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貴族探偵 の商品レビュー

3.3

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    0

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2013/07/12

図書館本。久しぶりの読書。この作者は本当に個性的です。個人的には神様ゲームの衝撃が好きでした。この作品はライトな推理ものといった感じですが、なにせ探偵が『貴族』ですから(笑)正確には探偵ですらもないともいえるのですが。ただこのキャラクターがあるので、全体的な娯楽性が増しているとも...

図書館本。久しぶりの読書。この作者は本当に個性的です。個人的には神様ゲームの衝撃が好きでした。この作品はライトな推理ものといった感じですが、なにせ探偵が『貴族』ですから(笑)正確には探偵ですらもないともいえるのですが。ただこのキャラクターがあるので、全体的な娯楽性が増しているとも言えますね。でも星3つだな。

Posted byブクログ

2013/07/04

ミステリが誕生した頃は高等遊民の趣味であったはずの探偵行為が、この作品では労働者階級の労働となってしまっている。そんなひねりだけかと思いきや、ミステリとしてもかっちり作りこまれているところが面白い。 『ウイーンの森の物語』 倒叙と見せかけて、最後に大どんでん返しが待っている。 ...

ミステリが誕生した頃は高等遊民の趣味であったはずの探偵行為が、この作品では労働者階級の労働となってしまっている。そんなひねりだけかと思いきや、ミステリとしてもかっちり作りこまれているところが面白い。 『ウイーンの森の物語』 倒叙と見せかけて、最後に大どんでん返しが待っている。 『トリッチ・トラッチ・ポルカ』 びっくりトリック。 『こうもり』 ぬけぬけと書かれている伏線にまったく気づかず、何度も何度もその場面を読み返してしまった。 『加速度円舞曲』 ある一つの事実から、演繹的に繰り広げられる推理が素晴らしい。 『春の声』 推理そのものよりも、事件の様相と、それを解く状況が面白い。 『こうもり』の衝撃だけでも☆×4でした。

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2013/06/01
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トリックが面白いとかどうとか以前に、貴族探偵って何様?と思えてイライラする。そもそも偉そうな探偵が嫌いな人間としては、何もしないくせにもてるなどという人間が好きになれない。明確に言えば嫌いだ。 島耕作のように運で偉くなる人間がいることを否定する気は無いが、そんな人間を尊敬できないのは当然である。 二次創作のこの探偵を殺される話が無いだろうか?ふと、そんなことを考えてしまった。

Posted byブクログ

2013/05/04

どう見ても推理していない。それなのに空気に呑まれるのは、本物の貴族だからか。 女性を口説くのが得意で、プレイボーイっぽかった。 推理と解決は別物なのかな。 今更麻耶雄嵩の作品を読んだけど、短編だったこともあり、面白かった。

Posted byブクログ

2013/04/30
  • ネタバレ

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結局誰だったんだろう。自称探偵なくせに美人が好きで、調査や推理でさえ執事やメイド任せ。加速度円舞曲が好きです。こうもりはちょっと卑怯な気がする。

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2013/04/29

タイトルに惹かれて読む。 上流階級の探偵が優雅に、時には鋭く難事件を解決していくのかと思いきや!、全然違いました~(笑)。 悪くはないけど、もっと事件が特異だったり、優秀な使用人さんのキャラが際立っていたら、もっとおもしろかったかも。

Posted byブクログ

2013/01/24

貴族探偵だと名乗って事件に首を突っ込み、推理はメイドさんがやる。 軽い短編小説。 やり取りがギャグっぽくて、東川さんや七尾さん風に思えた。 トリックがあまりに突飛だったり、すぐに犯人を言ってしまってり(ある種のネタになっていますが)、謎解きの部分が軽過ぎて、ミステリーとしては楽し...

貴族探偵だと名乗って事件に首を突っ込み、推理はメイドさんがやる。 軽い短編小説。 やり取りがギャグっぽくて、東川さんや七尾さん風に思えた。 トリックがあまりに突飛だったり、すぐに犯人を言ってしまってり(ある種のネタになっていますが)、謎解きの部分が軽過ぎて、ミステリーとしては楽しめないかな。

Posted byブクログ

2013/01/01

 この人は相変わらず探偵とワトソン役の変な関係を書くのが上手い。なんつか、うん、そう来るかと思いましたね。帯には『召使が推理、貴族が解決』の文章。  五つの話が入った一冊。主人公というかタイトル通り、さる高貴な血筋の『貴族探偵』なる人物が出てきます。以下、空白反転処理。ネタばれっ...

 この人は相変わらず探偵とワトソン役の変な関係を書くのが上手い。なんつか、うん、そう来るかと思いましたね。帯には『召使が推理、貴族が解決』の文章。  五つの話が入った一冊。主人公というかタイトル通り、さる高貴な血筋の『貴族探偵』なる人物が出てきます。以下、空白反転処理。ネタばれっていうか、知らない方が面白いと思うので。  二話目で推理する召使の「名前が一話目と違った」ので、もしかして「全話違う召使」なんじゃね? とちょっと期待したんですが、違いました。や、別に良いんだけど。  謎とそれに対する推理もどの話もそれなりに面白かった。気になった部分は二話目「生首と手を持って帰って」アリバイ工作したというところ。いくらなんでもそれはちょっと……。三話目の犯人の動機。これ書かれてたかな。読み飛ばしただけ? ああ、いやでも三話目はそれ以外にも騙しが入ってたから面白かったな。ストーカーはどうなったよ、って思ったけど。  五話目、「ナイフ刺さってるのに気がつかない」とか、あり得るのかしら。なんか「『翼ある闇』にも似たような話が出てきてた気がする」けど。ただ最後なのだからもう少し「パターンに変化を」持たせてもらいたかったな、って気もする。雑誌掲載の話を纏めたみたいだからあれだけど、やっぱりね、何らかのオチが欲しかった。たとえありきたりでも、最後は「ちゃんと貴族探偵が出しゃばってくる」とか、実は裏で「使用人たちを動かし、推理を助けていた」ことを匂わす、とか。完璧に「貴族探偵が推理と無関係」なままというのも、それはそれで面白いんだけど。 11.03.03

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2012/12/06
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『ウィーンの森の物語』 都倉計器社長・都倉政一の殺害事件。殺害前夜別荘で起きた騒動。妻の光恵と愛人である旗手真佐子に同じバックをプレゼントしカチアッテしまったことからの騒動。出て行った真佐子。自宅で殺害された真佐子。密室作りに失敗した犯人の意図。 『トリッチ・トラッチ・ボルカ』 首と肘から下を切り取られた宇和島逸子の遺体。逸子が教え子との関係を餌に強請っていた教師・浜村に向けられた容疑。美容院で目撃された逸子の秘密。 『こうもり』 失恋旅行にやってきた紀子と絵美。旅館で出会った作家・大杉と友人の堂島。大杉の義妹・佐和子の殺害事件。佐和子の良人・水橋と堂島のアリバイ。大杉の小説の主人公と同じ死に方をして佐和子の秘密。絵美の彼氏の正体。 『加速度円舞曲』 事故にあい立ち往生した美咲がであった貴族探偵。彼女の車の前に落下してきた岩。富士山を信仰する小説家・厄神の殺害。密室で発見された遺体。 『春の声』 弥生をめぐる3人の男。貴族探偵と共に見届け役を良い使った皐月。尼子の死体を発見したという水口の電話。水口自身の遺体発見。残る1人の高宮も遺体で発見される。互いに殺し合ったように見える遺体の謎。

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2012/11/07
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タイトルに探偵とついていますが、通常の探偵と異なり、この「貴族探偵」なる人物は自分では推理をしません。 全て使用人が事件を調べ、推理をしています。 自分が探偵と名乗っているからには、推理をすればいいのに…そう思わずにはいられません。 貴族探偵とういうだけあって、本人は由緒正しい家柄で、有閑探偵をきどっています。 彼がやることは、推理ではなく女性を口説くことだけ。 新たな探偵と言う事もできますが、なんだが消化不良なお話でした。

Posted byブクログ