ODAの現場で考えたこと の商品レビュー
ODAについて、筆者の見てきたことをもとに書かれた好著。 国家間関係にのみ注目するのではなく、国内で援助がどのように使われているかチェックしてはじめてODAの評価ができると本書を通じて学んだ。 加えて、援助による腐敗の防止という問題も考えさせるものだと思う。特に内政不干渉原則にい...
ODAについて、筆者の見てきたことをもとに書かれた好著。 国家間関係にのみ注目するのではなく、国内で援助がどのように使われているかチェックしてはじめてODAの評価ができると本書を通じて学んだ。 加えて、援助による腐敗の防止という問題も考えさせるものだと思う。特に内政不干渉原則にいかに触れないで援助をすべきかというのは非常に難しい課題だと思う。
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先生がご自分の著書の感想文を課題にしたので読んだ。きっかけはそんなもんだったけど、おもしろくって一気に読んだ。 総論として、「援助の在り方」について述べられている本。ODAの協力現場での先生のご体験を追体験するような感じ。なので、本の大部分としては‘平時の援助’なのだけれど...
先生がご自分の著書の感想文を課題にしたので読んだ。きっかけはそんなもんだったけど、おもしろくって一気に読んだ。 総論として、「援助の在り方」について述べられている本。ODAの協力現場での先生のご体験を追体験するような感じ。なので、本の大部分としては‘平時の援助’なのだけれども、そのあり方のみでなく、終章ではPKO活動についても述べられていて、両者のあり方、つまり‘総合としての援助’の在り方について考えさせられる内容。 ODAに限定して書かれているように見えて、先生が言いたかったことは、考えていることは、そこにあるのではないかと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本のODA供与国を実際に訪れた筆者が その国で見て聞いて感じたことをそのまま書いているので 非常に説得力がある。 個人的に一番心に残った箇所は 一番最後数ページでかかれた 「ODAで『闇のこどもたち』は救えるのか」というところ。 受け止めたくはないが、それが現実なのだと 改めて思い知らされる。 (『闇のこどもたち』を読んだことのない人は そちらも読んでほしい) ODAのあり方について考えさせられる一冊。
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