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代表作時代小説(56(平成22年度)) の商品レビュー

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代表作時代小説(平成二十二年度)単行本

びんしけん/宇江佐真理、喧嘩飛脚/泡坂妻夫、不義密通一件/岩井三四二、舞燈籠/蜂谷涼、ヴァリニャーノの思惑/山本兼一、辻斬り 無用庵隠居修行/海老沢泰久、うどんげの花/鳴海風、蓬ヶ原/東郷隆、逍遥の季節/乙川優三郎、犀の子守歌/西條奈加、二つの鉢花/北重人、捨足軽/北原亞以子、闇...

びんしけん/宇江佐真理、喧嘩飛脚/泡坂妻夫、不義密通一件/岩井三四二、舞燈籠/蜂谷涼、ヴァリニャーノの思惑/山本兼一、辻斬り 無用庵隠居修行/海老沢泰久、うどんげの花/鳴海風、蓬ヶ原/東郷隆、逍遥の季節/乙川優三郎、犀の子守歌/西條奈加、二つの鉢花/北重人、捨足軽/北原亞以子、闇中斎剣法書/好村兼一、銀子三枚/山本一力、朝鮮通信使いよいよ畢わる/荒山徹、女人入眼/葉室麟 代表作時代小説(平成二十二年度)単行本。 例によれば、2009年に発表された作品を集めたもの? 2000年以降の代表作時代小説を初めて読んだ。 あとがきで縄田一男氏が、「(中略)市井ものは、次のような位置づけに変化していった。すなわち、いまと昔に共通する庶民の姿を描くものではなく、過去の江戸を時間軸をさかのぼった、私たちのユートピアとしてとらえる小説手法が主流を占めるようになったのである。」と、指摘している。自分の読んだ印象では、一応頭にちょんまげはのっているけれど、それ以外は現代の生活を送っているような感じ。家に冷蔵庫は有るな、と思った。 個人的に、時代小説は読み手の好み(欲望といってもよい)が直接に現れるものだと思っているが、平成の後期には、こういった作品が求められていたのだろう。ファンタジー小説と思えば、これはこれで面白い。

長束