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実朝の首 の商品レビュー

3.6

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2018/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018.3.3 読了  鎌倉時代初期のドロドロした権力闘争を描いている。源氏後継の根絶やしを狙う北条一族と三浦一族の執念が凄まじい。その中で北条政子の行動は尼将軍と言われるにふさわしい政治力を見せている。

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2017/11/29

源実朝が好きなので、「葉室先生、実朝の話書いてくれてるんだ!」と大喜びで飛びついたのだけれど、読み始めてみれば、なんということか、タイトル通り「実朝の首」だった。 さすがに登場人物たちに魅力があって、(実在したとはいえ)物語上の人物なのに、血の通いを感じられる。 けれど、それはそ...

源実朝が好きなので、「葉室先生、実朝の話書いてくれてるんだ!」と大喜びで飛びついたのだけれど、読み始めてみれば、なんということか、タイトル通り「実朝の首」だった。 さすがに登場人物たちに魅力があって、(実在したとはいえ)物語上の人物なのに、血の通いを感じられる。 けれど、それはそうだけれど、なんとなくやっつけ感があって、置いてきぼりを食ってしまった。 実朝が好きだからって、丁重丁寧に扱ってくれるものだと期待しすぎていたせいもあるのだけれど。 もっと長くなってもよかったのになぁ…

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2017/08/16

うん、面白い。鎌倉時代の小説はあまり見つけられなくて。実朝の暗殺、首が取られたことをきっかけとした鎌倉の危機。政子の正しさ、北条の男たちの頼りなさ、本来負け組の朝盛たちの多分史実に出てこないことを爽やかに書いてある。

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2017/01/23

鎌倉時代…各々家系の縦横軸を跨ぐ骨肉の争い、そして主導権を握る女傑陣。張り巡らされた点と点を線で結びたくなる面白過ぎる一作♪。

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2016/06/20

鎌倉幕府第3代将軍実朝の暗殺事件を題材に、エンタメ要素多めで描かれた歴史小説。当該時代についての知識が浅薄のため、時代や事件の背景を調べ調べ読書進める。不勉強は恥ずかしい限りだが、それはそれで楽しみを増やしてくれた。 題材や構想は良かったが、調理が追いつかず荒削りなのが惜しまれる...

鎌倉幕府第3代将軍実朝の暗殺事件を題材に、エンタメ要素多めで描かれた歴史小説。当該時代についての知識が浅薄のため、時代や事件の背景を調べ調べ読書進める。不勉強は恥ずかしい限りだが、それはそれで楽しみを増やしてくれた。 題材や構想は良かったが、調理が追いつかず荒削りなのが惜しまれる。

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2015/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで読んだ葉室麟の小説は2種類あり、史実をベースに歴史の流れの中で敵味方となり切り結ぶ運命の中にありながらも己の忠義にしたがって謀略を突くし、そして戦う男(女)を描いた作品、かたやその流れの傍らで描かれる人々のドラマ。後者が「川あかり」「蜩の記」とすれば、今作は前者に当たる。 殺害された実朝の首が紛失したことにより、鎌倉の将軍家の後釜を巡って、世継ぎ、朝廷、など様々な史実の人物の利害が重なり反発しあって三つ巴の戦いが起きる。史実に疎いので前半は矢継ぎ早に登場する人物に戸惑ったが、後半俄然物語が面白くなり一気に読み終わった。史実に詳しければ、はるかに面白く読めただろうに!残念。

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2013/10/24

 鎌倉時代が舞台って割と珍しいですよね。圧倒的な知識の足りなさで苦戦しつつ、おそらく非常に綿密に作られているのだろうなぁと思いつつ、うーん……のめりこみにくい; 話の盛り上げどころにちょいちょい入ってくる解説の所為で読む勢いが殺がれるし、感情移入もしにくくて残念でした。ヤマ場もい...

 鎌倉時代が舞台って割と珍しいですよね。圧倒的な知識の足りなさで苦戦しつつ、おそらく非常に綿密に作られているのだろうなぁと思いつつ、うーん……のめりこみにくい; 話の盛り上げどころにちょいちょい入ってくる解説の所為で読む勢いが殺がれるし、感情移入もしにくくて残念でした。ヤマ場もいつの間にか通り過ぎて終わってしまった感が……きっちり歴史を勉強してから出直してこいってことですかそうですか?

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2013/08/28

『秋月記』以来。いや引き込まれるわ。 この時代に疎いというのが一番なんだけれども。鶴岡八幡宮での銀杏から始まり、これまでとは違う、作者独自の視点が面白かった。 実朝の真意など、分かるはずもないけれど、そうあってほしいと思わせてくれてた。

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2018/10/14

葉室は、歴史小説好きに人気が高いと聞く。 北条ものには、そんなに食傷していないし、確かに面白くて最後まで読ませる。しかし、やや散らかった講談物の印象が否めないし、和田の役割、政子の役割造形も類型的で、他の先達の作品とあまり変わらない印象だ。実朝の首を象徴に京と鎌倉の関係を描いた、...

葉室は、歴史小説好きに人気が高いと聞く。 北条ものには、そんなに食傷していないし、確かに面白くて最後まで読ませる。しかし、やや散らかった講談物の印象が否めないし、和田の役割、政子の役割造形も類型的で、他の先達の作品とあまり変わらない印象だ。実朝の首を象徴に京と鎌倉の関係を描いた、というところなのだが、スケールがあまり大きいとは感じられない。

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2012/08/22

「御首の在所を知らず」甥の公暁に暗殺された実朝の首をめぐる朝廷と幕府、北条氏と源氏の対立と人間模様。 歴史に対する丹念な調査と真摯な姿勢は感じさせるが、次作の「銀漢の賦」「いのちなりけり」の爽快感や「秋月記」「橘花抄」「散り椿」「蜩ノ記」に続く葉室文学とも言える坦々とした世界観と...

「御首の在所を知らず」甥の公暁に暗殺された実朝の首をめぐる朝廷と幕府、北条氏と源氏の対立と人間模様。 歴史に対する丹念な調査と真摯な姿勢は感じさせるが、次作の「銀漢の賦」「いのちなりけり」の爽快感や「秋月記」「橘花抄」「散り椿」「蜩ノ記」に続く葉室文学とも言える坦々とした世界観と余韻までは感じさせない。

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