暗闇(下) の商品レビュー
ミステリとしての完成度は高いと感じますが、登場人物たちのトラウマが次々に暴露され、彼らが「心の闇」を抱えながらも折り合いをつけて日々の暮らしを(できるだけ前向きに)過ごしている様子を手を変え品を変え見せられる、という状況が続くのは少し読んでいて気疲れします。 もちろん、スモーキ...
ミステリとしての完成度は高いと感じますが、登場人物たちのトラウマが次々に暴露され、彼らが「心の闇」を抱えながらも折り合いをつけて日々の暮らしを(できるだけ前向きに)過ごしている様子を手を変え品を変え見せられる、という状況が続くのは少し読んでいて気疲れします。 もちろん、スモーキー・ファミリーには幸せな気持ちで暮らしてほしいという思いはありますし、彼らが「不安定な足場を少しずつ確固たるものにして、新たな人生を歩んでゆく」姿を描くのが本作の魅力です。ただ、もうすこし「エンタメ」に寄せて気軽に読める物語でもよかったな、という印象も残る読後感でした。
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1作目、2作目も読んでるんだけど、元殺し屋の女性が前作でどう絡んできたかもう記憶に無かった。でも一番かっこよかった。
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うーん、上巻ではちょっと期待したけど、やはりイマイチだったかな。批判レビューなのでファンの方は閲覧注意。 スモーキーが犯人の行動を分析して、教会で何をしたか?を割り出す所までは良い。 でもその後は、犯人側からの「早く捕まえて」という催促のようなサインに導かれるままに身元を割り出し、犯人の言い分をそのまま動機として受け入れるだけ。謎解き・知恵比べ的な面白さに欠けるように思う。 カービーの行動も(前振りがあったとはいえ)何だか唐突だし、プロ中のプロである彼女があっさりと捕まっちゃうのもいささか納得しがたい。結局、犯人側は捕まえてほしいと思っているけど、それを受けてただ「お迎え」に行くだけだと盛り上がらないからアクションを入れてみました、みたいな感じ。 そしてスモーキー自身の「罪の告白」。シリーズ3作目にして「主人公の過去に犯罪をばらまかないと死んじゃう病気」発病? 殺された夫と娘の件だけで十分すぎるくらいだと思っていたのに、これ以上……。 シリーズはもう1作あるけど、もうこのへんで止めておこうかな。
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犯人は巨大動画サイトに被害者たちの隠していた本当の罪を告解させる動画を次々とアップロードさせ世界中に拡散していく。どうやら20年以上前から犯行は続いていたらしく、被害者の数はロザリオに刻まれていたものと一致。 スモーキーのチームだけでは手が回らなくなって全米中の警察と協力体制を取ることに。 明かされた『罪の告白』、明かした本人と神父の心の中にしか残らないはずのものをどうやって知りえたのか。なぜ今になって世間に好評することになったのか。犯人によれば、自分たちの手がかりはすでにスモーキーたちが掴んだ情報の中にあるらしい。捕まえてくれなければ新たな被害者が出るとの脅しも。 突撃の場面に女殺し屋のカービーが先にしゃしゃり出て来たときは「ああもう!バカ」と思ったけど、彼女なりの信念に従って最後まで頑張ったのにはもう天晴れ。並の男なら堕ちていたに違いない。あの悪の子ダミアン、ジェームズが気遣うほど。 そして、誰もが後ろめたい、心に秘めておきたい罪というテーマなのに読んだ後がなぜか晴れやかになるのが良かった。背中の重荷が取れたかのよう。 終幕が「カービー・ミッチェルの罪」で締めくくられているのもいい。
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前2作に比べると迫力がないかもしれないが、スモーキー含めメンバー達のことはいい方向にいっているのが書かれており、そういう点でも良かった。スモーキーの強靭さは変わっていない。次作も楽しみ。
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何とも恐ろしく、むごたらしい話でした。にも関わらず、ほんの少し爽快感があります。この作者、ただものじゃないですね。最終章の鮮やかさはお見事!のひとこと。
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なんかイマイチ。技術的、能力的に、このチームだからこそ解決したって達成感がほとんどなかったと思う。中身は単なるメンバーの近況報告レベル。次回に期待。
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「犯人はだれ?」と息もつかずに読んだ上巻。待ちきれずに下巻を開く。次々に暴かれる被害者たちの秘密、そして犯人の秘密。だれにでもある心の暗闇を、コーディ・マクファディンは恐ろしい形で描ききっている。
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