謹訳 源氏物語(3) の商品レビュー
2016_023【読了メモ】(160330 19:53)林望 『謹訳 源氏物語』巻三/祥伝社/2010 Jun 20th/須磨、明石、澪標、蓬生、関屋、絵合、松風
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3巻は源氏の逆境から復帰、栄華時代。思っていたより展開が早いですね。先日、静嘉堂美術館で見た宗達の「関屋・澪標図屏風」のエピソードはこの巻にありました。先に読んでいれば、思い入れをもった鑑賞になったでしょうね。「蓬生」では、末摘花を取り巻く状況が逼迫してゆくさまを、畳み掛けるよう...
3巻は源氏の逆境から復帰、栄華時代。思っていたより展開が早いですね。先日、静嘉堂美術館で見た宗達の「関屋・澪標図屏風」のエピソードはこの巻にありました。先に読んでいれば、思い入れをもった鑑賞になったでしょうね。「蓬生」では、末摘花を取り巻く状況が逼迫してゆくさまを、畳み掛けるように描写していて感心しました。
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いつの間にか左遷させられている光源氏。 「罪もないのに...」(笑) 左遷先で反省。 いろいろあって復活。有能設定なのでみんな歓迎。 帝はちょっとかわいそう。 末摘花の後日談にほっと一息。
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源氏26歳から30歳まで。 須磨に下っていく暗鬱とした物悲しい感じがこの巻の全面に出ていて、これまでのチャラいキャラから一変。 澪標や松風などはとても文学的で美しい。 本巻の助演男優賞は、間違いなく明石の入道だと思う。 「行くさきをはるかに祈る別れ路に 堪えぬは老の涙なりけ...
源氏26歳から30歳まで。 須磨に下っていく暗鬱とした物悲しい感じがこの巻の全面に出ていて、これまでのチャラいキャラから一変。 澪標や松風などはとても文学的で美しい。 本巻の助演男優賞は、間違いなく明石の入道だと思う。 「行くさきをはるかに祈る別れ路に 堪えぬは老の涙なりけり」 愛する娘の門出に際する男親の心境は、いつの時代も変わらない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リンボウ源氏三、この巻は須磨から松風までです。 明石の君に対しての初めての描写が、 「とくに優れた器量というのでもなかったが、親しみやすく、気品も具わっていて、心の嗜みのある様子など、たしかに、高貴な生まれの人にもおさおさ劣るまじき人ではあった」 というものだったのが意外!と思っていたらそのあとの描写は私のイメージ通りの明石さんで、なんとなく矛盾を感じました。 当初の狙いから紫式部が方向転換したのかな?明石に親しみやすい印象はないし、器量良しかと思ってた。今後私のイメージでは六条系の女性に仕上がってくると思ってるのだけどどうなることやら。 あとは、蓬生の章が私のイメージ以上にコミカルに描かれていたことと、 絵合の章の勝負の日は圧巻!その日の様子が目に浮かぶようでうっとりしました。 それと、本文とは関係ないけど澪標の章で、六条が重い病を発して心細く思うシーンがあるのですがその時、伊勢の斎宮のような仏道から最も遠いところに何年も過ごし、その間後世を願うお勤めも怠っていたことを思うと死後が恐ろしく出家してしまった、という記述があるのです。 神道と仏教の関係を勉強したとおり、神仏習合でありながらそれぞれに求めることが違うことが物語上に反映されていて、とーっても感動しました!!
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内容紹介 源氏二十六歳、京を後に須磨の侘び住まいへ――。 波瀾万丈の第三巻! ■齋藤孝氏、ロバート キャンベル氏推薦! これぞ「声に出して読みたい源氏物語訳」だ。 これなら全巻読破できる!と確信した――齋藤孝氏 旨いのに、薄っぺらなところはどこもない。 均整と華やぎのマスター...
内容紹介 源氏二十六歳、京を後に須磨の侘び住まいへ――。 波瀾万丈の第三巻! ■齋藤孝氏、ロバート キャンベル氏推薦! これぞ「声に出して読みたい源氏物語訳」だ。 これなら全巻読破できる!と確信した――齋藤孝氏 旨いのに、薄っぺらなところはどこもない。 均整と華やぎのマスターピース、 未知の興奮を呼ぶに違いない――ロバート キャンベル氏 内容(「BOOK」データベースより) 源氏二十六歳、京を後に須磨の侘び住まいへ―。波瀾万丈の第三巻。声に出して読みたい源氏物語訳。 (レビュー前)
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