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六つの星星 の商品レビュー

3.6

34件のお客様レビュー

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2012/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『わたくし率…』以来の川上さん。とはいえさすがにあの文体で対談しているわけはない。 全然毛色の違う方々との対談ばかりだけれど、川上さんの醸し出す空気感はどの回もあまり変わらない。なんだか、うっすら笑みを浮かべながら常に語っているような、そんな情景が思い浮かぶ。 永井均さんとの対談は本領発揮、という感じだったけれど、自分としては斎藤環さん、福岡伸一さんの回が面白かった。 ちなみにこの本、ついこの間文庫版が出たみたいですね。

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2017/05/21

対談集。川上さんは文学と哲学に精通しているが、学問的な理論には縛られてなくて、自分が感じる違和感を出発点に話をしている。どんな理論も鵜呑みにしない、その姿勢に惹かれる。 穂村さんの「もしかしたら二千人に一人くらいは死なない人がいて、その辺を歩いているんじゃないか」という話に笑った...

対談集。川上さんは文学と哲学に精通しているが、学問的な理論には縛られてなくて、自分が感じる違和感を出発点に話をしている。どんな理論も鵜呑みにしない、その姿勢に惹かれる。 穂村さんの「もしかしたら二千人に一人くらいは死なない人がいて、その辺を歩いているんじゃないか」という話に笑った。可能性はゼロではない。

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2012/05/09

対談の相手も興味のある方ばかりで読み応えがあった。 特に多和田葉子さんと福岡伸一さんとの回が面白かった。

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2012/04/22

最近彼女にはまっているので読んでみた。 2008年までの著作を読んでから読むべしです。 自分の書いたものとか問題意識とかについて率直に語っていて(もう4年も前の対談だから最近も同じように考えるのかはわからないけど)とても好感がもてました。 装丁も美しくて、あとがきにもあるよう...

最近彼女にはまっているので読んでみた。 2008年までの著作を読んでから読むべしです。 自分の書いたものとか問題意識とかについて率直に語っていて(もう4年も前の対談だから最近も同じように考えるのかはわからないけど)とても好感がもてました。 装丁も美しくて、あとがきにもあるように、このテキストの有り難さとか贅沢が感じられます。 個人的には、斎藤環さん、松浦理英子さんとの対談が特に興味深く。

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2012/02/28

これいいんだろうか、社会的にどうなんだって不安もあって。世界に突き放されながら……。違う、世界に反抗しながら抱きしめられている感じ。 (P.145)

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2012/01/13

作家はこれほど言葉や文字について考えるのかと驚いた。 永井均さんを検索したら引っかかり読んでみたが、川上未映子の小説を先に読むべきだったな。

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2012/01/06

人の頭のなかを見るのは楽しい。対談とかの良いところは、頭のなかを見られること。 自分の知識不足で難しいところもあったけど、言葉って凄いな、とか改めて思わせてくれることが沢山あった。

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2012/01/04

作家・川上未映子の対話集。精神分析、生物学、文学、哲学などをめぐり、6人と語り尽くす。 川上未映子の感受性と知性にどうしようもなく憧れてしまう一冊。 ・女性について、その身体性 川上未映子の文体、文学的主題にある種の身体性が含まれているために、この対話集の中でもそれについて繰り...

作家・川上未映子の対話集。精神分析、生物学、文学、哲学などをめぐり、6人と語り尽くす。 川上未映子の感受性と知性にどうしようもなく憧れてしまう一冊。 ・女性について、その身体性 川上未映子の文体、文学的主題にある種の身体性が含まれているために、この対話集の中でもそれについて繰り返し語られています。 生物としての構造的に、女性は男性よりも自分の身体に対して他者性を感じるし、身体を描くことができる。だから女性の方がヘテロセクシズムから自由である、と。女性は「他者から欲望される主体であるための知識を身につける」ことを要求されている。ふうん。 ていうか、松浦理英子の話を聞いて(読んで)、性を超越したいという願望の女性一般に対する普遍性を改めて思い知った。これも女性が身体性を持つが故なのかな?女性とか男性とかに意味を与えすぎないでいたいというその気持ち、本当にわかる。 ・主語の無い世界へ 上記に関連して、性別はもちろん、もう個体と個体との間に差異があるのさえ嫌だと。主語の無い世界。 ・絶対性を希求する これで個別ではなく全員の全表現で、っていう、川上未映子が全体性を感じてて、それにもびっくりしちゃったんですけど、なんかほむほむの表現があまりにも素敵で。宇宙人がやってきた時のために、っていう。こんな風に愛らしく物事を表現出来る人がいるなんて本当に素敵だと思った。 ・「ヘヴン」の解釈 すっきりした。コジマが僧侶のようになってくこと、「僕」の友情だとか、あの小説から感じ取られることがはっきり言語化されて、なおかつあの小説がその言語化に絡めとられないものをわたしに残しているからこその「すっきり」であれる、その喜びたるや。 この本から得たものはまだまだたくさんありますがまあこのへんで。最初から死ぬってわかってて生きるって、暴力的なシステムだなあと思った、という、その感受性。こんな風にあらゆることをするどく感じ取って、考えて、生きている川上未映子はほんとうにすごいなー。

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2011/12/06

とても面白かった。川上さんのものの考え方に、近似性と面白さを感じてたんだけど、自分とは着地点が違う、と感じた。だからあんな文章が書けるのだろう。もっと読み漁りたい。

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2011/11/04

川上未映子さんが好きで手に取ったのですが…… 哲学的すぎてわたしには難しすぎました。 ヘヴンをめぐる哲学対話だけ、ヘヴンが好きなわたしでも理解できましたが、言葉が難しすぎて。 なので評価低いです、理解出来ないだけで評価下げてすみません。

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