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コミック横溝正史 金田一耕助の事件簿(文庫版) の商品レビュー

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2011/06/03

収録されているのは次の5作品。 霧の別荘の惨劇/影丸穣也 八つ墓村/長尾文子 傘の中の女/秋野茉莉 柩の中の女/永久保貴一 夢の中の女/宗美智子 ご存じ「八つ墓村」は長編であるが、他は短編。 どの作品も原作には忠実に描かれているように思う。けれど、金田一作品につきものの「おどろ...

収録されているのは次の5作品。 霧の別荘の惨劇/影丸穣也 八つ墓村/長尾文子 傘の中の女/秋野茉莉 柩の中の女/永久保貴一 夢の中の女/宗美智子 ご存じ「八つ墓村」は長編であるが、他は短編。 どの作品も原作には忠実に描かれているように思う。けれど、金田一作品につきものの「おどろおどろ」した雰囲気が足りなかったなぁ・・・。 描かれる方によって、金田一耕助のイメージも変わってくるんだな。 妙にスマートだったり、線が細かったり。 一番イメージにぴったりだと思ったのは「霧の別荘の惨劇」に登場する金田一。映像化された金田一作品も多く、金田一を演じた役者さんも多いのだけれど、私の中で一番イメージに近いのは古谷一行さんが演じる金田一。それに近い雰囲気を感じた。 ほかの作品に登場する金田一は、何となく豊川悦司さん、稲垣吾郎さんを思い浮かばせる。この二人が嫌いだと言うわけではないけれど、「金田一耕助」ではないな、と思う(大河ドラマ「江~戦国の姫君」での豊川さんの織田信長はよかった!)。 唯一の長編作品「八つ墓村」も、できれば小説で読んで、その雰囲気を味わって欲しい。このコミックで小説の持つ独特の雰囲気が全く出せていないとは言わない。けれど、物足りなさは残るのだ。 誰かが描いた「絵」で表現されてしまうものと、自分が読んだ「文字」から想像する映像とでは、かなりの差があるように思う。「絵」はやはり想像よりは綺麗にまとまっちゃってるんだなぁ。そんな感じ。 また久々に金田一作品も読みたくなったけれど、いつになったら読めるのやら(苦笑)。

Posted byブクログ