修禅寺物語 の商品レビュー
裏表紙 かつて源頼家の墓に詣で、寺に残る?家の仮面にヒントを得て、戯曲「修禅寺物語」を書いた岡本綺堂。十年後、ふたたび訪れた?家の墓前で、戯曲にゆかりの深い人々の幻影に出会う(「修禅寺物語」)。−平安末期、すでに天竺・唐土を荒らしつくした恐るべき妖孤と、日本の陰陽道の名誉をかけ...
裏表紙 かつて源頼家の墓に詣で、寺に残る?家の仮面にヒントを得て、戯曲「修禅寺物語」を書いた岡本綺堂。十年後、ふたたび訪れた?家の墓前で、戯曲にゆかりの深い人々の幻影に出会う(「修禅寺物語」)。−平安末期、すでに天竺・唐土を荒らしつくした恐るべき妖孤と、日本の陰陽道の名誉をかけて立ち向かう安倍泰親の対決(「玉藻の前」)。抜群の小説技巧で描く幻影の世界!
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地元の話でもあり、修禅寺の面や衣装も見て来たことがあって、前から読もう読もうと思っていた作品。 父の姉娘への愛情のなさなのか、それとも、これこそが愛情の表れなのか。娘が望んだ道を一時でも味わえたことを喜ぶ父や妹娘の姿には、ある種の愛情をも感じた。しかし、悲しむ前にその死の形相...
地元の話でもあり、修禅寺の面や衣装も見て来たことがあって、前から読もう読もうと思っていた作品。 父の姉娘への愛情のなさなのか、それとも、これこそが愛情の表れなのか。娘が望んだ道を一時でも味わえたことを喜ぶ父や妹娘の姿には、ある種の愛情をも感じた。しかし、悲しむ前にその死の形相を写し取ろうとする夜叉王の姿は、いくら職人気質とはいえ、あんまりだと思った。
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