恋する日本史講談 の商品レビュー
講談師が語る歴史ということで、正確性は横においておき、盛り上がるように脚色バリバリで語られている。 歴史にほとんど興味がなかった人向け。
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【講談師が書く歴史に名を残した人たちの恋愛】 講談師神田蘭さんが、日本史の中で活躍してきた女性にスポットをあてて、その人達の恋を紹介しています。 この本を読んでみようと思ったのは、 著者の講談を聞いたのがきっかけです。そのとき初めて、講談というものを聞いたのですが歴史をもとに...
【講談師が書く歴史に名を残した人たちの恋愛】 講談師神田蘭さんが、日本史の中で活躍してきた女性にスポットをあてて、その人達の恋を紹介しています。 この本を読んでみようと思ったのは、 著者の講談を聞いたのがきっかけです。そのとき初めて、講談というものを聞いたのですが歴史をもとにしたフィクションを、ハリセンなどでパンパン小机を叩きながら臨場感たっぷりに話してくれます。歴史好きもそんなに詳しくない人も関係なく、ただただ、時間を忘れてその話を楽しめたのを覚えています。 そういえば、先日テレビで神田松之丞さんの講談を聞いたときも見入ってしまい、講談師の話術はすごいなあとあらためて思いました。 そんな臨場感がこの本にもあり、源頼朝の妻・北条政子や真田家に嫁いだ小松姫、秀吉の正室・おね、桂小五郎と結ばれた芸妓の幾松など12人の女性の恋愛が描かれています。 ただ、講談はどんな人が聞いても面白いと思いますが、この本は歴史に詳しい人はちょっと物足りないかもしれません。
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講談師の女性が歴史上の女性の恋について語るって本なんだけど…。 歴史好きには知ってる事ばかりで物足りないし、文章は若いギャル(死語?)あたりをターゲットにしているのかなぁ? 実在の人物についてちょっと創作・おちゃらけが過ぎるし、 やたら❤マークが出てきて、バカっぽかった。 歴史上の人物を「ブイブイいわせる」とか意味不明。 読んで損した。
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『恋する日本史 やまとなでしこ物語』とタイトルが激似のため、続けて読んでみました。 やはりこの手の本は増えているようです。 これは講談師が書いたもの。かつて講談を生で聞いたことがあるため、ライブの様子を想像しながら読みました。 著者がセレクトした12名の女性について、語られてい...
『恋する日本史 やまとなでしこ物語』とタイトルが激似のため、続けて読んでみました。 やはりこの手の本は増えているようです。 これは講談師が書いたもの。かつて講談を生で聞いたことがあるため、ライブの様子を想像しながら読みました。 著者がセレクトした12名の女性について、語られています。 みんなドラマチックな生涯を送った女性たち。 政略結婚が常識だった時代の中で、どのように夫を立て、愛に殉じて行ったかが、劇的に語られます。 確かに、採り上げられる女性は、すべて印象的な人ばかり。 和泉式部とお蓮以外の全員が『やまとなでしこ物語』の方に採り上げられているため、バックグラウンドはわかっており、おもしろく読めました。 お蓮は幕末の志士、清川八郎の恋人でしたが、私は清川氏自体知らず、なじみが薄かったです。 私の好きな巴御前、明智煕子、生駒などが、劇画的な講談口調で語られるのは、またいとをかしではありますが、講談口調を文章で表そうとしたために、「えーーーーーーー!!」とか「ガーーーーーーーーーーーーン!!」とか「なに~~~~~~っ!」などといった表現や、ハート型の絵文字が多用されているのは、私は好きではなく、内容自体がなんだかとても軽く思えました。 「講談師 見てきたような 嘘をつき」という川柳にもあるように、かつて人々は、講談を聞きながら講談師の口調に気持ちを合わせて、時に笑い、時に泣きながら、楽しんでいたもの。 著者も、あとがきで「講談っていうのは、史実をもとにしたフィクション」と言っているように、伝承に多少の着色と誇張を加えて、聴衆に強い印象を与えているのでしょう。 そう割り切って読めば、それこそ「パンパンッ!」という張り扇の音を想像しながら芝居小屋にいる雰囲気を楽しめます。 脚色だけでなく、実際に歴史上のヒロインたちの足跡を訪ねて、取材旅行を行ったというところに、著者の前向きで真面目な姿勢が伺えます。 「高杉晋作の愛人おうのは、高杉の死後、伊藤博文や井上馨に無理やり尼にさせられたという説は違うと信じている」とのことでした。 今まで、歴史は男性の好きなフィールドでしたが、徐々に歴史好きの女性も増えてきたことで、女性目線の歴史書物も増えてきています。 その流れで、これまであまり脚光を浴びることのなかった女性たちの生き方を知ることは、たとえ事実と離れていたとしても、全体的な理解が深まるし面白いことだと、改めて思いました。 この本は、講談というおもしろいアプローチから、人の興味を強く引くとは思いますが、講談自体知らない人の方が多いでしょうから、いまいち流れに乗り切れない読者もいそうな気はします。 あまり講談云々にこだわらず、ノリで読めば、テンション高く、楽しく読み切れるでしょう。
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