善人長屋 の商品レビュー
善人長屋の住人たち、実はみんな訳ありで… これはドラマも観てみたい。 お縫と文吉のやりとりも好きなのだけど、騙り夫婦の菊松とお竹さんがいいキャラです。 こんな楽しそうに悪行をする人たちがいるだろうか。 みんな裏稼業だけれど、心意気が善人。 物語だからっていうのもあるけど,とん...
善人長屋の住人たち、実はみんな訳ありで… これはドラマも観てみたい。 お縫と文吉のやりとりも好きなのだけど、騙り夫婦の菊松とお竹さんがいいキャラです。 こんな楽しそうに悪行をする人たちがいるだろうか。 みんな裏稼業だけれど、心意気が善人。 物語だからっていうのもあるけど,とんとん拍子に進んでいくのが楽しい。
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これはいい。 ファンタジーと呼べるほどに上手く事が進んでいくけど、そんなものは気にならないくらい設定と登場人物が魅力的。そして裏家業を持つ人たちの心意気というか、矜持というか、そこに心を打たれる。
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ドラマで見て、原作が西條さんなのか!と思って読んでみましたら、とても良かったです。 ドラマとちょいと違う部分もあったし。それがまた読んでいて楽しかったし、読んでみるとまた良いドラマ化だったんだなぁとしみじみ思う本でした。 お縫ちゃん可愛い。文さんとどうにかなって欲しい(← この調子でまるまるの毬シリーズも実写化したら楽しいのになぁ…なんてね。
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話の流れがするすると繋がっていく。短編が書くのが上手い人の文章で、若い人が書いてるのかな?と思ったけれど、1964年生まれの人で驚いた。読みやすい。
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あなたが思う「善人」って、どんな人でしょう? 困った時に泣きつくとなんとかしてくれる差配の儀右衛門は、人望厚く、その長屋は人呼んで「善人長屋」。そこに住まう人たちも力を合わせて、お困りごとを解決してしまう。さぞや善い人たちなのだろうと思いきや、みな裏の顔を持っていて… その善人長屋の空き部屋に、同じ穴のムジナのはずの加助が越してくるのですが、実はこの加助、どう見ても心底善人で… とてもよい人情噺なのですが、私は少し苦手かも。実際に私の身近に加助さんのような人がいたら、かなり辛いな。自分の腹黒いところを自覚させられるみたいで嫌になります。 でも、加助さんにも心のうちに抱えたものがあるようです。続編も読みたいと思います。
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全員が裏稼業を持つ長屋の住人は、それをひた隠しにしながら日々、暮らしている。 「善人長屋」と呼ばれるその長屋に、思い違いで入居した、錠前師の加助は、度を越すほどの善人で、それゆえに度々人助けをするが、その度に、長屋の人達を巻き込んでいく。 差配の娘、お縫が、加助のお節介に同調し...
全員が裏稼業を持つ長屋の住人は、それをひた隠しにしながら日々、暮らしている。 「善人長屋」と呼ばれるその長屋に、思い違いで入居した、錠前師の加助は、度を越すほどの善人で、それゆえに度々人助けをするが、その度に、長屋の人達を巻き込んでいく。 差配の娘、お縫が、加助のお節介に同調し、それを手伝っていくうちに、だんだんと成長していく。 続編もあるそうなので、楽しみ。
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世を忍ぶ悪党の巣「善人長屋」に、 うぶなお人好しの加助が迷い込んだ。 加助が持ち込む厄介ごとで長屋は いつも大騒動。裏の手管と人情が、 堅気を泣かす悪を討つ!
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裏稼業の持ち主だというから(世代的にやっぱり)必殺仕事人を想像しました。 けれど、長七長屋に住んでいるのは、人殺しを働くような悪人じゃなく、情に厚い人たちでした。 連作短編ながら、最後の2編は書き下ろしとのこと。 少しだけ苦さは残るものの、これはこれでいいと思えるようなラストで...
裏稼業の持ち主だというから(世代的にやっぱり)必殺仕事人を想像しました。 けれど、長七長屋に住んでいるのは、人殺しを働くような悪人じゃなく、情に厚い人たちでした。 連作短編ながら、最後の2編は書き下ろしとのこと。 少しだけ苦さは残るものの、これはこれでいいと思えるようなラストでした。 続編もあるとのこと。ぜひ読みたいです。
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長屋の人々には、それぞれ裏家業があり、それを隠すために表では善行を重ねる・・・。 文吉さんと犀香さんと、殿様のお話が好き。
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いやあ面白かった、予備知識もなにもなく、タイトルと装丁に惹かれてつい手に取ったんだけど。江戸の長屋っていう居住スタイルいいよね。まんがみたいな設定キャラの集まりで。善人長屋という、表向きはいい人ぞろいの長屋はじつは悪党の集まりで、そこへひょんなことから正真正銘の善人、加助が住むこ...
いやあ面白かった、予備知識もなにもなく、タイトルと装丁に惹かれてつい手に取ったんだけど。江戸の長屋っていう居住スタイルいいよね。まんがみたいな設定キャラの集まりで。善人長屋という、表向きはいい人ぞろいの長屋はじつは悪党の集まりで、そこへひょんなことから正真正銘の善人、加助が住むことになり。。 短編集ではないけど覚書目次→善人長屋/泥棒簪/抜けずの刀/嘘つき紅/源平蛍/犀の子守歌/冬の蝉/夜叉坊主の代之吉/野州屋の蔵 さいごのふたつはとくにつながったストーリーだね。ほんと人物設定がいい、愛すべきキャラばかりだし、物語もはらはら、わくわく、しんみりといろんな要素がしっかり織り込まれていて、楽しめた。伏線も無駄なくさりげなく張られているかんじ。シリーズ化してるのかなぁ。読みやすかったし西條さん初読だったけどまだまだ読んでみたいなぁ。 犀の子守歌がいちばんよかった。一国の殿と呼ばれるひとがもし。。こういうこともあったかもしれないよなあ。これはネタバレしないでおこう。短編なんだけど、ほろりとさせられた。ひとは、ほんとうに膝突合せ触れ合う距離までいかないと、見えない一面ってあるんだよなあ。勝手な思い込み批判を戒める気持ちになった。こういう懐の広い奥方様もだいすきだよ。 とにもかくにも満足度高めの、おすすめの1冊。こういう想像力の作家さんだいすきだー。要チェックだ。
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