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2時間でいまがわかる!絶対こうなる!日本経済 の商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

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2011/02/01

サンディプロジェクトを彷彿とさせるような、田原氏、竹中氏、榊原氏による、日本をどうする論。 民主党ブレーンの榊原氏ですが、竹中氏の前ではどうも分が悪い。本書内で唯一議論が対立したのは、日本国債のデフォルトはあるか、国債発行があとどのくらい可能なのかという点のみで、あとは竹中氏の冷...

サンディプロジェクトを彷彿とさせるような、田原氏、竹中氏、榊原氏による、日本をどうする論。 民主党ブレーンの榊原氏ですが、竹中氏の前ではどうも分が悪い。本書内で唯一議論が対立したのは、日本国債のデフォルトはあるか、国債発行があとどのくらい可能なのかという点のみで、あとは竹中氏の冷静でデータに基づいた指摘の鋭さが目立ち、榊原氏もほとんどそれに同意していました。 両者ともに強調されたのは、日本は政府も企業(経営者)も学生も内向きで、グローバルな視点で物事が考えられていないという点で、これにはまったく同感です。 しかし、榊原氏がブレーンなのに、どうして民主党はあんなに意味不明な経済政策を打ち出そうとしていたんだろう・・。政策より政治(某党との連立)を優先させたからなのかな、きっと。

Posted byブクログ

2011/01/12

田原総一朗氏のファシリテートの元で、 榊原英資氏と竹中平蔵氏の対談形式で日本経済について語る本。 口語体になっている分かり易さはもちろんあるが、 そもそも分かりやすい発言に努め、 ポイントが明確になっていて、非常に分かりやすい本。 本書を読めば日本経済全てが分かるとまではいか...

田原総一朗氏のファシリテートの元で、 榊原英資氏と竹中平蔵氏の対談形式で日本経済について語る本。 口語体になっている分かり易さはもちろんあるが、 そもそも分かりやすい発言に努め、 ポイントが明確になっていて、非常に分かりやすい本。 本書を読めば日本経済全てが分かるとまではいかないが、 現在論点となっている事項についてはほぼ網羅されており、 タイトルにある通り2時間あれば読了でき、理解できる良書。 今後重要だと思ったことは、 ①競合メーカーに売れる素材を作る必要性 ②規制産業の撤廃 ③内向きな日本経済の改善 21世紀のキーワードである「健康」「安全」「環境」を 日本の競争力の源泉としない限り、改めて先は暗いと思った。

Posted byブクログ

2012/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

竹中平蔵は割と支持する政治家で,榊原英資はあんまりだった. 読んでいると共感が持てる内容がかなりあり,勉強になった. 読みやすいので政治経済の勉強をする人には薦められる. ・「金融工学は新しいものをどんどん積み上げていったが,理解している人はほとんどいなかった.技術に対して人間の能力が追い付いていない.」 ←私はそう思わない.人間はそもそも不確定なもので,金融工学自体に不明瞭な点が導入されないのが原因と考える. ・「競争力をつけるための最良の方法は競争すること」 ←同意.JALを救おうとすることはこれに反する.銀行の不良債権を国が肩代わりするのも同様である. ・「企業再編をうまくさばいてきたのは金融機関だった.しかし失われた10年で金融機関が弱体化し,海外を含めて企業規模を大きくするM&Aの情報提供・仲介機能を持てなかった」 ←大筋は同意である.が,企業再編に関しては銀行だけのせいにはできないのでは?と素人ながら思う. ・「日本の遅れは最終製品にこだわり過ぎだからで,モジュール化とブラックボックス化をうまく使い分けていなかった」 ←激しく同意.日本が特許技術を持ちながらも成功しない理由はここに一番あると思う. ・「NHKがハイビジョンを開発し,世界基準にしようとアメリカでデモンストレーションしたときに世界中のテレビが全てMADE IN JAPANになると恐れて排斥された.これもストラテジーを考えるなら,世界基準にするため欧米どちらと組むかを決めて相手にも何かメリットを与えて一緒にやろうと誘うべきだった.」 ←重要 ・「日本の企業には最終的戦略がない.製品の開発から初めて最終製品を作り,それをどうやってマーケティングするかというところまでを考える.技術者としていいものを作るだけでは生き残れない.」 ←重要.設計の概念を復習した.ただし,そこまでの設計を考えるのは企業で言うところの役員クラス.日本の役員クラスのレベルを低いと言っているようで若干不満. ・「日本の銀行は融資の仕方を知っている人がいない.事業を見て,将来性があるかないかを判断する能力がない.」 ←これを読んで納得したのと同時に落胆. ・「京セラは新技術を開発したが,国内ではどの企業も相手にしなかった.日本は顔見知りにしか相手にしない.アメリカはテストだけはしてくれる.」 ←信用第一の日本の気質を再認識した.技術が高くなくても日本では信用があれば売れる.本当に強い会社は海外に,特にアメリカに出ても認められると感じた. 金商法があるのにこれまでは正直M&Aに対して悪なイメージがあった.しかし今の日本にはM&Aの必要性をとても感じる. 堀江モンや村上さんを否定できないし,むしろ早すぎた天才なのではないかと思う.

Posted byブクログ

2010/12/31

日本経済の今後の行方について、民主党の最高経済ブレーン「榊原英資」さんと、小泉内閣における経済・記入責任者「竹中平蔵」さんの対談形式でとても分かり易く書かれています! 政治も経済も、日本は諸外国の状況が見えてなさすぎ。 自分の財産を含め、今後の日本経済のあるべき姿についてじっく...

日本経済の今後の行方について、民主党の最高経済ブレーン「榊原英資」さんと、小泉内閣における経済・記入責任者「竹中平蔵」さんの対談形式でとても分かり易く書かれています! 政治も経済も、日本は諸外国の状況が見えてなさすぎ。 自分の財産を含め、今後の日本経済のあるべき姿についてじっくり考えさせられる本です。 ぜひ、ご一読を。

Posted byブクログ

2019/01/16

概論 日本で最も信頼できる経済学者の巨頭、竹中平蔵と榊原英資の対談から日本の未来を占う。ファシリテーターは田原総一郎。二人の意見が一致するところは疑いなく日本の問題だし、異なるところは日本の真の争点であると。政治・ビジネス、日本・アメリカ・中国・フランス・シンガポール等が争点。 ...

概論 日本で最も信頼できる経済学者の巨頭、竹中平蔵と榊原英資の対談から日本の未来を占う。ファシリテーターは田原総一郎。二人の意見が一致するところは疑いなく日本の問題だし、異なるところは日本の真の争点であると。政治・ビジネス、日本・アメリカ・中国・フランス・シンガポール等が争点。 感想 とても勉強になった。 日本が輸出立国には裏があったし、世界の富める上積みだけを相手にするモデルは崩壊し、政治家は間違った福祉のためにゾンビ企業が生きながらえる。JALを救うなんてことはあり得ない。 英語ができないことが、どれほど大問題か認識している人は少なく、依然、島国根性で鎖国ガラパゴス国家を形成している。 福祉やセーフティネットは、熾烈な競争があってこそのもの。競争なくして福祉なんて発想は、甘え以外の何物でもない。 メモ ・日本は輸出立国で輸出産業は調子が良いが、輸出産業に従事するのは日本国民の7%。それ以外の人に好況感が広がらないのは当然。 ・日本の輸出依存度は17%。韓国55%、EU40%、中国36%。けん引役が輸出産業なだけであって、日本は内需頼み。言いかえれば、輸出能力が極端に低い。グローバル精神の欠如。 ・人口減少は、今後毎年小さな県が一つずつ消えていくようなペース ・インドの電化製品の60%は韓国製。日本のシェアは5%。先進国向けに高品質のモノを売るだけのモデルはもう成り立たない。 ・日本政治はpolicy to helpが過剰。失業者が出たら困るから雇用調整助成金を積む。企業にお金を渡し、解雇しないでねと言う。そしてこれは票に直結する。弱い企業がゾンビのように生きながらえる。JALもしかり。 ・ソニーとパナソニックを合わせてもサムスンに届かない。新日鉄はミッタルスチールの半分以下。圧倒的に規模が小さく、業界内に企業が多い。そして国内では、多すぎる企業が、国内の少なすぎるパイを奪い合う。 ・東京が国際金融センターになれない最大の理由は、英語ができないから。金融センターの共通言語は英語。そしてシンガポールに負けた。 ・組み立て屋の時代は終わり、部品屋の時代の到来。日本は最終製品にこだわりすぎ。モジュール化で技術後進国が組み立て屋になることができる時代。クオリティが高いから売れるは幻想。 ・外交は二枚舌が原則。日本はそれができない。全方位外交などあり得ない。CIAが日本の週刊誌に情報(官僚と東京海上の社員が一緒に食事をしていた)を流す時代。 ・官尊民卑なのは、官が強いだけではなくて民が弱いことを意味している。 ・いずれにせよ数年のうちに消費税が上がる。その時に大デフレが起きないかが心配。そして政治家が増税を言いだせない雰囲気が強くなったら最悪。 ・民主党の問題はプロである官僚を使わないこと。「政治主導」という名の「素人集団」。口がすべって脱完了と言ってしまった。 ・天下り規制があるのは日本だけ。海外ではすぐに民にき、government relationをやる。不正がない限り、全く問題ではない。 ・日本はやはり島国根性。本当の意味での危機感がない。日本はglobalizationをなめている。韓国は本気で取り組んだ結果。 ・第二次世界大戦は、他方でアジアを解放した。 ・麻生も鳩山も「困っている人はみんな助ける」というがそんなことはできない。アメリカも福祉大国のフランスも、大変な競争社会。 ・コミュニケーション能力の欠場=最初から通じるところだけを相手にする。 ・中途採用を増やすべき。新卒で会社に色に染めようなんて時代遅れの発想。 2010年9月22日 読了47(40)

Posted byブクログ

2010/09/08

ワタクシTVの生討論番組ってダ イ キ ラ イ !なのですが。 あと国会答弁。 だって、質問に答えないで自分のしゃべりたいことばっかりしゃべり散らして、全然討論になってない。 これは「本として編集する」という作業がワンクッションおいてるから、まだちゃんと、会話、になってて読み易か...

ワタクシTVの生討論番組ってダ イ キ ラ イ !なのですが。 あと国会答弁。 だって、質問に答えないで自分のしゃべりたいことばっかりしゃべり散らして、全然討論になってない。 これは「本として編集する」という作業がワンクッションおいてるから、まだちゃんと、会話、になってて読み易かった。 言ってるコトは、至極、フツー。 つまりは、本当のとこなんてフツーに言われてることで、みんな分かってんじゃないかと。 なのに何で、あんな的ハズしたことばっかりやってるのかねー…と他人事のように言ってみる。 The 一億総評論化社会。 面白かったけど、対談らしく言いっ放し感が否めなかったのが残念と言えば残念。

Posted byブクログ

2010/09/05

痛快。 今の政治のやり方がなぜだめかを、ビシバシ書いている本。 日本には、競争させず守る産業と、戦わせてる産業がある。 竹中さんいわく、ゾンビのような企業が残っている。らしい。 競争力のない企業を守ろうとして、競争力のある企業の力がそがれているのかもしれない。 技術者はとても...

痛快。 今の政治のやり方がなぜだめかを、ビシバシ書いている本。 日本には、競争させず守る産業と、戦わせてる産業がある。 竹中さんいわく、ゾンビのような企業が残っている。らしい。 競争力のない企業を守ろうとして、競争力のある企業の力がそがれているのかもしれない。 技術者はとても優秀だけれど、トップに戦略がないため、売れない。 いいものを作れば売れるというのは、もう通じない。 とか、色々日本国内で色々考えているだけじゃ思いつかないヒントがいっぱい載っています。 政治とは、思想とか哲学を社会へ浸透させることだと思う。 ---------------- 他の人のレビュー http://www.ascom-inc.jp/zettaikounaru/ http://products.weblio.jp/details/%E7%94%B0%E5%8E%9F%E7%B7%8F%E4%B8%80%E6%9C%97%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E7%B7%A8%E9%9B%86+2%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B!+%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AA%E3%82%8B!%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B5%8C%E6%B8%88/4776206196

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2010/07/19

この本は面白い。第一に、榊原さんと竹中さんという当代一流のエコノミストを揃えたから。そしてその二人が異なる政策的立場から意見を戦わせるから。更には司会の田原さんの展開がスピーディーで、これだけの政策論争が手際よく新書一冊に纏まっている。まるでサンデープロジェクトを見ているようだ。...

この本は面白い。第一に、榊原さんと竹中さんという当代一流のエコノミストを揃えたから。そしてその二人が異なる政策的立場から意見を戦わせるから。更には司会の田原さんの展開がスピーディーで、これだけの政策論争が手際よく新書一冊に纏まっている。まるでサンデープロジェクトを見ているようだ。 竹中さんのスタンスは一貫してて数年前と全く変わってない。規制緩和、競争促進、ゾンビ企業は退出といったところ。本当は木村剛とやってた銀行特別検査とか、郵政民営化とかの検証が先にあって始めて竹中さんを評価できるのだと思うが、本書ではそこには立ち入らない。2000ヒトケタ年代は既に過去になり、今議論すべきは現在と未来であって民主党のマニフェスト。民主党に政策を提供した(らしい)榊原さんの大きな政府論と、竹中さんの反論が本書の中核となっている。 その論争に本書で結論が出ている訳ではないが、ヨーロッパくらいの大きな政府でこそ国が安定するという考え方と、人口1億人超の大国でそれをやると腐敗するという反論と、それぞれのエッセンスは明らかになっている。どちらが正しいかを判定するのはいつも難しい。ただ異なる政策的立場の論争があって、どちらかを選択可能になっていることは政治のダイナミズムとして重要である。本書でも一致点と対立点を明らかにするというファシリテーターの目論見は、達成されていると評価できる。 本書の後半(政策論)はそれでいいのだけど、前半(日本経済)の方は嘆き節が目立ち、ステレオタイプが簡単すぎて議論が深まったのか疑問が残る。護送船団とかガラパゴスとか、わかりやすい議論に嵌まるのは危なっかしい。身内批判よりもこれから取り得べき産業政策の議論を深めてほしかった。

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2010/07/18

残念本。理想を語るばかりで、日本が良くなるまでの現実的なシナリオ、日本の立場はこう変えていくべきだ、などの主張が全く見えなかった。楽観的すぎな印象。

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2010/07/17

榊原英資氏と竹中平蔵氏の対談を田原総一郎司会で行ったもの。ふたりは目指すビジョンに大きな政府、小さな政府の違いはあるものの、内向きでなくグローバル化を進めること、その人材育成のありかたなど、共通した意見も多く見られた。

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