証券化ビジネスガイドブック の商品レビュー

林繁樹【著】

2013/04/16

証券化の実務手引書。法令や契約などのスキーム解説が主で、ファイナンス部分は財務指標で少々触れている程度。本書前半は確定債権を対象とした一般的な証券化について、後半はWBSの事業証券化について取り上げている。特に原資産の特定や移転（確保）に関する倒産隔離の説明が豊富だ。

WBSのケーススタディも多く、論点整理もわかりやすい。400ページ超ながら巻末100ページは法令集となっている（判例は別としてこれは不要だったか）。実質300ページ程度なので、思いのほか気軽に読める。証券化スキームの概括を理解するのに適した一冊だ。