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ジバク の商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

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2011/08/21

「嫌われ松子の一生」の男性版小説。 正直、こんなネガティブ小説はタイプではないんだが、 最初の主人公の職業がファンドマネージャーだったので、 買ってしまった。 年収2000万円の勝ち組からの転落は、 よくぞ落ちるところまで落ちたもんだという感じ。 読んでいて楽しくな...

「嫌われ松子の一生」の男性版小説。 正直、こんなネガティブ小説はタイプではないんだが、 最初の主人公の職業がファンドマネージャーだったので、 買ってしまった。 年収2000万円の勝ち組からの転落は、 よくぞ落ちるところまで落ちたもんだという感じ。 読んでいて楽しくないです。 とにかく思考が「できない理由」を探し出すと、 こうなってしまうのかなと推測。。 でも、未公開株の売りつけや保険金殺人や道路工事の整備員の仕事や 義足の知識など学ぶべきことは多い。(参考文献多数。) こんな人生、まっぴらゴメンだけれど、 小説で読む分にはよしとしましょう。 トータルで言えば、まあまあです。

Posted byブクログ

2011/07/07

忘れたころに読み返そうと思う。ただ、忘れられるか? 世の中には読んだことで後悔してしまうような本がある。悪い本という意味ではない。物語に引き込まれすぎて本で読んだ情景や、感情がトラウマになって残ってしまうのだ。 そうなるとしばらくは、ことあるたびに虚構世界のことを思い出して、...

忘れたころに読み返そうと思う。ただ、忘れられるか? 世の中には読んだことで後悔してしまうような本がある。悪い本という意味ではない。物語に引き込まれすぎて本で読んだ情景や、感情がトラウマになって残ってしまうのだ。 そうなるとしばらくは、ことあるたびに虚構世界のことを思い出して、現実世界に居たたまれなくなる。これもPTSDの一種かな。読まなければ、こんな思いをしなくてよかったのに。。。トホホ。という後悔。 僕にとって、山田宗樹氏の「嫌われ松子」がそれにあたる。何かあると作品の情景を思い出して、悲壮感に包まれてしまう。 ただ、この作品は女性が主人公だからまだ良かったが、この「ジバク」の主人公は男性。おまけに僕とほぼ同じ歳の42歳。 タイトル通り、この主人公がちょっとしたことから、すごい勢いで「松子」状態になっていくのだ。 遅読の僕が3日くらいで読んでしまったが、その理由はスピーディな展開というだけではなく、主人公、麻生貴志の人生にダラダラと付き合っていないで、早く決着をつけて、自分の人生に戻りたかったから、ということもある。 ただ、おそらく決着つかなかった。しばらくはトラウマに悩まされそうだ。 それでもこの本は大切にとっておいて、忘れたころに読み返そうと思う。人生における自分の立ち位置を考えさせられる話だと思うから。

Posted byブクログ

2011/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自業自得でどんどん落ちぶれていく。まさに「ジバク」という感じの本。 1千億円を操るファンドマネージャーから奈落の底へ落ちていく。その落ちぶれ方が半端じゃない。 自暴自棄になる前にこの本を読んだら案外希望を見いだせるかもしれない。

Posted byブクログ