6時間後に君は死ぬ の商品レビュー

高野和明【著】

2010/05/24

　シンプルに読めた一冊でした。個人的には「３時間後に僕は死ぬ」が一番緊迫感があって好きでした。ヒロインがどの話も似たような雰囲気なのは、狙ってのことなのでしょうかね？；

2010/05/23

『運命などというものが決まっているのならば、人の意思は何のためにあるのか。』

いわゆる不確定性原理チックな話で構成された短編集。ただ、個々のストーリーが連作になっており、本書一貫として幾つものブランチがわかれている。此の人の一番の売りは、読者を引き込む疾走感だと思っていただけに、こういった質量を重視した展開は新鮮だった。ただ、読んでる過程では、6時間と3時間は長編にして繋げた方が良かったのではないかという疑念も過ぎったけど、エピローグを読んで全て払拭された。木を見て森を見ない、片側のスリットを通る軌道だけを見ていた自分を戒めたい。

2010/05/22

高野氏の大ファンで全て読んでいますが、今回は短編なんですね。
読んだ感想は、短編で少しテンションダウンと言うこともありますが、微妙でした。
最初のタイトルと最後のタイトルが、1話として映像化もされている様ですが、正直期待した程ではありませんでした。
全ての話が急展開で、もっと長ければ評価が変わると思うのですが・・・。

2010/05/19

連作短篇集なので、圭史の不思議な能力を結構簡単に信じてしまったり、刑事が簡単に捜査上の機密を一般人に伝えてしまったりして、すんなり話が進んでしまうのが惜しかった。

このあたりを、もっとリアルに掘り下げた長編として読みたかったかも。

2014/02/27

2010/5/16 Amazonより届く。
2014/2/21〜2/27

二年半ぶりの高野作品。
人の未来が視えてしまう山葉圭史を主人公とする連作短編集。表題作とそれとひっかけた「3時間後に僕は死ぬ」はWOWOWでドラマ化されてたんだ。確かに映像化に向いてるなあ。どの作品も素晴らしい出来。とても気に入った作品集であった。先の二作も良いのだが、My Favoriteは「ドールハウスのダンサー」。とても切ない物語。しかし、未来など視えない方が良いよな。