に...
油断してました。怪獣小説となっていたので、どーせ子供騙し的な物語だろうと侮っていました。ところが読み始めると、これがなかなか面白い。面白くって、つい惹きこまれてしまいました。 とにかく設定がユニークです。怪獣は世界各地に現れるのですが、毎年200件近い怪獣災害のうち約5%は日本に集中しています。日本は怪獣大国なのです。 怪獣による被害は自然災害と同等に扱われ、日本では怪獣の出現とその進路、被害規模を予測し、対策をたてることを任されているのが気象庁です。気象庁の中の特異生物対策本部(気特対)がその役割を担っています。気特対メンバーはあくまで気象庁に勤める公務員ですから、武器は所有していません。怪獣と対峙するのは自衛隊です。そして、タイトルになっている〝MM〟とは、モンスターマグニチュードの略で、怪獣の規模を表す基準値となっています。 なぜ怪獣が出現するのかということも、SF的論理できちんと説明されています。 怪獣だって小説になるんだということを、思い知らされました。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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楽しい怪獣もの、連作短編。 ウルトラ Q から、特別な装備を除いて、お役所仕事の大変さをくわえた感じです。(^^ あちこちの怪獣ものに対する愛を感じますね。 油断していると、最後の話の大ネタでビックリすること間違い無しです。 あっちのネタと、ハード SF ネタの組み合わせがすばら...
楽しい怪獣もの、連作短編。 ウルトラ Q から、特別な装備を除いて、お役所仕事の大変さをくわえた感じです。(^^ あちこちの怪獣ものに対する愛を感じますね。 油断していると、最後の話の大ネタでビックリすること間違い無しです。 あっちのネタと、ハード SF ネタの組み合わせがすばらしい。
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『エヴァンゲリオン』とはまったく逆方向に 特撮物を人間原理のひとことでSFに仕立てた作品 その発想はとても面白く そして解説のひとの言もわからなくはないが 怪獣特撮ものあって作品でありパロディ そして何より「ヒロイン」の演出にドン引き 作者がわかっていてあえてそうしているのはわか...
『エヴァンゲリオン』とはまったく逆方向に 特撮物を人間原理のひとことでSFに仕立てた作品 その発想はとても面白く そして解説のひとの言もわからなくはないが 怪獣特撮ものあって作品でありパロディ そして何より「ヒロイン」の演出にドン引き 作者がわかっていてあえてそうしているのはわかるし SF的りくつもわからんでもないのだが 1話だけならともかく主要のお題にもってくるのはどうかと
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面白かった。思った以上に理論が展開されていて納得させられ、怪獣のみならずそこもいっとくのか!というほど世界観も広い。怪獣小説と侮る無かれ。高濃度なエンターテイメントでした。
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特撮ヒーローものをパロディにする際、怪獣が出ました~なんかが出てやっつけましたではなく、どうやってそれを対処するか、に注目が行くのは、普通だと思ふのだが、なのでこの作品をTVドラマにするとかがあるわけなのだが、なんか違ふといふ方がゐるらしい。 個人的に『捜神記』が好きなので、し...
特撮ヒーローものをパロディにする際、怪獣が出ました~なんかが出てやっつけましたではなく、どうやってそれを対処するか、に注目が行くのは、普通だと思ふのだが、なのでこの作品をTVドラマにするとかがあるわけなのだが、なんか違ふといふ方がゐるらしい。 個人的に『捜神記』が好きなので、しかも個人的に好きな話を、諸星大二郎、夢枕獏のやうな人でなくて、支那はネタに出来るけどやらなさうな先生がやるのは意外であった。
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