御社の特許戦略がダメな理由 の商品レビュー
発明の本質 とは言うのはいたって簡単だがこれほど難しいものは他に無し。 企業内知財部として、ぎゅーっと詰め込まれた開発日程のなかで本書にかかれたことをどう実践するか。 自社開発品のスペックや方式ありきの発明把握から抜け出す策、純粋なるメカ発明ならまだしも数値発明となれば悩み抜い...
発明の本質 とは言うのはいたって簡単だがこれほど難しいものは他に無し。 企業内知財部として、ぎゅーっと詰め込まれた開発日程のなかで本書にかかれたことをどう実践するか。 自社開発品のスペックや方式ありきの発明把握から抜け出す策、純粋なるメカ発明ならまだしも数値発明となれば悩み抜いてもちっとも思い浮かばず。 結局は三位一体とか大きなところからやってかないと駄目なんだろうか。 こんなこと考える指針としては最適の一冊。
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事業部、研究所、知財部署の三位一体の知財戦略とはどういうものか。事業の形によって最適解は変わるはずだけど、押さえるべき基本が何かを考えさせてくれる内容でした。事業開発を担当している私にとっては二重丸の本でした。
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知財戦略というものがどいういうものであるか知ったり、自分の発明がどの様な位置づけなのかを意識して行動したりするためにも、おすすめの一冊。ちょっと一般社員が読むにはちょっと上層からかなと思うところもあるが、それはテーマ上仕方ないか。 どっちかと言うと、知財部員よりも技術者が読むと面...
知財戦略というものがどいういうものであるか知ったり、自分の発明がどの様な位置づけなのかを意識して行動したりするためにも、おすすめの一冊。ちょっと一般社員が読むにはちょっと上層からかなと思うところもあるが、それはテーマ上仕方ないか。 どっちかと言うと、知財部員よりも技術者が読むと面白いかもしれない。知財部員にとっては、「三位一体の知財戦略」を実現するための明細書の書き方や請求項の立て方に関心が行くかもしれないが、そこはノータッチ。
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企業にとって、特許戦略が事業化に大変重要であると 具体的に、かつ解りやすく解説されている。 納得の一冊であった。 特に、他社の技術分析と、特許による他社の 参入を阻止するという具体的なイメージを 持つことの重要を再認識させられた。 今後の特許出願に大いに役立てたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いい特許をとるためのシステムが企業の中に必要 いい特許とは?→権利難易が広い特許のこと。 特許戦略の目的は、「企業の利益を最大化すること」 「特許の価値」と「発明の価値」は異なる。大発明であっても、企業に経済的価値がなければ意味が無い。優れた発明→優れた特許にしていくことが必要。そのマネジメントの力が大事。 特許戦略的には、攻めの利用が利益を生み出す。 攻めとは ①ライセンス料or売却益 ②侵害訴訟 だろうか? →これらは単発であって、戦略とはいえない。 ★特許網を構築し、競合他社を事業から追い出すor参入を大きく遅らせることが、特許による事業価値向上、特許の活用の方法となる。 http://maclalala2.wordpress.com/2011/07/09/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%8C%E4%BB%96%E7%A4%BE%E3%81%AB%E5%85%88%E9%A7%86%E3%81%91%E3%81%A6%E6%96%B0%E8%A3%BD%E5%93%81%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8E%E3%81%A4%E3%81%8E%E3%81%A8%E6%8A%95/ に近い。 強い排他力を持つことが必要。そのための特許戦略。 事業部・研究部・知財部で議論することが必要。他社の出願動向を読む。 戦略には時間軸が必要 他社出願の防止なら、公開しちゃえばいい。 他社や顧客が模倣できないことを目的に特許網を構築する。「広い」という自社主観での特許網ではだめ。 「戦わずして勝つ」ことが大事。相手の事業化を遅らせることができればよい。 自分が実施していたら価値が高いというわけではない。 →自分がやらないで排他力だけあっても意味ないのでは。 ラーメン屋をひらいても、近くに蕎麦屋・うどんやができたら意味が無い。これらができないように特許を取ることが一番大事なこと。
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特許の価値は、摸倣を含めた他社の事業化を阻止する能力に基づく。それらを予測して権利範囲を設定する必要がある。
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・知財の目的は「事業利益の最大化」 ・日本企業には「特許戦略」がない -事業部,研究,知的財産の三位一体で目的,他社状況,自社の強みを明確にする.話し合うことで正しい戦略の方向性が立てられる ・いい特許=請求範囲の広い特許 ではない. 狭くとも排他力の強い特許が良い特許.
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製造メーカーの知的財産部で仕事しています。特許戦略の必要性を感じつつも、何をどう考えて実践すれば良いのか、今ひとつはっきりしなかったのですが、この本を読んで明確に理解できました。
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今は電機会社出身者の多い会社に在籍しているが、この本に書かれているような特許の排他力はあまり意識されていないと思う。 私自身は、深く共感する。
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