ふたつめの月 の商品レビュー
賢者はベンチで思索する、の続編。ややビターなテイストではあるものの、しみじみほんわか出来る作品。主人公の女の子を中心に、探偵役のおじいさんとのからみが本編、彼氏との一向に進まない関係が脇筋で、あまり溶け合ってはいないものの、主人公の真面目さと真摯さがその辺りもカバーしている。地味...
賢者はベンチで思索する、の続編。ややビターなテイストではあるものの、しみじみほんわか出来る作品。主人公の女の子を中心に、探偵役のおじいさんとのからみが本編、彼氏との一向に進まない関係が脇筋で、あまり溶け合ってはいないものの、主人公の真面目さと真摯さがその辺りもカバーしている。地味にいい作品だ。
Posted by
隅の老人シリーズ第二弾。 久里子のリストラから話が始まり、今回はちょっとほんわかな雰囲気とは、縁遠い感じ。 第一弾の方が断然面白かった。
Posted by
『賢者はベンチで思索する』の続編。 久里子の成長物語としてはいいけど、ミステリにしなくてもよかったのでは…
Posted by
「待つんですね」「そう、待つんだ」 「賢者はベンチで思索する」の続編。 まとまりが良いな、という印象。まだまだ続いてほしいなー。
Posted by
ファミレスのアルバイトから、やっと就職できた久里子だったが、また首になってしまう。悶々とした日々を送る彼女と、彼女が遭遇するミステリー。 *たったひとつの後悔 *パレードがやってくる *ふたつめの月 「たったひとつ後悔」はその首になったことの話。 うーん。それは久里...
ファミレスのアルバイトから、やっと就職できた久里子だったが、また首になってしまう。悶々とした日々を送る彼女と、彼女が遭遇するミステリー。 *たったひとつの後悔 *パレードがやってくる *ふたつめの月 「たったひとつ後悔」はその首になったことの話。 うーん。それは久里子があまりにもお人よしだからと、いらいらとするのだけど…。 このお人よし具合と、ナイーブさと、優しさが、物語を形成していっているんだろうなと、思う。 久里子と同年代の読者は、痛みを共有し、その年代が過去になったものを、無知で、無意味に傷つきやすかったかつての自分の姿を思うのだろう。 立原道造の詩を思い出す。 「やさしひとらよ たずねるな」と。 だから、赤坂は姿を消したのかもしれない。
Posted by
本屋で2匹の犬たちと目が合って連れて返った本。 近藤史恵さんの本は初めて読みました。 読み口がさらりとしていて 最後まで一気に読めました。 何より犬たちの描写が魅力的で 作者の犬への愛情が感じ取られました。 内容はすこしシリアスなことにも触れているのですが この2匹のお陰もあって...
本屋で2匹の犬たちと目が合って連れて返った本。 近藤史恵さんの本は初めて読みました。 読み口がさらりとしていて 最後まで一気に読めました。 何より犬たちの描写が魅力的で 作者の犬への愛情が感じ取られました。 内容はすこしシリアスなことにも触れているのですが この2匹のお陰もあってか、最後は軽い気持ちになれます。 このお話以前のことが書かれている、「賢者はベンチで思索する」も 読んでみようと思います。
Posted by
この人、「サクリファイス」の作者だよね?作風が全然違うのでよくわからなかった。前の話の続きのようなのですが、読まなくてもなんとなくはわかります。おもしろくないことはないんだけど、なんか印象弱いし、エピソードも弱いような・・・遠距離恋愛のほんわかした感じはいいんだけど。読んだらすぐ...
この人、「サクリファイス」の作者だよね?作風が全然違うのでよくわからなかった。前の話の続きのようなのですが、読まなくてもなんとなくはわかります。おもしろくないことはないんだけど、なんか印象弱いし、エピソードも弱いような・・・遠距離恋愛のほんわかした感じはいいんだけど。読んだらすぐ忘れそうな気がします。っていうか、なんか読んだことあるような気もするけど、思い出せない。と思って調べたら、別冊、文芸春秋に連載中のときにちょこっと読んでたわ。でも、ほぼ話を忘れてました。というくらい印象が弱い本でした。いや、悪くはないんだけどねえ・・・
Posted by
少しずつ謎の老人の謎が解けてきてます。表題になっている「ふたつめの月」の意味にはホロリとさせられました。まだ、続編が出そうな感じ。主人公の成長に期待。
Posted by
前作よりも現実的で感情移入できました。 1点だけ気になったのは、一番最初の話の「自分に非がないのにある人物の思惑のみで退職させられ、さらに周りの人には本人が勝手に急に辞めたことになっている」というものです。 私も同じような経験があるせいか、辞めさせた人が悪人ではない(?)としても...
前作よりも現実的で感情移入できました。 1点だけ気になったのは、一番最初の話の「自分に非がないのにある人物の思惑のみで退職させられ、さらに周りの人には本人が勝手に急に辞めたことになっている」というものです。 私も同じような経験があるせいか、辞めさせた人が悪人ではない(?)としても、なんらかの結末がほしかったです。 その人物自身は、主人公に対して恥ずかしい思いもしたでしょうし、自省もできる人物なのかもしれませんが、他者をそのような立場に置いたことを、社内の他の人間には知らせない、というのは納得いかない気持ちがあります。個人的には、それで何か解決するわけでもありませんが、主人公の名誉を回復し、その人物には相応の制裁を受けてほしかったです。
Posted by