6時間後に君は死ぬ の商品レビュー

高野和明【著】

2021/05/17

タイトルが「…死ぬ」とかあるから、そんな感じかと思ってたけど、結構、ホッコリする 高野さんの短編集５作＋エピローグ。
未来のビジョンが見える圭史を中心に書かれてる。それぞれ、微妙に繋がりながら。
自分には、未来をビジョンで見る技ないから、決まってても、決まってなくても分からんけど…
未来は決まってる。って考えるのは嫌やな。
事実はともかく未来は自分で切り開くものと思いたい！
少し超能力、少しミステリー、少しホッコリな感じで、なかなか良かった！

自分もそうやけど、人と違ったキラリと光る人でいたいと思ってしまうけど、文中にある
「普通、というのは、多くの人がいいと思って選んだからこそ、普通になったんじゃないでしょうか」
っのが心に残る。普通でええやん！

2021/04/12

高野和明の2冊目。
ジェノサイドが良かったから、もう少し高野和明を読んでみようと思った。

これは未来のビジョンが見えるという青年のお話し。ではあるが、最初と最後以外はほとんど出てこず、彼の予知に触れた人達の物語が続く。

結果、面白かったけど、ラストで運命が変わるのにはもう少し捻って欲しかった。

2020/10/07

表題作とエピローグを含めた6つの連作短編集。
未来のビジョンが見える青年と、彼に関わる女性たちの物語。

短編集ながらも、それぞれストーリーと結末がしっかりと描かれている。特筆すべきは、どの作品にもメッセージ性があること。
どこか懐かしく、それでいて今の自分にも向けられていて、切なくも温かい読了感が得られたことだ。

特に「ドールハウスのダンサー」は、夢追い人だったころの自分と重ね合わせたりして。

『「次」という言葉が、ひどく残酷に感じられた。いつまで経っても「次」がある。どんなに頑張っても「次」が未来に立ちはだかる。』

この一文を読んで、なぜか涙腺が緩んでしまった。
まだまだファイトだぜ。

2021/02/18

タイトルからして
ミステリーかホラー系かと思いきや
ほっこり系の話。

未来についての考え方が
変わるかもしれない素敵な作品でした。

個人的には
6時間後に君は死ぬ、
恋をしてはいけない日
が好きやった。

時間や未来についての考え方変わったのは
時の魔法使い、で気づいたら涙してました。

2021/05/30

「明日は、きっといい日だよ。」未来を築いていくのは自分であり、明日はいい日だと信じて進んでいくしかない。５つの話しの全てが心温まるストーリー。未来の「ビジョン」が見える圭史、悩める女性にビジョンを話すことで、女性がその未来を受入れるか、変えたいと思うかがストーリーのトリガーとなる。未来は分からないから面白いのだという人もいるのですが、私の場合未来を知ってしまうとそこで自己成長が止まってしまうかも。でも65歳で定年になった自分と妻が元気で仲良しかどうかは是非知りたい！変わらず仲良くしているかな？

2020/06/14

何度も泣きそうになった。ほんわりとした場面から、スピーディーに畳み掛けるような場面から…高野和明さんの本は私的にド嵌りばかりだ。

2020/04/03

「13階段」傑作
「ジェノサイド」秀作
となれば、いやが上にも期待が高まる著者の連作ミステリーです。
本書には６短編が収められていますが、最初の表題作「６時間後に君は死ぬ」を読んで、あまりにも見え透いた作為に唖然とし、もっと読みたい本は山ほどあるので読むのを止めました。そういえば、作者の「グレイヴディッカー」もイマイチだったのを忘れていました。
もし、高野作品を初めて読む方には、この本はお勧めしません、免疫力のある（はずの）私でさえ、ギブアップしたくらいですから。

2020/03/19

その服は、二十四歳の今日を最後に着ないと決めていたものだった。

社会を知るということは、社会が隠し持つ残酷さを理解するということなのだ

普通の人として生きた実感でしょう。普通、というのは、多くの人がいいと思って選んだからこそ、普通になったんじゃないでしょうか。

なかなか読みやすい本やった！二回目は、ないかもしれんけど圭史くんの雰囲気かっこいい笑おもいえがくのは、色白のしらーっとした柔らかい雰囲気の美少年！その少年がビジョンが見えるっていうけど、なかなかのミステリー系な感じがした。でも、内容は、うすいかなー
ダンスの夢をおっていく女の子の話が結構鳥肌やった。
旅行にたまたまきたときにみた、人形の家みたいなとこで自分の未来をみてたやつ。その女の子がくるまでそのハウスをあけてて最後にきたときに閉めるっていう。
しかも、踊った場所が会社の踊り場？みたいなとこでのひのびやってるとこをそこの、創設者が見ていたってのがよかった。最後は、圭史も美緒と幸せになればいいな

2021/05/03

ドラマの脚本を読んでいる感じで情景が目に浮かぶ。ストーリーテリングの工夫も小気味良いけど、タイトルほどのシリアスさはなく全体的に軽めのスタンス。

2019/10/19

まあまあ。
タイトルを超える程の面白さやインパクトはストーリーにはなかったかなあというのが率直な感想。