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羊の目 の商品レビュー

3.9

31件のお客様レビュー

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2016/08/27

少し背伸びして普段は読まないような伊集院静の作品を手に取った。 ヤクザものの作品は初めて読むこともあり、言葉が難しかったが、内容はスッキリとしていて読みやすかった。侠客の義とは何か理解はし難いが、触れることができた。神崎武美の壮絶な人生を描いた作品だが、嫌な気持ちにはならず、柔ら...

少し背伸びして普段は読まないような伊集院静の作品を手に取った。 ヤクザものの作品は初めて読むこともあり、言葉が難しかったが、内容はスッキリとしていて読みやすかった。侠客の義とは何か理解はし難いが、触れることができた。神崎武美の壮絶な人生を描いた作品だが、嫌な気持ちにはならず、柔らかな気分で読み進められた。

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2016/02/29

侠客の生きざまカッコイイ(≧∇≦)!主人公の神崎武美は優しく不器用だけど、育ての親辰三を最後まで慕う姿が素敵‼(^o^)しかし辰三は読み進むうちに、どんどん嫌な奴になってきて途中で切なくなった(--;)「眠る蝶」の話が一番好き♪

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2015/06/21

戦前から戦後を経て現代に至るまでを生き抜いた一人の侠客を描く大河。久々にズシリとくるものがありました。ヤクザ業界は確かに時代の変遷に大きな影響を受けるでしょうね。所謂シノギ・ミカジメで成り立っていた彼らが、土建・港湾・風俗など所謂正業へとシフトしていくに伴い、「義」の世界とは遠ざ...

戦前から戦後を経て現代に至るまでを生き抜いた一人の侠客を描く大河。久々にズシリとくるものがありました。ヤクザ業界は確かに時代の変遷に大きな影響を受けるでしょうね。所謂シノギ・ミカジメで成り立っていた彼らが、土建・港湾・風俗など所謂正業へとシフトしていくに伴い、「義」の世界とは遠ざかる。そんな中、この流れに逆らってでも、最後まで「義」を自分の生き方の軸に据えや男の人生…うーむ、痺れる。ハードボイルド小説を読んだ後は、自分もかっこよく生きたくなる。

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2015/06/07

己を捨て、誰かのために戦う究極の侠客を目指す孤高の男の物語。時は太平洋戦争の前後。名もなき夜鷹の子として生まれ、浅草の親分辰三の元で育てられた武美。唯一絶対の親と崇め、ともに手を携え破竹の勢いで勢力を伸ばしていく。しかし、戦後日本全国制覇を目指す、関西系暴力団の魔の手が二人に忍び...

己を捨て、誰かのために戦う究極の侠客を目指す孤高の男の物語。時は太平洋戦争の前後。名もなき夜鷹の子として生まれ、浅草の親分辰三の元で育てられた武美。唯一絶対の親と崇め、ともに手を携え破竹の勢いで勢力を伸ばしていく。しかし、戦後日本全国制覇を目指す、関西系暴力団の魔の手が二人に忍び寄る。裏切り、救済、大義が蠢く世界で、生き抜く様を繊細かつ大胆なタッチにて書き込む一大大河もの。終わりはかなりはっちゃけています。が、連作短編にて、静と動のストーリーをうまくからめ、多視点にて高潔、寡黙、孤独の裏に潜む温かさを綴る至極の一品もの。羊の目とは、誰かの温もりがほしいという喩えのようだ。初伊集院作品。この作家はまりそう~。

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2013/12/27

牡丹の女 観音堂 ライオンの舌 眠る蝶 竜の爪 ホットドッグ 羊の目 神崎武美・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...

牡丹の女 観音堂 ライオンの舌 眠る蝶 竜の爪 ホットドッグ 羊の目 神崎武美・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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2013/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とてもよかった、読み終わりたくなかった 出てくるひとりひとりの心情が、伝わってくるたびに切なくなり 神崎武美という男が、悲しくてつらくてたまらない 想像以上の茨の道を歩く武美の気持ちに添うと、涙が出そうになる やくざというか、任侠の世界が好きなわけではないけれども 読んでいる間だけでも、その世界の中にひたっていました 神崎武美にわたしも会いたい・・・でも、こわい・・・

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2013/08/07

2013.8.7読了。図書館。神崎武美の名前で著者が、今年の直木賞作家桜木紫乃に祝いの花を贈ったとの新聞記事を読んだ。大変面白い出来でした。

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2013/05/21

読んだことのない作家さんに手を出してみようと思って借りた、伊集院静さん。 どの作品がいいのか全然わからず、棚の中で一番読み込まれていそうな、少し傷んでいる本にしてみた。 そしたらヤクザの世界の話だった。 なんとなくのイメージでもっと堅い文章・難解なテーマを書くのかと思っていたけど...

読んだことのない作家さんに手を出してみようと思って借りた、伊集院静さん。 どの作品がいいのか全然わからず、棚の中で一番読み込まれていそうな、少し傷んでいる本にしてみた。 そしたらヤクザの世界の話だった。 なんとなくのイメージでもっと堅い文章・難解なテーマを書くのかと思っていたけど、そんなことは全然なくて読みやすくはあった。 ヤクザものとかギャングものにはまっったく興味がないから途中でちょっとめげそうになったけど、どうにか最後まで読めた。 投げ出さずに済んだのは、作品の構成が良かったからだと思う。 神埼武美というヤクザ者の一生を中心に、彼と関わった人たちの目線で物語を進めていくオムニバス風の作品。 この、点と点が繋がっていく感じの手法は、小説でも映画でも好きなのです。 ヤクザものというだけではない、人の一生の儚さみたいなものも描かれていたのはよかったけど、「またこの人の作品を読んでみたい」と思うほどのパンチはなかった。 伊集院静ってビッグネームだから、手法以外はわりと普通で拍子抜けした。(手法もありきたりっちゃありきたりだし) 一冊だけで判断するのはあんまりなので、とりあえず他の作品も読んでみようと思う。

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2013/05/19

戦前・戦後のヤクザではなく侠客の話。 現代では当然認められる存在ではないけど、男としての器はデカく憧れる。

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2013/02/06

お勧めいただいたので手にとった本。 これ、どこにお話が転んでいくの??と不思議に思いながらも飽きずに読み進められた。 これ、映画化するなら主役だは誰だろう? 羊の目を持った彼。 北野武さん監督してくれないかな。

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